ソードアート・オンライン~紅き剣聖~
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一部 浮遊城アインクラッド編
隠されし記録~最初のPKプレイヤー~ 加速篇
前書き
ソウスケ無双。
俺とスコルピオは森の奥にある小さな池の近くに着いた。
周囲を見渡すと、俺とサキが出会った洞窟が近くにあった。
「アンタの目的は?」
俺はスコルピオに問う。
するとスコルピオはニタァ、と笑いこう言った。
「俺様はお前と殺り合いたいだけさ!」
「何故俺と?」
「………霧島秋水の息子、霧島蒼介、12歳の時に霧島家に伝わる《殺人剣術》─《風魔一刀流》を免許皆伝、結構有名人なんだぜ、お前は」
「黙れ…………」
「そして、中学へ入学したが噂が広まり、同学年や先輩、更には先生からも避けられ、入学後1週間で登校拒否ってとこか!」
「黙れ………」
コイツは殺す─
ナニモシラナイヤツガシッタヨウナクチヲキクナ!!!!
「お前って人殺したことあんのか?」
その一言が俺の心を焼き付くした。
「うぉぉぉぉっ!!!!」
俺はスコルピオめがけ突っ込んでいく。
「きたきた!」
スコルピオの武器は両手剣だ、真上からソードスキルと共にそれが降り下ろされる。
《インパルス》キリトから教わった、初期にしては優秀な単発ソードスキルだ。
「………………………」
俺は構わず飛び込む。
「死ねぇ~!!」
スコルピオの剣が俺の肩に少し触れる。
スコルピオが不快な笑みをする。
─俺がわざと当たったのに気付かずに。
「……………………」
俺は剣の触れていた左肩を下に傾け、剣を流し、スコルピオの右足太ももに片手剣を刺す。
「がぁぁっ!」
スコルピオが顔を歪める。
「アンタの仲間は?」
俺が無表情で聞く。
「…………アイツらは女目当てだからな……そろそろ向かってるんじゃねーか?」
「…………そうか、最後に言い残す事は?」
「死んじまいな!」
スコルピオが笑う。
「そうか……………《風魔一刀流》─弍ノ型《狼牙》!!」
《狼牙》は下から上へと斬る技、俺はスコルピオを文字通り切り裂いた。
*******************
sideサキ
ソウスケ君が居なくなってからしばらくたった。
街は夕闇に包まれようとしている。
この闇がアスカを殺そうとしているのだ。
「…………助けなきゃ」
私はそう呟き、フラフラとベンチから立ち上がる。
もう少しで夜になる。
私は街の出口へと向かっていった。
***************
sideソウスケ
俺は人を殺した。
殺してしまった。
俺は人を殺すために剣の道へ進んだんじゃない。
俺は─
「俺は…………」
少しの間、俺は俯いていた。
─アイツらは女目当てだからな、そろそろ向かってるんじゃねーか?
スコルピオの言葉が頭をよぎる。
「………………………」
俺は立ち上がる。
悩むのは後でいい、今は─
「─行かなきゃ」
敵は複数、正確な数は分からない。
でもやるしかない、出会って2日しか経ってないが、彼女は他人ではない気がする。
それに─
「─剣は人の心を写す鏡─」
女の子は守ってやんないとな。
俺は家に伝わる言葉を呟きながら、そんなことを思っていた。
*****************
《はじまりの街》
俺が街に着いたのは、日が落ちてからだった。
「くそっ!」
指定場所には誰もいなかった。
「スコルピオは時間稼ぎか!」
俺は一度、動きを止める。
メニューウィンドウを操作して、サキの居場所を調べる。
「ダンジョン内じゃなきゃ、見つかる!」
俺はサキを探し続ける。
「………………………いたっ! さっきの池の近く!?」
俺は再び駆け出す。
─間に合え!
俺が着いた時には1人のプレイヤーがポリゴンの欠片となり四散するところだった。
後書き
ソウスケ「俺怖い!」
スコルピオ「容赦なく殺しやがって! 俺様の出番もうないぜ!」
サキ「ま、まぁまぁ、落ち着いてください」
スコルピオ「でもなぁ~!」
サキ「ここにいること自体、奇跡なんですから少しは落ち着いてください」
スコルピオ「け、けどな!」
サキ「くどいですね、最終警告です、喋らないで下さい(ギロッ)」
スコルピオ「……………………………………(コクン)」
ソウスケ「あ、あの~、サキさん?」
サキ「ん? どうしたの? ソウスケ君?(ニコッ)」
ソウスケ「………何でもないです(サキを怒らせるのは止めよう、塵にされるかも)
サキ「変なの、コホン! 疑問、感想等お待ちしています!」
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