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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第九十七話 幼女保護事件その三

「面白い世界やしな」
「ああ、この世界飽きることはないから」
 洋がコーヒーを右手に持ちつつその眠い目で答えてくる。
「そのことは安心してくれ」
「それじゃあな」
「ではだ」
 ここで荻野が言う。
「会議をはじめるがだ」
「うん、まずは自己紹介からかな」
 緒方はその荻野の横で腕を組んで落ち着いていると共に洒落た感じで述べた。
「そこからはじめようか」
「面倒臭いからいいや」 
 ここでもやる気のなさを見せる洋だった、流石に今は布団を敷くことはしないが。
「というかさっきしたから」
「やあ、相変わらずグダグダだね」
 緒方はその洋に笑顔で言う。
「とにかくまずはね」
「どうしてもなんだな」
「そう、軽くでもいいから」
 自己紹介とそれぞれの立場の確認をだというのだ。
「それをしてからにしようよ」
「仕方ないな」
 洋も頷いてだった、そうして。
 それぞれの立場を話した、無論名前もだ。一度話している面々が殆どでこちら側の住人は既に顔見知りであり本当に簡単に終わった。
 それが終わってからだ、荻野は一同にこう言った。
「それで梓のことだが」
「吾輩達は子供には手出しをしないであろーー」
 それはしないとだ、ヴァレンティーノは断った。
「マフィアでもやっていいことと悪いことがあるであろーー」
「若し御前等がそんなことをすれば」
 荻野の目が光った、そして言うことは。
「ヴァレンティーノファミリーは全滅だ」
「だから子供には手を出さないと言っている」
 ガブリエラが強い声でその荻野に反論した。
「間違ってもな」
「ならいいがな」
「けれどドーパメントはですね」
 圭がそこを指摘する。
「何をするかわからないんですね」
「話を聞いているとな」 
 荻野は今度は左達を見た、彼等からスサノオのことを聞いての言葉だ。
「スサノオは人の心の隙に付け込んでくるそうだからな」
「心理戦を仕掛けることが好きだからね」
 それでだとだ、フィリップもそのことを指摘する。
「だからこの世界でもね」
「言うまでもなく梓は俺の娘だ」
 荻野が言うのはこのことからである。
「梓に何かがあればだ」
「そこから先はわかるやろ」
 ノアは右手の人差し指を立ててライダー達に話す。
「誰でも皆殺しやで」
「この人本気でそうしますから」
 ロレンツォも彼等に囁く声で話す。
「気をつけて下さいね」
「少なくとも俺達はそんなことはさせない」
 照井は荻野は恐れてはいなかった、だがだった。
 スサノオにむざむざと仕掛けられるつもりはなかった、それでこう言うのだった。
「スサノオにはな」
「はい、では皆で協力してっス」
 三澤夏輝も言う。
「スサノオを何とかしようっス」
「生きる為に」
 篠塚弥太郎も述べる。
「戦おう」
「まあね、僕も負けるのは嫌だから」
 遥も何だかんだでライダー達を見ている。そのうえでの言葉だった。 
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