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ヘタリア大帝国

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TURN94 ソビエト参戦その九

「よし、今からだ」
「はい、水雷攻撃ですね」
「全艦隊、潜水艦艦隊も入れてだ」 
 そのうえでだというのだ。
「鉄鋼弾を放て、いいな」
「その鉄鋼弾の種類は」
「酸素魚雷だ」
 それだというのだ。
「ホーミング式のな」
「あれを使いますか」
「今が使う時だ」 
 まさにだというのだ。
「だからだ、いいな」
「わかりました、それでは」
 こうして全艦、水雷攻撃が可能な艦艇全てにホーミング式の酸素魚雷が装填された、そのうえでだった。
 その酸素魚雷が一斉に放たれる、猛獣達が牙を放ったのだ。
 牙達は唸り声を挙げ蛇の様にしてソビエト軍に迫る、そうして。
 ソビエト軍の艦艇に炸裂し炎に変えていった。
「戦艦クルスク撃沈!」
「巡洋艦コズイレフ轟沈です!」
 悲報が次々と挙がる。
「同志達は何とか退艦出来ています」
「ですが艦艇は」
「今度は艦載機です!」
 まさに間髪入れずだった、枢軸も隙を見せない。
「こちらの鉄鋼弾攻撃は間に合いません」
「とてもですが」
「怯むな」
 ジューコフはこう言うだけだった、今は。
「では再びですか」
「ここは」
「再度パイプオルガンを行う」
 その広範囲攻撃をだというのだ。
「そうする」
「軍の損害が大きい場合は」
「ドクツ軍がいる」
 今は同盟軍である彼等がだというのだ。
「その彼等の力を使う」
「今はですね」
「そうだ、彼等が敗れればだ」
 その時はというのだ。
「シベリアまで退き戦力を整えるがだ」
「今は、ですね」
「まだ撤退の時ではない」
 こう言うのだ。
「わかったな」
「わかりました、同志」
 ソビエト軍はまだ戦うことになった、友軍であるドクツ軍に枢軸軍の側面を衝かせるつもりだったのだ、だがそのドクツ軍は。
 レーティアはモニターのドイツとプロイセンにこう話していた。
「やがてはだった」
「ドクツもか」
「航空母艦をって考えてたんだな」
「試作型は考えていた」 
 それはだというのだ。
「名前も決めていた」
「グラーフ=ツェペリンね」
 ここでグレシアが言う。
「あれだったわね」
「独ソ戦が終わってからだった」
「それでエイリスも何とかして」
「欧州を統一してから本格的に開発するつもりだった」
 その航空母艦をだというのだ。
「機動部隊もな」
「パイロットも育成してか」
 ドイツも言う。
「そのうえでか」
「そう考えていた、やはり空母は強力な兵器だ」
 レーティアもこのことはよく認識していた、やはり人類史上最高の天才だけはある。
 そしてそれ故に今もだというのだ。
「この戦いではだ」
「こっちには空母があるわよ」
 丁度グレシアが率いている。
「それを使うのね」
「グレシア、艦載機でマンシュタインの艦隊を狙ってくれ」
「元帥の乗艦をよね」
 そのレーティアを描いた戦艦をだというのだ。 
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