FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第125話 私に力を・・・!!
前書き
お久しぶりで~す☆07です☆
今回はナツ&マヤ&ハッピー&フレイの対決!!
途中で目線が変わります。最初はマヤ目線でいきますよ~!!
それでは、第125話・・・スタート☆
マ「むーーーーー・・・」
ハ「ナツ、フレイ、珍しくマヤが何か考えてるよ。」
ナ「どうしたんだマヤァッ!?」
フ「壊れたのかぁっ!?」
マ「私はロボットじゃないっ!!」
ていうか、何で3人は何も思わないわけ?竜狩り(ドラゴンハンター)の奴等は第1世代の滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)の力を狙っている。でも、自分たちも第1世代の滅竜魔道士なのに、何で力が必要なの?
ナ「そんなの簡単だろ。もっと力をつけてぇからに決まってるじゃねぇか。」
マ「そんな簡単に考えていいのぉ~?」
ハ「そんなに気にしてたら、頭爆発しちゃうよ。」
マ「だから私はロボットじゃないっ!!」
こんないつもの日常生活みたいな会話をしていると、
リュ「『黒』は闇へと導く。」
ナ&マ&ハ&フ「!!!!」
黒い髪に黒い瞳。服装も真っ黒な全身黒一色のリューバが私たちに歩み寄って来た。フレイはすぐに人間の姿に変わる。
リュ「『黒』は破滅へと導く。」
片手に黒い光を纏いながら言う。
リュ「そして、『黒』は死へと導く事も出来る!」
いきなり駆け出したと思うと、狙いは私でもハッピーでもフレイでもない。
ナ「うごっ!!」
ナツだ。ナツはリューバの攻撃を真正面からまともに食らい、10m程吹っ飛んだ。
ナ「いきなり何しやがるてめぇっ!!」
片手に炎を纏いリューバに殴り掛かるが、
リュ「黒竜の・・・黒風ッ!!」
片手を斜めに振りかざすと、真っ黒な強風が吹き荒れた。
ナ「うおぉぉぉぉぉっ!!」
マ「うぎゃあぁぁぁぁぁっ!!」
ハ「わぁあぁあぁぁぁぁぁっ!!」
フ「ぬおぉぉぉぉぉっ!!」
ナツはもちろん、私とハッピーとフレイも飛ばされた。この風・・・!ただの竜(ドラゴン)の風じゃない!!台風・・・いや、竜巻以上の威力だよっ!!
フ「それに・・・何だ、このバカデカくてすげー強力な魔力は・・・?」
こ、これが・・・黒竜、アクノロギアの力・・・
リュ「どうした?『黒』の力に怯えて力が出せねぇのか?火竜(サラマンダー)よ。」
ナ「んなわけねぇだろっ!!」
・・・相変わらず素直じゃないなぁ~。ナツったら、口調は強がってるけど、額に冷や汗が浮かんでいるよ。さぁ~て、そろそろ実行しますか。
マ「フレイ!作戦実行だよっ!!」
フ「りょーかい!!」
フレイは鳥の姿に戻ると、小さな足でナツの服を掴むと上空へ飛んでいった。
ナ「おいフレイ!!何するんだよっ!!放せっ!!」
フ「そんなに暴れるなってっ!!落としちまうだろぉっ!?」
ナ「落とせぇぇぇっ!!」
ハ「ナツ~、フレイ~、待ってよぉ~!!」
ハッピーもフレイとナツを追いかけて上空に。私は3人を見届けた後、正面にいるリューバに視線を戻した。リューバも最初は黒い瞳を見開いて驚いていたけど、すぐに私に向き直った。
リュ「これは何の真似だ?」
マ「あんたには最初は私が相手になってあげるよ。」
私はビシッと人差し指をリューバに突きつけて、
マ「バトルで私に勝てないようじゃ、あんたにナツを倒す事も、ナツの力を手に入れる事も出来ないっ!!どうしても火竜の力を手に入れたいのなら、まずはこの私、動物姫(アニマルプリンセス)を倒すのが先だよっ!!」
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『ここからナツ目線でいきます。』
俺はなぜかフレイに摑まれて上空にいた。かなり下にリューバとマヤが見える。
ナ「おいフレイ!!何で俺をこんなところに連れてきたんだっ!!作戦って何だよっ!?」
ハ「そうだよ~。マヤとどんな作戦考えていたの?」
つーか、そんな作戦、いつの間に考えていたんだよ。
フ「俺はマヤの言うとおりにしただけだ。この作戦は全部マヤが考えたんだ。」
おいマヤ!いったい何の真似だよっ!?
