とある委員会の委員長
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家族
私には本当の家族がいません。
そんな私は小学生のころに木原幻生に拾われた。
そして仮初めの家族を手に入れた。
しかし私は木原のやり方にはあわずほかの一族の人たちとは違う選択をした。
そして私は自分の家族を作ることに決めた。
私は今まで行ってきた実験の犠牲者を中心に集めた。
『演算能力改造計画』、『多次元解析法則実験』、『能力操作計画』そして『暗闇の五月計画』。
わかると思うが多次元解析法則実験の犠牲者は西條加奈。
能力操作計画は岩下春菜。
暗闇の五月計画は絹旗最愛。
あれ・・・演算能力改造計画って誰だっけ?
う~ん。
思い出せない。
「最愛ちゃん。演算能力改造計画って知ってる?」
「超知りません。そもそも実験関係は雫の方が超詳しいと思いますが。」
たしかに。
あれ?
今は最愛ちゃんが私のこと雫って呼んでくれた?
「最愛ちゃん。私のこと名前で呼んでくれるんだ。」
「超嫌なんですか?」
「ううん。超嬉しい。ありがと。」
そうだ!
「私も最愛ちゃんこと最愛って呼んでもいいかな?」
「・・・別に超いいですけど。」
「最愛。ありがと。」
私がこんなことをやっていると私の頭に一人の名前が浮かんだ。
超能力者に一番近い大能力者。
風使いの春風絵里。
この子だよ。
演算能力改造計画の犠牲者は。
と言うことは最愛は四人目か~。
でも全員一緒に住んでいるわけではないから忘れていたよ。
待って?
絵里に最後にあったのは何時だっけ?
う~ん。
忘れちゃった。
まあそのうち会えるでしょ。
あの子は常盤台中学にいるんだから。
それに風紀委員だしね。
「ヒップシュン。」
「絵里さん。大丈夫ですの?」
「大丈夫、大丈夫。それより白井さんは始末書を急がないとまた怒られますよ。」
「 そうですわね。」
風邪を引いているわけでもないし。
一体どうしちゃったんだろう。
私は春風絵里。
風紀委員です。
学校は常盤台中学で学年は一年生です。
クラスは同じ風紀委員の白井黒子さんと同じです。
いま私は風紀委員の仕事で風紀委員会177支部にいます。
こんな早朝に何をやっているかと言うと、白井さんが始末書をちゃんと書くかの監視。
私自身はあまりこういうことはしたくなかったけど始末書を書くことになった白井さんが悪い。
始末書の内容はいたって簡単。
無人パワードスーツを破壊したこと。
パワードスーツが勝手に動くはずもないと言うことから急遽始末書を書くことになったのである。
「なんで本部勤務の私がこんなところに来ないと行けないのよ。」
「風紀委員(ジャッチメント))の人員不足なので本部に頼んでお借りしたのですの。」
「私の大切な休日がそんなことのために潰れたのぉ。はぁ~。」
学園都市になんか嫌な気配がある。
それも第7学区だけじゃない。
全体を巻き込んだ嫌な気配がある。
学園都市
某研究施設跡地
「暗部って変な依頼があるんですね。」
「超今回だけですけど。」
なんか変な依頼。
こんな依頼を受けている暗部より危険度の高い依頼を受けている暗部を監視した方がいいのではないかな?
「雫さん!」
走ってくる春菜。
「どおしたの?」
「雫さん。私たち誰かに見られてます。それも裏に関係している人です。」
「ええ、その様ですね。」
「気付いていたんですか。流石ですね。」
「春菜。退路を確保しないさい。」
「了解です。」
さてと、私たちの後を付けてきていたのは誰かな?
