FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第135話 信じている
前書き
HELLO♪07で~す♪
今回はエルザ&ショールの対決!!いったいどんなバトルが繰り広げられるのか・・・!?
途中で目線が変わります。最初はエルザ目線で書いていきますよ。
それでは、第135話・・・スタート♪
鳥のさえずりさえも聞こえない静かな森の中を私とショールは走り続けていた。
ショ「『ブラックテンプラネット』・・怪物召喚・・・『ブラックテンプラネット』・・怪物召喚・・・」
ショールが走りながら何かをぶつぶつ呟いているのが聞こえる。私は一度止まり、
エ「ショール、さっきから何を呟いているんだ?」
ショ「・・・いや、『ブラックテンプラネット』の封印を解く方法は、怪物召喚と、もう1つ、何か必要だったような気がして・・・」
エ「何ッ!?それは本当なんだなっ!?」
ショ「あぁ。でもそれが何だったのか思い出せなくて・・・」
ショールは額に手を置いて考える。その時、
ティ「流石だな。元有名マジシャンであり、妖精の尻尾では数少ない頭脳派魔道士のショール・ミリオン。」
エ&ショ「!」
上を見上げると、木の枝に座っているティオがいた。
ティ「お前の頭の良さは褒めてやる。」
ショ「裏切り者に褒められても全然嬉しくないね。」
ティオは飛び降りて私達の目の前に着地した。
ティ「後もう少しでこの世界は生まれ変わる。」
エ「それを私達が全力で阻止する。」
ショ「お前等の好き勝手にはさせないっ!ギアチェンジ!モード風!!」
私は飛翔の鎧に換装し、ショールは緑色の光に包まれる。
エ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
ショ「風天刃!!」
私は双剣で攻撃を仕掛け、ショールは風を纏った手足で攻撃するが、ティオは全てかわす。
ティ「どっちもスピードを上げる鎧と魔法だが、まだまだ遅いぜっ!砂漠鞭!!」
エ「うぁっ!」
ショ「イギィッ!」
ティオは右手を砂に変え、鞭のように私とショールの背中を叩きつける。
ショ「くっそ!風光砲!!」
ショールは両手をティオに突きつけ、風を纏った緑色の光線を放つ。が、ショールの攻撃はティオに当たらなかった。いや、当たったんだ。だが、突き抜けたんだ・・・
エ&ショ「えっ?」
ティ「残念でしたぁ~☆俺の体は砂で出来ているんだぜ。」
ジュビアと似たような体質とゆう事か。厄介な相手だ。
ショ「砂なら・・・!ギアチェンジ!モード水!!」
ショールの体は緑色の光から青色の光に包まれる。
ショ「水力拳!!」
水を纏った拳で殴り掛かるが、これもティオの体は突き抜けた。ティオは怪しげに笑うと、体全身を砂に変えた。
ティ「砂に飲み込まれるろっ!おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
私は黒羽の鎧に換装し、剣で砂に姿を変えたティオを抑えつける。
エ「くっ・・・!」
剣で防ぐのもやっとだ・・・!ピキッ!
エ「なっ!?」
ティ「剣1本で俺を止められるとでも思ったのか?妖精女王さんよぉ?」
ピキッ!パキッ!
ティ「砂の力を舐めるんじゃねぇぞっ!!」
バキィィィンッ!!
