仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第九十七話 幼女保護事件その四
「戦おうね」
「何か今回あっさり話が進むわ」
亜樹子はこのことを奇貨とした、そのうえで一同に言う。
「ほな早速梓ちゃん保護するか」
「保護する必要もないと思うけれどね」
遥はここで首を傾げさせて亜樹子に述べた。
「あの娘ならね」
「何でや?まだ子供やろ」
亜樹子は常識の世界からこう指摘した。
「それやったら」
「まあ見ればわかるから」
その時にだとだ、遥は今は多くを語らなかった。だがそれでもだった。
一同はとりあえずその少女梓を保護することにした、すぐに洋が迎えに行って来て戻って来た。その時間はというと。
「三分ジャストか」
「早いね」
左とフィリップがそれぞれの時間を見て述べた。
「そんなに家は近いのか」
「便利だね」
「いや、車で三百キロ出していったから」
洋は肩で息をしていた、そのうえでの言葉だった。
「必死だったんだよ」
「本当に怖いんだな」
本気で怒った荻野が、というのだ。左は彼を見つつ洋に言う。
そのうえでだ、洋にあらためてこう問うた。
「それでそこの娘がだな」
「ああ、そうだよ」
茶色の髪の両端を上でちょん髷にした幼女だ、まだ二歳にもならないだろう。ピンクの肩にかける大きなジーンズと水色の上着を着ている。幼く可愛らしい顔立ちに黒い目が映える。
「この娘が梓ちゃんだよ。あとな」
「そっちの人もか」
「奥さんも連れて来た」
無論保護をする為だ。
「念には念を入れてな」
「そうか」
「はじめまして」
茶色の髪をロングにした穏やかでかつ落ち着いた雰囲気の女性だ、黒い目を持つ顔派整っており優しい感じだ。スタイルもよくそのスタイルを淡い赤のロングスカートと草色のシャツ、水色のジャケットで覆っている。
その彼女が一礼してからこう名乗った。
「荻野若葉です」
「いい人だな」
照井は彼女を見てすぐにこう述べた。
「この警部さんの奥さんにはあまり思えないがな」
「ついでに言えばそこの娘さんはもっと凄いであーーる」
ヴァレンティーノがここでこうライダー達に話す。
「先程遥が言った通りであーーる」
「そんなに凄いのか」
「まあな、正直な」
コーヒーで水分を摂って何とか息を吹き返した洋がここで言う。
「俺達は必要ないかもな」
「とりあえず奥さんは無事な場所に保護してね」
緒方が彼女に言う。
「危ないから」
「あっ、そうなんですか」
「そうだね、アマゾンにでも」
「そこ滅茶苦茶危ないですから!」
圭が突っ込みを入れる。
「それ以上はないまでに!」
「そういえばそうかな」
「あそは絶対に駄目ですよ」
「じゃあ何処がいいかな」
「普通にホテルでいいんじゃないですか?」
圭は現実的な視点からそこはどうかと話した。
「お金があればですけれど」
「お金ならあるであろーー」
ヴァレンティーノがあの自分の顔が印刷されている円札を出してきた。
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