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アクセル・ワールド〜黒き妖精王〜

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第三話 銀の鴉と妖精王

 
前書き
ハルユキ君が僅かに登場します
早くダスク・テイカー編に行きたい〜 

 
翌日の加速世界は騒がしかった
何故なら純色の七王の内2人、その側近達、さらには妖精王のパーティだ。この話は後に神獣も泣き出す(レジェンド・メイ・クライ)という名前で語り継がれるのであった

















〜生徒会室〜

「それで?話ってのは何なんだお前ら」

俺の目の前に居たのは黒雪姫と太った小柄な少年、そして俺の子の【オレンジ】だった

「分かってるでしょ?」

「まさかあんな事をするとは思ってもいなかったぞ……あれを聞いた時心臓が飛び出るかと本気で思ったぞ」

「別にいいじゃねえか。友達と遊びに行っただけだろ」

「その軽く遊びに行っただけで加速世界に伝説を作ったからびっくりしてるんだ‼」

「まあ、そうだよな……すまん…」

「分かったなら良い」

「次は赤の王も誘ってからにするよ」

「反省して無いだろレイン‼」

「あ、あのー……先輩?この方は?」

と太った少年

(一年か?そういや居たな、イジメを受けてる奴か。今度独自に設置したソーシャルカメラの映像教師陣にリークしてやるか)

「あ、ああ。すまないなハルユキ君、彼はレイン・クライス。私の友人だよ」

「そういう事だ。よろしくな。で、君もバーストリンカーなのか?」

「えっ?あっ、はい!今朝初対戦を終えたばかりです!」

「ふーん、で誰と戦ったんだ?」

「えっと…アッシュ・ローラーってアバターです」

(ほう、【空色】の子か。今度会いに行ってみよ)

「で、勝敗は?」

「負けちゃいました……」

「だろうな、まぁいい経験になったんじゃないか?そうだな……おい【黒】昼休みは後何分残ってる?」

「30分だ」

「そうか、なら俺とそこで不貞腐れてる俺の子と戦わないか?まぁ、俺は君の特訓をするだけだがな」

「え⁉い、いいんですか⁉」

「ああ、いいだろ【オレンジ】」

「………じゃあ、今度の日曜日にデート1回」

「その程度なら構わん。なら君合言葉は分かってるな?」

「は、はい!」

「ならいくぞ……」

「「バーストリンク‼」」


バシィィィィィン






















「へえ、それが君のアバターか」

俺の目の前に居たアバターは顔にはのっぺりとしたバイザーに覆われ手足が細長い銀色のアバターだった

「はい!名前はシルバー・クロウです!」

「さあ、始めようか【シルバー】君」

「はあああ!」

ドン!と地面を蹴り俺の方へ跳んで来た

(気合十分…か、だが動きがまだぎこちないな)

「動きが直線的過ぎるよ!」

俺はその動きに合わせるように拳を振るい殴った

「うわああああ!」

「うーん、やっぱ生身じゃあんまり威力無いな」

カウンターを当てたもののステータスの殆どを機動力に振っているためあまりダメージを与えられないのだ

「そうだな…あれがいいな。着装!十二星座の獅子の牙(ソディアック・レオ)

俺の両拳に現れたのは淡く白く光る籠手だった。その形はライオンの顔の様だった

「ええ⁉ちょっ、何ですかそれ‼」

「ん?ああ、まだ始めたばっかだから知らないのか。これは強化外装(エンハンスド・アーマメント)って奴だ。そうだな…装備品だと思ってもらってかまわないよ」

「へー……そんなものがあるんですね…」

「ああ、そしてこいつらはそれぞれいろんな能力を持っている‼」

俺は拳に力を込めた。すると鬣の部分に光が溜まり初めた

「こんな風にね」

チュイン!ドォォォォン‼

「は?」

俺が拳を突き出すと口の部分から太いレーザービームが発射され、奥の壁にぶつかりその周囲が吹き飛んだ

「これがこのゾディアック・レオの能力だ。簡単に言えば殴れるレーザー砲台だ」

「つまり、遠近両用……ですか?」

「そういう事♪じゃあ、近接時の戦い方を勉強しようか」

「え?まさかそれ使うんじゃ……」

「そのまさかだよ。ほらほら、躱さないと溶けちゃうよ!」

俺は何回も動き相手を撹乱
そして腹に拳を突きたてレーザーを放った

「は、速い⁉」

「ざーんねん、ここだよ」

チュイン!

「あ、やりすぎた……」

ジュゥゥゥゥ……

レベル差もあり一瞬で溶けた

























「馬鹿レイン‼」

思いっきり怒鳴る【黒】
俺はその前で正座させられている

「すまん……」

「まだまだ新人のハルユキ君にあれは無いだろう‼一瞬で溶けて無くなったぞ‼」

「いいじゃないか痛みは無かったんだから。それと【シルバー】君、今の俺の動きはどうだった?」

「とても速かったです」

「なら、アッシュ・ローラーとやらにリベンジしたまえ」

「ええ⁉」

「だーいじょうぶ!勝てるよ……と言いたいが、このままだと難しいからもう一つアドバイス。対戦の時は相手を良く観察するんだ。一見弱点が無いように見えても必ず何処かに弱点はある。それを見つけるんだ」

「はい!」

「さて、俺は帰る。じゃあな」

「あ、ああすまなかったな。呼び出して」

「いいんだよ別に。それと【オレンジ】次の日曜日でいいんだな?」

「うん!えっへへ〜レインとデート♪」

【オレンジ】は頬を抑えくるくると回っていた

「後は頼んだぞ」

俺はそう言って部屋を後にした

【シルバー】君がリベンジに成功したと聞いたのは翌日の事だった  
 

 
後書き
災禍の鎧編は多分しっかりとやります
多分瞬殺はしません
多分ハルユキ君が活躍します
多分レイン無双が入ります

……あれ? 
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