フ「マヤ曰く、お前に恩返ししたいんだとよ。」
ナ「俺に?」
ハ「恩返し?」
フレイはゆっくり目を閉じると、話し始めた。
フ「リグリション島の時とか、マヤは何度もお前に助けられた。いつかお前の役に立ちたいって思ってたんだよ。あいつは。」
俺は下にいるリューバと向き合ったマヤを見る。マヤの大きなオレンジ色の瞳は、いつも以上に輝いて見えた。
フ「んで、俺とマヤはこっそり作戦を立てていたってわけだ。俺がお前とハッピーをうまく連れ出して、マヤが最初にリューバと勝負するんだ。もし、マヤがリューバに負けたら、その時はお前等を下に連れて行く。」
ず、随分手際いいんだな・・・
フ「だが、俺はこの作戦で少し不安な事があるんだよ。」
ナ「不安?」
ハ「どんな?」
俺とハッピーがフレイに問いかけると、
フ「たぶん、マヤは使う気だ。」
ナ&ハ「何を?」
フ「鳳凰の力、火炎石の力を・・・」
俺とハッピーの思考が止まったのと同時に、静かに風が吹いた。
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『ここから再びマヤ目線でいきます。』
リュ「最初にお前と?ハハハッ!!俺を舐めているのかぁ?」
マ「舐めているのはそっちでしょっ!!私と動物たちの絆、あんたに見せてあげるっ!!」
目を閉じて魔力を集中させる。床にオレンジ色の魔法陣が浮かび上がった。
マ「我と契約した者よ、ここに姿を現せっ!!ライオンのキング!!キツネのココット!!たぬきのポム!!ピィーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
魔法陣からキングとバトル初登場のココットとポムが姿を現した。
リュ「ほぉ~、動物召喚(アニマルズ)か。面白いものを見せてもらった。」
マ「ココット、ポム、変化でキングに変身!!」
ココットは宙返りをし、ポムは頭の上に葉っぱをのせた。すると、私の目の前には3頭のキングがいた。変身大成功!!
マ「3頭同時に、王者の牙!!」
キ&コ&ポ「ガォーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
3頭は同時にリューバ目掛けてものすごい速さで駆け出した。リューバは全く見くびらずに、
リュ「竜(ドラゴン)とライオンは全然違う生き物なんだよ!!黒竜の・・・咆哮ッ!!」
リューバの口から黒い息(ブレス)が放たれる。
マ「くぅ・・・!!っあぁぁぁぁっ!!!」
私に攻撃は当たらなかったけど、威力が強すぎたのか、私も吹っ飛ばされた。起き上がると、
マ「キング!!ココット!!ポム!!」
キングは必死に立ち上がろうとするが、左後ろ足に重傷を負い、ココットは変化が解け、右前足を重傷を負い、ポムも変化が解け、小さな体はほとんど重傷だった。
マ「ありがとう、みんな・・・ゆっくり休んでね・・・」
みんな元の場所へと帰っていった。
リュ「そんなものなのか?動物姫の威力は?笑わせてくれるぜ!!ハハハハハッ!!」
私は唇を噛み締め、お腹を抱えて笑い転げるリューバを睨む。でも、リューバが強いのは事実。これ以上、動物たちに怪我を負わせるわけにはいかないっ!私は白いショーパンのポケットから火炎石を取り出した。ナデシコと戦った時みたいに、また暴走しちゃうかもしれないけど・・・今はこれに賭けるしかないっ!!私は火炎石を両手で握り締め、胸の前に手を置く。
マ「お母さん、お願い・・・!私に、力を貸してっ!!」
その時、火炎石が炎のように赤く光りだし、私の体を包み込んだ。
リュ「な、何だっ!?」