私たちが暗部と一緒にいることがバレるにはまずい。
「加奈!施設周辺にいる人物を探して来て!!」
「あっ。はい。わかりました。」
さて次は
「慌ててんじゃねーよ。」
「超みっともないですよ。」
「・・・わかりましたよ。」
仕方がない。
今回は諦めるか。
「加奈。春菜。もういいよ。」
「「はい。」」
「撤収準備。すぐに当施設より離脱。急いで。」
「「「はい。」」」
私たちは撤収後、すぐに暗部についてファミレスに向かった。
そして私と加奈たちは暗部から少し離れたところで話をしていた。
「いまさっきのは多分だけど御坂美琴だと思う。」
「「「えっ?なんでですか?」」」
三人が同じ反応するなんて珍しいこともあるんだね。
「私の勘だから気にしないで聞いて。たぶん学研会当日に大きななにかが起こる。それの犯人探しと言うことだと私は思うんだ。」
「学研会で大事。有り得そうですね。」
「悪いんだけど残りの監視はあなたたちだけでやってちょうだい。私はちょっと調べてみたいの。」
お願い。
私に調べさせて。
あの夢が不思議なくらい怖いの。
「わかりました。でも困ったときは呼んでくださいよ。」
「ありがとう。」
私はみんなにお礼を言うとすぐに空間移動をした。
「はぁ。何をやっているんだか。」
私は動けない御坂さんに告げる。
御坂さんは現在金縛りにあっているらしい。
それも自分で薬を入れたらしい。
「五月蝿いわね。あんたはこんなところに何をしに来たのかしら?」
「気になったことがあってね。」
「?」
「御坂さんは表の人間?それとも私と同じ裏の人間?どっちなのかな?」
「表の人間に決まってるじゃない。」
「そう。」
私は御坂さんの話を聞いて御坂さんが裏に関わり始めているのを感じた。
裏に関わると言うことは表に戻れないことを意味する。
でもまだ御坂さんは裏の最深部を知らない。
なら
「御坂さん。今回の件が終わってからは裏に関わらないでくれる。」
「木原さん。ごめん、それは無理。」
「御坂さん。裏は御坂さんが思っているほど甘くない!!」
「それでも私は、私や私の友達に関係することは見過ごせない。」
「そう。なら最後にひとつだけ言わせてもらうわ。御坂さん。あなたは必ず裏に招かれるわ。」
「えっ?ちょっとそれってどういう意味なのよ!」
私は御坂さんがなにか言っていたけど気にせず空間移動をした。
「最愛。私は裏と表の両方で生活してるけどさ、最近は表にいても裏にか変わっている気がするんだけど。」
「それは超雫が悪いのでは?」
「そうかもしれない。」
私は料理を作りながら呟いていた。
そう言えば私は最愛にないか渡すものがあったはず。
なんだっけ?
私は考えてみたり、思い出そうとしたけど思い出せなかった。
そんなことをしているうちに私は夏野菜炒めを完成させた。
「最愛。出来たよ。」
私がお皿を持っていくとビックリしていた。
「・・・超聞きたいことがあるのですが。」
「なに?」
「超なんなんですかこの量は?」
「大丈夫よ。食べているうちに消えていくわ。」
「超残る気がします。」
そうだ!
私は自分が持っている鞄から一枚の書類を出した。
「最愛。私と同じ学校に来てくれないかしら?」
バカな話であることは分かっている。
「私は私の実験のせいで最愛に学園都市の裏しか見せてあげられなかった。でも私は表の学園都市も見てほしいの。お願い。」
「・・・超わかりました。学校は超何処なんですか?」
「えっ?いいの?」
「私も一度は学校に超行ってみたかったんです。」
「ありがとう。」
私はもう一枚の書類を見せた。
「長点上機学園中等部ですか。」
「そう。」
「超わかりました。明日にでも書類は超出しておきます。ですが依頼があったときはは超休みますから。」
「それでもいい。」
よかった。
これで最愛にも表を見せてあげられるんだ。
凄く嬉しい。
「最愛。私はちょっと出掛けてくるから。」
「超気を付けて。」
明日は学研会。
なら私がとる行動は一つ。
「やっぱりあなたも関係していたんですか。」
「ええ。それが依頼だからね。」
「予想はしていましたよ。いつか本気で戦うことになると。」
「奇遇ね。私もよ。」
「あなたとは戦いたくはありませんでしたよ。大城先輩。」
目の前にいるのは私が尊敬する大城先輩。
「そこを退いてください。私はここにあるコンテナの中身を破壊したいんですから。」
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