とある委員会の委員長
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革命
「大城つぐみ。風紀委員の職務妨害として拘束します。」
すると大城先輩は自身の能力を使って多くの数の分身を作った。
しかし私にとっては無意味。
私はこの人の対処方法を知っている。
「相性悪いわね。雫ちゃんはたくさんの空気を圧縮したものを放てる。」
私は大城先輩が言ったことと同じように空気銃を作り出した。
「本体に当たれば終わり。暗部と言えど捕まえれば私の勝ち。」
「そう簡単に勝てるかな?」
私は能力を最大活用して圧縮空気を放った。
そしてその圧縮空気を途中で分離させて始めに用意した数の数倍の数の圧縮空気が完成した。
「雫ちゃん。始めて見せる技ね。」
「ごめんなさい。能力No.1、空気銃。」
たくさんの圧縮空気を何発も放った。
「・・・やっぱり、相性・悪い・・わね。」
ごめんなさい。
私はコンテナに近づいて
「これをつけてボタンを押せばいい。」
私は爆弾を取り付けてから
「能力No.2、空間移動。」
私はコンテナを宇宙空間に飛ばした。
そしてすぐにボタンのスイッチを押した。
結構、力を使った。
頭がいたいけどまだやることがあるからね。
「やっぱり周辺の風紀委員だけでは足りなかったか。」
学園都市研究発表会第二会場にいる固法先輩かいっているのが遠くから聞こえた。
しょうがない。
行きますか。
「お待たせしました!」
私は風紀委員会本部勤務の風紀委員を連れてここにやって来た。
「あれは本部の・・・。」
「風紀委員会本部副責任者鈴本鈴と本部所属の風紀委員です。委員長の命に従い職務を開始します。」
風紀委員本部の所属は全員が強能力者以上。
応援としては有り難すぎる戦力である。
「ありがとう。」
第一会場
「騒がしいのは嫌いなんだけど仕方がないよね。」
「もぅ。私と似た能力が相手だなんてやりにくいですけど。」
「でも委員長のお願いだもんね。」
風紀委員三人衆である内海白、神野紫苑、大川疾。
ここにい来る前にパワースーツの構造をしっかり把握していた。
勉強熱心であり仕事熱心でもある。
「紫苑、疾。行くよ!!」
「「はい。」」
第三会場
「まったく。名門なんですからもっと頑張ってくださいよ。」
そう言えばこの人たちは水泳の大会であったような?
気のせいかな?
「あなた方は長点上機学園中等部の・・・!」
木原さんも人使いが荒いんだから。
でも頼ってくれるのは嬉しいんですけどね。
「長点上機学園中等部、木原さんの願いに答えるため小針柚子を含む派閥メンバーも参戦します。」
第四会場
「ここまでよく頑張りましたね。」
「素晴らしい成果です。」
「御坂さんも凄いですね。こんなに多くの人を動かすなんて。」
西條加奈、岩下春菜、春風絵里。
「「「助太刀します。」」」
私はすべての会場に風紀委員、派閥メンバー、対暗部組織そして私の家族を送った。
戦況をよくするためにだ。
そして私は大きな運動場がある建物に向かった。
そこに主犯がいるのはよく見るあの夢から予想がついていたのだ。
建物内部に御坂さんがいることが分かった。
というか分かっていた。
御坂さんならここに来ると。
「御坂さん。ここは任せて。」
私は大きな声を出しながら能力を使ってパワードスーツを吹き飛ばした。
「木原さん!!!」
「早く行って!目的があるんでしょ!!」
「ありがとう。」
「さて。お前らの相手は私だぁ!!」
私は限界が来ているはずの頭を使って何度も何度も演算を繰り返した。
大半のパワードスーツは無力化されているけどまだ多い。
「能力No.4、無。」
私は左手でパワードスーツを一つ一つ触っていくとさわった瞬間に姿を消した。
この能力は禁忌とされており使ってはいけないのだがここで使わずにいつ使うの?