エ「くあぁっ!」
私はそのまま地面を転がりながら吹っ飛ばされた。
ティ「消え失せろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
体を砂に変えたティオが迫って来る。私が目を閉じたその時、
ショ「水圧壁!!」
ショールが私の前に立ち塞がり、ティオをからの攻撃を防いだ。
ティ「そんな壁で俺を防げれると思うなよ。」
ショ「ぐっ・・・!」
ショールの体がゆっくり後ろに移動している。やはり威力ではティオの方が上なのか・・・
ショ「こ、これで、終わりだと思うなよ・・・!」
ティ「何?」
ショールは今まで見た事も無いくらいの険しい表情でティオを睨みつけると、
ショ「水圧壁からの・・・水圧弾!!」
ティ「!?ぬあっ!」
以前、竜狩りのカルロにも仕掛けた攻撃だ。水圧の力でティオは吹っ飛び、木に頭を打ち付けた。
ショ「はぁ、はぁ・・はぁ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・はぁ・・はぁ、はぁ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・はぁ、はぁ・・・・はぁ・・はぁ・・・はぁ、はぁ・・はぁ・・・はぁ、はぁ・・・・」
エ「ショール、大丈夫か?」
ショ「あ、あぁ。はぁ、これくらい、はぁ・・はぁ、ど、どうって事、ない・・・」
口ではそう言ってるものの、息がすごい切れてるぞ。魔力が限界なんだろう。すると、
ティ「俺に攻撃を当てた魔道士は、ショール・ミリオン、お前が初めてだ。」
頭から血を流し、ところどころ傷を負っているティオがおぼつかない足取りで近寄って来た。
エ「まだ勝負は終わっていない。ここからだ。」
ショ「必ず、お前等の企みを止めてやるっ!」
ティ「その自信が、後で後悔しないよう願っているぜっ!砂漠大蛇!!」
鋭い目付きと歯と舌先が2つに割れた巨大な砂の大蛇が私達に襲い掛かって来る。
ショ「水泡球!!」
ショールは小さな水の泡を砂の大蛇の口に向かって投げつけた。大蛇はボロボロに崩れ地面の砂と同化した。
ティ「ちっ。」
ティオは小さく舌打ちをする。私は天輪の鎧に換装すると、
エ「舞え、剣たちよ・・・循環の剣ッ!!」
ティ「ぐあぁぁぁっ!」
銀色に輝く剣がティオを容赦なく斬り付ける。
ティ「や、やって、くれるじゃ、ねぇか・・・」
口から出た血を手で拭いながらティオは笑みを浮かべる。
ティ「砂漠舞踊!!」
私とショールを囲むように、砂嵐が起きる。
ショ「こ、これじゃあ、攻撃出来ねぇっ!」
私とショールは砂が目に入らないように手で防ぎながらティオの姿を捜す。すると、
ティ「だぁりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ショ「ぐはっ!」
エ「ショール!うあっ!」
また砂に姿を変えたティオがものすごい速さで私とショールに襲い掛かって来た。
ショ「水砲弾!!」
ショールがティオ目掛けて大砲の糾弾のような水を連続でものすごい速さで放つが、ティオは全てかわす。
ショ「な、何て速さだ・・・!」
ティオは私達の背後で止まると、
ティ「これで止めだっ!砂漠竜巻!!」
砂を巻き上げた巨大な竜巻が襲い掛かる。竜巻は森の木々を倒していく。これまでか・・・!
ショ「水圧壁!!」
ショールがまた私の前に立ち塞がり、竜巻を防いだ。が、竜巻の方が威力が強いっ!
ショ「エルザ、竜巻は俺がなんとかする!ティオを頼むっ!」
エ「だ、だがそれじゃショー」
ショ「頼むっ!!」
ショールが私の言葉を遮り、真剣な表情で私を見つめる。私は小さく頷くと、黒羽の鎧ver2に換装し、ショールから離れティオと向かい合う。
ティ「ちっ。まだ生きてたのか。」
ティオはまた小さく舌打ちをする。
ティ「あの竜巻はショール・ミリオン1人に任せるのか?たった1人で防げれる訳が無い。」
エ「あいつは必ず防ぐっ!私は信じている。ずっとな。」
ショールは、真の強い男だ。一度言った事は、必ず成し遂げる。そうゆう男だ。
エ「ショールは竜巻を、私はお前を、討つっ!」
私はティオに向かって走り出し、持っていた剣を振りかざす。
エ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ティ「砂漠城壁!!」
砂が巨大な壁状になり、攻撃を防ぐ。
ティ「砂漠蠍!!」
砂の蠍が大量に襲い掛かって来る。
ティ「砂だからと言って気を抜いてたら確実に死ぬぜ。こいつ等は毒を持ってるからな。」
