FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第137話 命の大切さ
前書き
ヤッホ~☆07で~す☆
今回はルーシィ&リョウの対決!しかも、ルーシィに新たなライバル登場!?
ルーシィ目線で書いていきます。
それでは、第137話・・・スタート☆
コロールの森は誰もいなくなったみたいに、し~~~んと不気味なくらい静まり返っている。な、なんだか寒気が・・・
リョ「この静けさの原因も、『ブラックテンプラネット』なのか?」
宇宙にある10の惑星を『闇』に変える事が出来る伝説の闇魔法。元々は、10の惑星を『光』に変える為の魔法だったけど、この魔法を発明したとある科学者の過ちで暴走状態になり、封印するしか方法がなかったのよね。で、その封印場所が、このコロールの森のどこかなのよね。
ル「そういえば、『ブラックテンプラネット』を発明して、この森のどこかに封印した科学者っていったい誰なの?」
リョ「詳しい事は俺にも分からねぇけど、その科学者はめちゃくちゃ有能な科学者で、実力のある魔道士でもあって、マグノリア出身の人らしいぜ。名前までは分からねぇけど・・・」
ず、随分詳しく知ってるじゃない・・・その時、
ミ「その科学者の名は、ギンガ=P=ノービリ。主に宇宙の謎を長年追求してきた科学者よ。」
ル&リョ「!」
驚いて振り返ると、悪戯っぽい笑みを浮かべたミモリが私達の背後にいた。リョウは私の前に立ちはだかると、
リョ「今の話、本当なのか?」
ミ「さぁ?あなたが信じたかったら信じればいいし、信じたくなければ信じなくていいわよ。」
うわっ!こうゆう性格の人なのね・・・リョウは腰から聖剣を1本抜いて、刃先をミモリに向けると、
リョ「お前等のボスはどこだ。トーヤの魔力を返せっ!」
ミ「ここにはいないわ。もう『ブラックテンプラネット』の封印場所にスバルと一緒に向かっているはずよ。」
ル「えっ?スバルと一緒に・・・?」
私が疑問に思った事を口にすると、ミモリはエメラルドみたいな瞳を大きく見開き、左手で慌てて口を塞いだ。それを見たリョウは右口角を上げると、
リョ「なぁ~るほど。言ってはいけない事をつい口に出しちゃったみてぇだな。」
という事は、スバルがチェスと一緒に『ブラックテンプラネット』の封印場所へ向かっているって事だから・・・
ル「『ブラックテンプラネット』の封印を解く為には、怪物召喚と、スバルが必要って事!?」
ミ「!」
ミモリは更にエメラルドみたいな瞳を大きく見開く。図星みたいね☆
リョ「お前が口が固くなくて助かったぜ。」
ミ「こ、これ以上は絶対に言わないんだからっ!そんな事より、ここで会ったら100年目!私と勝負よっ!」
まだ100年も経ってないけどね・・・
リョ「こっちは宇宙の危機と仲間の命が掛かっているんだ。本気でいかせてもらうぜ。」
「本気」ってリョウは言ってるけど、聖剣は1本しか握っていない。まだ「本気」の「ほ」の字も書かれていないと思う。
ミ「私をあまり侮らない方が身の為よ。」
そう言ってミモリがどこからか取り出したのは赤、橙、黄色、緑、青、水色、紫、の7枚の葉っぱ。カラフルな葉っぱをどうするつもりなのかしら?