やっぱり、以前と同じように体は熱くもないし何ともない。そして、光が消えるとやっぱり私の両手には炎が纏っていた。私は体が勝手に動くのを覚悟して目をギュッと瞑った。が、体は一向に動かない。恐る恐る目を開けると、両手はそのまま炎で包まれている状態だった。とゆうことは・・・
マ「使える・・・私、火炎石を使えるようになったんだっ!!」
私は嬉しさで持っている火炎石を投げ飛ばすのをグッと我慢して、リューバに視線を戻した。
リュ「さて、今度は炎の技で攻めて来るのか?」
マ「今度はさっきみたいに簡単にはいかないよ。」
リューバは最後に鼻で笑うと、私と同時に駆け出した。
リュ「黒竜の・・・黒肘ッ!!」
肘に黒い光を纏ったため、威力が上がった拳で私に殴り掛かってくる。が、
マ「不死鳥の・・・火の玉ッ!!(フレイム)」
赤、オレンジ、黄色の3色の火の玉がリューバ目掛けて飛んでいく。お母さんの炎はただの炎じゃないのは、私が一番よく分かっている。
リュ「!!くっ・・・」
リューバは攻撃を止めて火の玉をかわした。火の玉が直撃したコンクリートの壁は、少しだけ融けた。お母さんの炎は性質を自由自在に変化させる事が出来る。ナデシコの時の炎は、普通の炎だったけど、今の炎は火傷だけでは済まない。
リュ「なかなか質のある炎だな。」
マ「これで終わりだと思わないでね。不死鳥の・・・マグマッ!!」
両手の炎がマグマに変わり、リューバに殴り掛かる。
リュ「黒竜の・・・鉤爪ッ!!」
黒い光を纏った足で蹴り上げる。まさかの互角だった。
マ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
リュ「ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ・・・」
私もリューバも、かなり息があがっている。
リュ「ふぅ、ふぅ、俺はこの後・・・ふぅ、火竜との、戦いが、あるんだ・・・ふぅ、ふぅ、無駄な魔力は使わせんで欲しいな・・・ふぅ、ふぅ、ふぅ・・・」
マ「はぁ、はぁ、じゃあ・・・この攻撃で、お互い、最後にしますか・・・はぁ、はぁ・・・」
リュ「あぁ・・・」
私たちはお互い構えた。やっぱり、お母さんを信じてよかったんだ・・・!私は手の中の火炎石を見る。お母さんの思い、無駄にしたくはないっ!!
リュ「黒竜の・・・黒嵐拳ッ!!」
黒い風を纏った片手を振りかざしながら攻撃を仕掛けてきた。私は残り少ない魔力を全て両手にためる。すると、私の背後に不死鳥が浮かび上がった。
マ「不死鳥の・・・紅蓮炎鳥ッ!!」
真っ赤に燃え盛る炎を纏った両手と、背後の不死鳥でリューバを殴り飛ばす。
リュ「そ、そんな・・・!バカな・・・!?うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
リューバは反対の壁まで吹っ飛び、体が壁にめり込んだ。リューバの腹部の辺りが焦げていた。
ナ「マヤ~~~!!」
上空からナツとハッピーとフレイが降りてきた。私は3人を見てほっとすると、魔力を使いすぎたのかそのまま床に膝を着いて倒れそうになったところをナツが受け止めてくれた。
ナ「ありがとな、マヤ。」
いつもの笑顔がさらに私をほっとしてくれる。
マ「これで、おあいこ・・・だね。」
ナ「だな。」
フ「おう!」
ハ「あい!!」
妖精と竜狩りの戦いは幕を閉じた。
後書き
第125話終了~☆
火炎石を使いこなせるようになったマヤ!!少し成長したのかな?
次回は竜狩りとの戦いを終えて帰ろうとしたが、『竜の遺跡』の事を思い出し、封印されている竜の力を探す事に!!
お楽しみに~☆
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