というわけで使っている。
もちろん生物にも通用する。
私は入り口前まで来ると
「ここから学園都市第一位として何人たりとも一歩も踏み入れさせない。」
私は群がるパワードスーツの奥に大型の機械があるのを見た。
あの大型の機械はたぶん原子崩し(エルトダウナー)の能力を解析して作ったものなんだろう。
だって監視のときに誰かに見られてデータを取られているのは私も分かっていたもん。
「偽物の能力なんて恐くないわよ。」
私は左手で触り、砲撃自体を消した。
「やっぱり本物の方が強いわね。」
あれ?
誰かが近づいてる。
それも私と同格もしくはそれ以下。
「たっく。なんだったんだよさっきの汚ない光わよ!!」
げっ!
まさかの麦野沈利。
やりづらい。
よし、そうだ。
「あなたたちが首謀者ですか。いくら暗部での生活に飽きたのですか?」
私は麦野たちからは見えないようになっていた。
それは麦野の能力によって大量のパワードスーツが破壊された時に発生した炎のおかげである。
「またお前かよ。たっく、めんどくせぇな。」
「私もです。」
私は麦野と私の間にある邪魔な炎に左手をあてた。
すると今まであった炎は一瞬で消えた。
私は顔を麦野たちに向けると驚きを隠せていなかった。
「てめぇ。今、何しやがった!?」
そりゃぁわかるわけないよね。
「これは私が学園都市第一位を証明する最強の能力。無。あらゆるものを一瞬で消し去る能力。それは能力例外ではない。」
そう。
私は多才能力者だけどそんな理由で超能力者になれたわけではない。
本当はこの能力が有るからだ。
「さぁ。楽しいショウの時間だよ。タノシク逃げ回れヨ。」
私はこの能力を発動した場合、自我をなくす。
今、語りかけている意識はだんだん薄れている。
あれ?
また一人誰かが近づいている。
これは幻想殺し(イマジンブレイカー)?
「騒がしいと思ってきてみればどういう状況だよ。」
「久しイデスね幻想殺し(イマジンブレイカー)。一体何ヲシニ来たのデスカ?ソコノ人タチト一緒にシニ来たのですか?」
「今回はお前が悪いんだな。それなら俺が止めてやる。」
お願いします。
上条当麻。
私を止めてください。
そしてこの街を守ってください。
「私の能力をワカッテイナイようだね。ソレナら好ツ合。死ね。」
私は左手を向けている。
私は自我の最後の力を振り絞り
《能力No.5、強念話。》
そして
《上条さん。聞こえますか?私の左手です。左手を幻想殺し(イマジンブレイカー)で壊してください。お願いします。》
ただこれだけを伝えた。
いや伝わったかは分からない。
「・・・ああ。わかったよ。それがお前の願いなら叶えてやる。」
「訳の分からないこと言ってんじゃねぇ。」
早く。
私に人の命を奪うようなことはもうしたくない。
「・・・お前の幻想をぶち殺す。」
幻想か。
私の幻想はなんなのかな?
わからない。
けど今回も感謝します。
上条当麻。
数日後
『・・・本日。学園都市研究発表会の警護にあたって負傷し、意識不明の重体だった木原雫さんが意識を戻しました。今後、警備員の取り調べが行われていく予定ですが、本人の要望もあり数日は安静にしてほしいとのことでした。』
学園都市研究発表会。
私はあの日、脳にかなりの負担を掛けた。
だから演算能力の大半を失うと思っていた。
しかし現実は演算能力になんの変化もなかった。
私は再びこの街のためにがんばる。
どんなにキツいことがあっても。
「はぁ。私は幸運なのか不幸なのか分からないわ。」
生きていられたことは幸運。
しかし不幸なのは私の前に黄泉川先生がいること。
「よぉ。今回も無茶したじゃんよ。」
「そうですね。そろそろ風紀委員も引退ですかね。」
「それは無理じゃんよ。お前ほどの適任者がいないんだから。」
「そうですか。」
「なに笑ってる?」
えっ?
私は無意識に笑っていた。
「まだ私はやることがあるんですね。そうとなれば早く戻りますか。私の日常に!!」
後書き
とある科学の超電磁砲sの内容も一通り終了。
三期があれば楽しみなんですけど有りますかね?
次回からはちょっとづつ魔術に触れていきます。
最初から入れるつもりだったので。
それではまたいつか会いましょう。
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