仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第九十七話 幼女保護事件その七
「ガブリエラさんみたいになるんや」
「そうありたいか」
「そうなんや」
実際にガブリエラを見て言う。
「ほんまな、羨ましいわ」
「中身を考えて言っているのか?」
そのガブリエラは不機嫌を露わにさせてノアに言い返した。
「そこは」
「中身かいな」
「私自身はいい」
ガブリエラは、というのだ。
「だが、だ」
「うちの中身もかいな」
「御前の中身はあるだろうが」
胸、そこがだというのだ。
「背はあまり高くはないがな」
「それを言われるとな」
「御前もだ」
ガブリエラは優太にも言う。
「御前の中身もだ」
「ああ、僕の中身はね」
「結構以上にあるな」
「嘘吐いたらいけないからね」
優太自身もこう言う。
「そうだよ」
「中身まで考えて言うことだ」
ガブリエラが言うにはだった。
「特に胸はな」
「中身の話はしない方がいいよ」
フィリップは少し心配する顔になってガブリエラに告げた。
「言うときりがないからね」
「それはそうだが」
ガブリエラもわかってはいるのだ、だがそれでもだった。
「しかし本能的にな」
「言ってしまうんだね」
「どうしてもな」
「それを言うと私はっス」
夏輝の場合はというと。
「背は高いっスがすらりっス」
「だから私と同じか」
「そうなるっス」
「背が違うがな」
ガブリエラは今度は背の話だった。
「そこがな」
「それっスか」
「私はそちらは一五八だ」
それ位だというのだ。
「それで意外と小柄だとな」
「背もあるっスか」
「中々一六五を超えるというのはな」
「僕あるよ」
遥も中身の話に乗ってきた。
「実はね」
「それはいいな、しかし本当に中身の話はきりがない」
ここでやっとガブリエラの勢いも落ちた、そのうえで言うことは。
あらためてだ、難しい顔で述べたのだった。
「とにかくこの娘を守ることか」
「うーーー」
梓はまだ二歳にもなっていないので言葉はまともに喋ることは出来ない、それでこうした言葉を出すだけだった。
その梓を見てだ、ガブリエラは言っていく。
「我々の今は」
「そうだろうな、スサノオの真意はまだわからないがな」
照井は腕を組みつつ梓を見ていた。
「この娘を守ろうか」
「あれだよね、向こうから仕掛けて来るんだよね」
緒方はライダー達にこのことを確認した。
「じゃあ罠を用意しておくとかは」
「娘以外ならいい」
荻野は緒方に彼の横の席から言った。
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