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アクセル・ワールド〜黒き妖精王〜

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第八話 黄色の罠と妖精王1

 
前書き
く、クロム編は長くするもんね(汗 

 
視察の翌日
日曜日と言う事もあり朝から再びあのメンバーで俺の部屋に集まった

「さーて、どーするよ?」

「本当に勝てるんでしょうかあんな奴に……」

「大丈夫だ。私はあいつに対して絶対的な技を持っている」

「えっ……じゃあそれを使えばいいんじゃあ…」

「だがそれを使うには至近距離まで近づく必要がある。だが、決まれば即アンインストールまで持っていける」

「そ、そんなすごい技が……それって一体……」

「それは…「ジャッジメントですの‼」話の邪魔をしないでよお兄ちゃん‼」

「ちぇー……」

「ジャッジメントって?」

断罪の一撃(ジャッジメントブロー)レギオンマスターのみが使用できる技だ。超至近距離のみ放つ事ができそれを当てた場合その対象を強制アンインストールするんだ。今回チェリーボーイは【スカーレット】のとこの奴だからジャッジメント出来るってわけだ」

「ほぇー……ってことは黒雪姫先輩もそれを?」

「ああ、使えるとも。もし他の女の子に色目を使っていたら君をジャッジメントしてしまうかもしれないな」

女の子って怖っ!

「大丈夫です!僕は先輩一筋なので!」

「う、うむ……なら良いのだ」

「昼間っからラブってんじゃねえようっとおしい」

「ら、ラブってない!」

「そうですよ!」

「有田君もマスターも話を戻しますよ。レイン、使えそうな外装は幾つある?」

「そうだな……大罪の傲慢と色欲それと十二星座の獅子座、牡牛座、蠍座、双子座、牡羊座だな。今回のディザスターがどんな動きをするのか俺自身が確認していない以上ここまでしか言えん」

