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ヘタリア大帝国

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TURN94 ソビエト参戦その二

「数では我等が勝っているが」
「それでもですね」
「そうだ、枢軸軍は常にその数での劣勢を覆してきた」
 こうリディアに話す。
「油断の出来ない相手だ」
「しかも彼等は兵器をどんどん新しくしていきていますね」
「第八世代の艦艇まで備えてきているという」
 ジューコフはこのことにも言及する。
「余計に強くなっている」
「その枢軸軍との戦争は油断出来ませんね」
「ドクツ以上の相手かも知れない」
 こうまで言う。
「今回の満州への侵攻もだ」
「しかも満州はソビエトよりも暖かいからね」
 ロシアが言う、あくまで程度の問題で満州も寒いがそれでもなのだ。
「凍土とまではいかないから」
「我が軍得意の凍土戦術も使えません」
 ジューコフはロシアにも話した。
「それが問題です」
「そうなんだよね」
「我々はどちらかというと防衛戦を得意としています」
 ソビエトの国土においてのそれをだというのだ。
「ですから侵攻作戦は慎重に行います」
「今から攻めるにしてもですね」
 ロシア妹も言う。
「そうですね」
「その通りです、ではカテーリン書記長の放送を受けて」」
 それからだった。
「満州に攻め込みましょう」
「それじゃあね」
 ロシアが応えてだった。ソビエト軍はシベリアに集結したうえでカテーリンの枢軸への宣戦布告の時を待った。
 カテーリンはこの時モスクワにいた、傍にはミーリャ達がいる。
 その場で原稿文をチェックしながらそのうえで言った。
「これでいいわね」
「演説の文章のチェック終わったのね」
「うん、終わったよ」
 こうミーリャに答える。
「これでいいよ」
「カテーリンちゃんいつも演説の文章自分で書くよね」
「自分でしないと駄目じゃない」
 真面目な顔でミーリャに返す。
「自分が読むんだから」
「そうだよね」
「自分のことは自分で、よ」
 学級会の様なことをここでも言う。
「だからよ」
「そうだね、自分のことは自分でしないとね」
「他人任せにしてると貴族みたいになっちゃうから」
 カテーリンの持論の一つだ。
「自分のことは自分で」
「そしてお互いに助け合ってね」
「そうしたら何でもよくなるのよ」
 こう言うのである。
「世の中もね」
「それが共有主義だしね」
「だから私も自分のことは自分でするの」
 こう毅然として言う。
「演説もね」
「では同志書記長、今より」
 ゲーペがここでカテーリンに声をかける、
「演説をお願いします」
「うん、そうするから」
「頑張って下さい」
 ベラルーシも言って来た。
「演説の後でおやつの時間です」
「今日のおやつうは何だったかな」
「紅茶にケーキです」
 この組みわせだった。
「そのケーキですが」
「ロシアのケーキだよね」
「はい、それです」
「じゃあ演説が終わったら皆で食べよう」
 この場合の皆とはここにいる面々だけではない、ソビエト人民全員がそれに当てはまるのである。 
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