リョ「ルーシィ、俺が合図したら、何でもいいから星霊を1体呼び出してくれ。」
ル「分かったわ。」
リョウは私が頷くのを見ると、聖剣を構え直して駆け出した。
リョ「竜桜切ッ!!」
リョウの背後に青い竜が浮かび上がり、リョウが聖剣を振りかざした。ミモリは慌てもせずに、水色の葉っぱを手に取ると、リョウに向かって投げつけた。
ミ「水葉!」
すると、水色の葉っぱから冷気が噴出し、リョウの攻撃を止めた。
リョ「な、なんだこの葉っぱ・・・?氷みてぇに、硬い・・・」
ミ「そりゃそうよ。」
すると水色の葉っぱは黒く変色し、パラパラになって風で飛ばされちゃった。
ミ「私の魔法、七色の葉は、色事に葉の属性が違うの。」
ル「さっきの水色の葉っぱは、氷の属性の葉っぱだったのね。」
ミ「そのとおり~♪お次は・・・」
そう言うと、今度は橙色の葉っぱを投げた。
ミ「橙葉!」
すると橙色の葉っぱから煙が上がる。
リョ「ぬぁっ!」
ル「うぅ・・!」
慌てて鼻を摘まむ。な、何、この酷い臭い・・・は、鼻がもげるぅぅぅ・・・・!
ミ「アハハハハハッ!どぉ?すごい臭いでしょっ?腐った牛乳の臭いがする葉っぱよ。」
ル「ていうか、何でガスマスクなんて持ってるのよっ!?」
リョ「じゅ、準備周到だな・・・」
しばらくして、橙色の葉っぱも黒く変色して、パラパラになって風で飛ばされちゃった。
ル&リョ「ぷはぁーーーっ!」
これでやっと息が出来る。
リョ「あの臭い臭いで時間が無駄になっちまったぜ。ルーシィ!」
リョウはもう1本聖剣を抜いたと同時に、私の方を振り返って合図を送る。私は頷くと、
ル「開け!巨蟹宮の扉、キャンサー!!」
キャ「今日はどんな髪型にするエビ?」
ル「空気呼んでくれるかしらかっ!?」
ミ「エ、エビ・・・?」
もう、相変わらずなんだから・・・まぁ確かに、ついこの間も髪型の事で呼び出したけど・・・そんな事より、
ル「キャンサー、リョウを援護して!」
キャ「了解エビ。」
リョ「頼んだぜカニ!」
だ、だからせめて名前で呼んでぇぇぇ~!そんな私の心の叫びに構わず、リョウは2本の聖剣を持ってものすごい速さで駆け出し、
リョ「2剣流・・・速刀殺切ッ!!」
ミモリは赤い葉っぱを投げつけると、
ミ「赤葉!」
すると葉っぱが燃え上がり、リョウの体を包み込んだ。
リョ「ぐぉあああああっ!!」
ル「リョウ!」
ミ「アハハハハハッ!そのまま燃えキャアアアアアッ!!」
キャ「お客様、こんな感じで、いかがでしょうか?」
ミモリの背後からキャンサーが愛用のハサミでミモリの桃色のセミロングが、ショートに変わる。切られた桃色の髪の毛は地面に落ち、風で飛ばされた。
ミ「このエビカニ男ッ!よくも私の髪の毛を台無しにしてくれたわねっ!!」
な、なんか、さっきとキャラが全然違うような・・・?ミモリは黄色い葉っぱをキャンサーに向かって投げつけた。
ミ「黄葉!」
すると葉っぱから電撃が走る。
ル「キャンサー、避けてっ!」
ミ「逃がさないわよっ!!」
電撃はキャンサーが避ける前に太い稲妻になり、キャンサーに向かっている。私はとっさに両手で目を覆っちゃった。恐る恐る目から手を離すと・・・
ミ「なっ!?」
ル「リョウッ!」
リョウが2本の聖剣で稲妻を防いでくれた。リョウがいつも着ている緑色の着物と黒い袴はところどころ焦げた跡がある。さっきの炎で少し焦げちゃったのね。
リョ「大丈夫か?カニ?」
エ「助かったエビ。」
リョ「そうか。」
リョウはキャンサーに笑いかけた後、視線をミモリに移動させる。その時のリョウの顔は、ナツ以上に目を吊り上げて睨みつけ、エルザやユモ以上の真っ黒い怒りのオーラを噴出していた。
ミ「!」