私は剣で蠍をどんどん蹴散らしていく。蠍は簡単に吹っ飛び、地面の砂と同化した。
ティ「今度こそこれが止めだっ!砂漠」
ショ「マジックハンド!!」
ティ「ぐはっ!」
ティオの体は背後から近づいたショールのマジックハンドで抑えつけられた。
ティ「い、いつの間に・・・」
エ「ショール、砂漠竜巻は?」
私が問うと、ショールはティオを抑えつけたまま、
ショ「もちろん、消し飛ばしたぜ。」
笑って答えた。
エ「流石だな。」
やはり信じて正解だった。
ショ「エルザ、止めだっ!」
ショールの声に高く飛び上がると、
エ「黒羽・月閃!!」
ティ「ぐああぁあああぁぁあああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
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私は鎧を解き、倒れているティオの胸倉を摑む。
エ「四の五言わずに『ブラックテンプラネット』の封印を解く為の怪物召喚ともう1つのものを教えろ。さもなくば・・・」
別空間から剣を取り出し、剣の刃先をティオの首筋に突きつける。
エ「貴様の体が傷つくぞ。」
ティオは荒々しく息をしながら、薄っすらと片目を開けると、
ティ「はぁ、はぁ・・け、計画が・・・台無しに、なる、くらいなら・・はぁ、はぁ・・・死んだ方が、ましだ・・はぁ、はぁ・・はぁ・・・」
エ「貴様ァァァッ!!」
怒りを露にした私の肩にショールがそっと手を置く。
ショ「エルザの攻撃をまともに食らったんだ。それくらいにしといた方がいい。『ブラックテンプラネット』の事は、ナツ達が暴いてくれるさ。」
エ「・・・仕方ないな。命拾いしたな。」
私は剣を別空間に戻し、ティオを離す。
ショ「それより、お前等は何でそんなにチェスの事を庇うんだ?」
確かに、チェスはスバルたちからとても慕われている。何か理由があるのか?
ティ「・・・救われたんだよ、ボスに・・・・」
エ&ショ「?」
ティオはどこか悲しそうな顔を浮かべて、
ティ「俺は、孤児だったんだよ・・・」
エ&ショ「!」
ティ「親から虐待を受けて、6歳の頃にこの森に捨てられたところをボスに拾われて、ここまで育ててくれたんだ。ボスは優しくて、強くて、俺達の親的存在だった。俺だけじゃねぇ。サニーとレイニーも、ミモリも、マリンも、この森でボスに拾われたんだ。スバルは違うけどな。」
エ「スバルはどうして・・・?」
ティ「それは言えないな。言ったら、『ブラックテンプラネット』を解くヒントになっちまうかな。」
エ&ショ「なっ!?」
ティ「俺は殺されても、ぜっ、てぇ~に・・言わ、ねぇ、からな・・・」
そう言い残すとティオは気を失ってしまった。『ブラックテンプラネット』の封印を解く方法に、スバルが関係してるのか・・・!?
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『ここから少しだけ鎖の少女のボス、チェス目線でいきます。』
俺は『ブラックテンプラネット』の封印場所を目指して森の中を歩いていた。その時、俺の右腕に着けている黒、赤、灰色、緑、黄色、青、銀色の7色の腕輪の1つ、黄色い腕輪が茶色く錆びた。
チェ「ティ、ティオが、やられた、だと・・・?」
そう、この7つの腕輪は、鎖の少女の魔道士の事を表している。黒はスバル、赤はサニー、灰色はレイニー、緑はミモリ、黄色はティオ、青はマリン、銀色は俺だ。ティオが妖精の尻尾のバカ共の誰かにやられた為か、黄色い腕輪が錆びたんだ。
チェ「ま、まさか、こんなにも早くやられてしまうとは・・・」
その時、ガサガサと近くの茂みが揺れた。敵かっ!?とっさにバーン・リクウィッドを放つ体制をとると、
ス「ボス、そんなに警戒しないで下さい。俺ですよ、俺。」
茂みから姿を現したのはスバルだった。
チェ「やっと来たか。遅かったな。」
ス「ボスを見つけるのに時間が掛かってしまいまして。」
こんな森の中だ。人1人見つけるのには大変なのかもしれないな。
チェ「行くぞ。『ブラックテンプラネット』の封印場所に。」
ス「はい。いよいよ俺を使う時が来たんですね。」
俺はスバルと一緒に『ブラックテンプラネット』の封印場所に向かって再び歩き始めた。
後書き
第135話終了~♪
『ブラックテンプラネット』の封印を解く為には、怪物召喚の他にも、もう1つ必要なものがあった!それは・・・え?スバル?
次回はグレイ&ユモの戦い!!
それではまた次回♪
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