「分かった。みんな、時間は大丈夫?」

「僕はハルの家に泊まるって言ったから何時でも」

「僕は今日親の帰りが遅いので大丈夫です」

「私は言わずもがなだ」

「私外泊届け出しちゃったからお兄ちゃんの家に泊まるもん」

上から順に
オレンジ
蒼色
シルバー君

スカーレットだ

「ん?そうか、分かった」

「ちょっと待って、ねえニコ。貴女今日レインの家に泊まるの?」

「外泊届け出したから帰ってもご飯無いし」

「…………私も泊まる」

「……はい?」

「だってレインとニコを二人きりにしたらレインが何をするか分かったもんじゃないもん‼」

「俺は小学生に手は出さねえよ‼」

「それにレインが他の女の子と二人きりなるのが我慢出来ないの‼」

「レイン…お前私たちの事言えないではないか……」

「お前らいい加減にしろ‼さっさと上に行くぞ!プラグは用意してるんだろうな」

「私10cmしか持ってな〜い。お兄ちゃんこっち付けてね」

と言いつつ【スカーレット】は本当に10cmのプラグの片方を俺のニューロリンカーに差し込んだ

「な、何やってんのよニコ!私1mの持ってるからこっち使いなさいよ!10cmの方は私が使うわ!」

そう言いつつプラグを奪おうとする【オレンジ】。正直長さなんてどうでもいいと言ってやりたい

「はぁ……【蒼色】君。そっち貸して。んでお前ら2人で10cm(こっち)使え」

「「ええー?」」

俺はプラグを抜き【蒼色】君のプラグを片方に差し込んだ

「んで1mの貸せ。で、【オレンジ】さっさと来い」

「はーい♪」

「ちぇっ……ほらよシルバー・クロウ」

「あ、わ…分かった」

「すまない、私たちプロミの問題をネガビュに解決を手伝ってもらって……タイムリミットは現実時間で10分後。加速世界で言えば約1週間くらいだ」

「かっかっか!それだけあれば十分だ」

「じゃあ行くぞ」

「「「「「「アンリミテッドバースト‼」」」」」」
































「いやっはっは。絶景かな絶景かな」

俺たちはマンションの上に立っていた

「さて、とりあえずゲージ貯めなきゃならないだろう?」

「あ、はい」

「とりあえずこのマンションぶっ壊せばいいと思うよ」

「や、やってみます……」

〜30分後〜

「な?解体出来たろ」

「結構HP削られましたけどね」

「じゃあ移動しようか」

「あ、それと少し気になる事があるのでその間に聞きたい事が……」





〜高台〜







「ここから飛んで行こう、【スカーレット】あいつが入るのは何時だ?」

「多分現実であと30秒。つまりあと10日ほどだ」

「なら余裕だね。むしろ暇だね」

「ああ、先回りして迎え撃つ‼」

「さーて……」

俺は息を吸い

「やるぞ」

日頃のテンションをやめギルドで仕事をする時と同じテンションへと切り替えた

ビリビリビリ……

「ひっ⁉」

「相変わらず凄いな…この状態の威圧感は……」

「ああ、アニキの情報圧は他の応援なんかが足元にも及ばないくらいでかいんだ。最初これを見たときゼロフィルになっちまった」

「何度見ても思うもん。オベイロンの子で良かったって……」

「あの時の僕はこんな凄い人に喧嘩を売ったのか……」

「行くぞシルバー。お前はシアンとブラックを抱えて飛べ。俺はオレンジとスカーレットを抱えて飛ぶ」

「わ、分かりました‼」

「来い、コキュートス」

俺が名前を呼ぶとすぐに背中に氷の翼が展開された

「スカーレット、周囲の警戒を頼む。オレンジはこっちを狙ってくる馬鹿共を射抜け」

「「了解‼」」

「それではこれより五代目クロム・ディザスター迎撃作戦を開始する」

「本当にあるんですね……転移率100%の強化外装」

「ああ、いいかハルユキ君。もし君のストレージにあれが来てもすぐに捨てるんだ」

「分かってます」

「シルバー、そろそろ飛ぶぞ」

「はい!」

「方向はあっちだ」

「了解した。3.2.1行くぞ‼」

バサッバサッ‼




それから10分ほど周囲のシルバーはオブジェクトを破壊しながら飛んでいた
すると突然スカーレットが

「アニキ!下方にアバター反応!レーザーを撃って来たぞ‼」

「ちっ!落ちるなよ‼」

俺は体を捻り躱すことが出来た。しかし、シルバーは羽根を撃ち抜かれ落ちてしまった

「うわああああああ‼‼」

「何やってんだよあいつ……」

「とりあえず降りるぞ。しっかり捕まってろよ」

「とりあえずあいつ射抜くけどいい?」

「もちろんだ」

「りょうか〜い」

ギリギリギリ………バシュッ‼

「お、当たったぞ…マーカーに変わった、しかもクリティカルかよ……すげえなこんな不安定なとこであそこまで正確に撃てるなんて」

「私の方がレインのパートナーとして相応しいみたいね」

ふふんと鼻をならすオレンジ

「ちっ、褒めたら調子に乗りやがって」

「お前らいい加減にしないとこっから地面に投げつけるぞ」

「「すみませんでした…」」

「分かれば良い。ってあーあ……あいつが落ちたとこの周り見てみろよ。雑魚がわんさか湧いてらぁ」

「あの数相手に3人はまずいよね……」

「アニキ、さっさと行こうぜ!」

「しっかり捕まってろ‼」













〜クレーター〜

「せ、先輩!何なんですかこれ!」

「私にも分からない。だが、さっきの攻撃は我々を狙ったと言うことは間違い無いだろう」

クレーターの上には無数のアバター
所謂絶体絶命と言うものだ
すると

バシュッ!

と空からオレンジ色の何かが飛んで来た
それはアバターの内の1体を貫いた

「ギャアア‼」

その矢は正確にクリティカルポイントである心臓の部分を撃ち抜きそのアバターを待機状態のマーカーへと変えた

「あれって……」

「ああ、恐らくオレンジ・アルテミスだろう。相変わらず素晴らしい腕だな」

「でも、まだ沢山居ますよ?どうするんですか?」

「大丈夫だ。彼女の攻撃が来たということはオベイロンがこちらに向かっていると言うことだ。心配は要らん。私たちの仕事はあいつが来るまで生き残ることだ」

「はい!」

「おやおや?」

少し高めな男の声がした
シルバー・クロウとブラック・ロータスが上を向くとそこには黄色い道化師が居た

「お前は……イエロー・レディオ‼」

「飛んでいる鳥を撃ち落としたらあの加速世界最大の裏切り者まで一緒に落ちて来たではありませんか!」

「裏切り者?」

「おやおや?あなたは自分の子に何も伝えてないんですね。卑怯者のあなたらしい」

「くっ……うるさい‼︎いい加減その口を閉じろ‼︎」

「おお怖い怖い……本当は赤の王が来ることを期待していたんですがね。なんせ今代のクロム・ディザスターはあの子の親だという話を耳にしましたからね」

「やはり貴様が……‼︎」

「さあ、それはどうでしょうね。黒の王なら不可侵条約を拒否したあなたなら倒しても問題は無さそうだ」

「なるほど、そのためのこの人数か」

「くくく……本当に運が良かった!なんせここで裏切り者を抹殺できるんですからね‼︎」

イエロー・レディオがそう言ったとき空からもう一つの翼を持つアバターが舞い降りてきた

「おいおい、イエロー。お前が撃ち落そうとした鳥がもう一羽いることを忘れてないか?」

「妖精王……なるほど、あなたも来ていましたか。おやおや、小脇にリンゴとミカンを抱えて来るとは余裕ですね」

「私はリンゴじゃねえ‼︎」

「私の色はミカンじゃなくてオレンジよ‼︎」

「さて、質より量か……その考えが間違ってる事を教えてやるよ」

「王が3人ですか……だが、この数には勝てないでしょう‼︎」

「やってみるか?お前ら、下がってろ」

オベイロンは全員を自分の後ろへ下げ自らの強化外装を呼び出した

「着装、傲慢なる天使の翼(コキュートスウイング)雷撃と色欲の双剣双銃(ヴァジュラストカドラ)主護りし百合の花弁二輪咲(ガーディアンリリー・デュオ)‼︎」

オベイロンの背中には青く透き通った氷の翼が、その両手には黄金に輝く2丁の銃が、そして翼より後ろに咲き誇る2輪の白百合の盾が浮かんでいた

妖精王(おれ)の戦いかたを見せてやるよ。かかってこい有象無象共」 
 

 
後書き
今度番外編というかifストーリー的なの投稿します 
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