ル「リョ・・リョウ・・・?」
睨みつけられたミモリはもちろん、さすがの私までリョウから後ずさりする。
リョ「1部の女は、「髪の毛は命」って言う奴がいるけど、ど~せ切ったって、すぐにまた生えてくるだろ。本物の命は、一度消えたら二度と生えてもこねぇし、取り戻せねぇ。」
リョウは1歩1歩、ゆっくりミモリに歩み寄る。逆にミモリは1歩1歩、ゆっくりリョウから遠ざかる。
リョ「お前等は、もっと、命の大切さと、宇宙のありがたさを基礎から学び直せっ!!!」
そう言うとリョウは、3本目の聖剣を口に銜え、2本の聖剣を握り直すと、
リョ「3剣流・・・銀天嵐切ッ!!!」
銀色の光を纏った『銀覇剣』と、水色と灰色の光を纏った『天力剣』と、吹き荒れる風を纏った『嵐真剣』を同時にミモリに―――
振りかざさなかった。
ミ「え・・・?」
リョウはミモリの顔スレスレの位置で攻撃を止めた。ミモリは冷や汗を大量に流し、真っ青になっている。リョウは3本の聖剣を腰に戻すと、
リョ「どうだ?恐怖で頭冷えたか?」
いつもの笑顔で笑いかけた。ミモリはへなへなぁ~と地面に座り込む。
ミ「て、てっきり、殺されるのかと・・・」
リョウは腰に3本の聖剣を差しながら、
リョ「そんなバカみてぇな事はしねぇよ。命はどんな生き物でも、たった1つしかねぇんだ。そんな簡単に失っていいものじゃねぇんだ。命より大切のものは、この世には無い。その事をよく頭に叩き込んで置け!」
最後は口調をきつくして言った。そしてミモリに背を向けた後、私の方に歩いて来た。
リョ「さぁ~て、早く皆を捜して合流しねぇとな。」
ル「えぇ~、こんな森の中を捜すの~?」
リョ「仕方ないだろ、ほろ、行こうぜ。」
そう言って私の手を握って歩こうとした時、
ミ「スバル・・・」
ル&リョ「!?」
土を掃いながら立ち上がるミモリが突然何を言い出すかと思えば・・・って、スバルゥ!?
ミ「『ブラックテンプラネット』の封印を解く為には、怪物召喚と、スバルの能力が必要なの。」
リョ「スバルの、能力?」
ル「どんな能力なの?」
ミモリはゆっくり目を閉じて話し始めた。
ミ「スバルは、『ブラックテンプラネット』を発明した、ギンガ=P=ノービリの孫の孫の孫の孫の孫の孫の孫の孫の孫の孫なのよ。」
ル&リョ「えぇっ!?」
スバルとその科学者は、血が繋がってるってゆう事ォ!?
ミ「ノービリ家には、100年に一度、全宇宙にある10の惑星を操る能力を持っている子供が生まれてくるのよ。」
リョ「それがスバルって訳か。」
ミ「えぇ。ちなみに、ギンガ=P=ノービリも、その能力を持っていたの。『ブラックテンプラネット』は、その能力と怪物召喚が混じり合って、発動するようになっているの。」
ま、まさに科学って感じだわ・・・あぁ、頭が痛くなってきたわ・・・・
リョ「でも、何で今更そんな事俺達に言うんだよ?」
ミ「べ、別になんだっていいでしょっ!///////////////」
リョ「?」
そっぽを向いたミモリの顔が少し赤みを帯びている。ま、まさか・・・!
リョ「まぁいいや。いろいろありがとうな。そんじゃ。」
リョウはそう言ってミモリに片手を上げて、もう片方の手で私の手を握ると、皆を捜す為歩き出した。その時、
ミ『恋敵・・・!』
ル「!」
ふとそんな声が聞こえたのは気のせいかしら・・・?
後書き
第137話終了☆
何と!スバルは『ブラックテンプラネット』を発明したギンガ=P=ノービリの子孫で、100年に一度生まれる10の惑星を操る事が出来る持ち主だった!しかも、ミモリはリョウに恋(?)をして、ルーシィを恋敵に。あ~らら。
次回はナツ&マヤ&ハッピー&フレイの対決!
お楽しみに~☆
ページ上へ戻る