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マジカル☆ウィッチルフェイちゃん! 

作者:メア
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マジカル☆ウィッチルフェイちゃん、錬金魔女になる!







 ベルちゃんと共に新たな世界へとやって来ました。それはもう、とっても素晴らしいファンタジー世界なのです!
ワクワクドキドキの大冒険なのですよ。

「さ~て、この辺にアーシャが居るはずなんだけど……あった! あそこのアトリエに居るはずよ」

「あの建物はアトリエですか」

何もない草原にポツンと一軒だけ御家が有りました。そこは古く、大きな木のそばに有りました。木の枝にはブランコが取り付けられています。

「あそこですか……っ!?」

「ちょっ!? これってっ!!」

「「ふにゃあああああぁぁぁっ!!!」」

私とベルちゃんはアトリエから放たれた衝撃波と共に声にならない何かが放たれた。私とベルちゃんは耳を押さえてうずくまり、白音達は頭を肉球の手で抱えてゴロゴロと転がりまくっています。

「頭が痛いよっ!!」

「痛いのです……」

「にゃんにゃのこれ……」

「にゃぁぁっ」

周りも赤くなって、大変な事になっているし、それも治ってきた。いきなりこれとか、流石はファンタジー世界はデンジャーなのです。

「おい、お前達。大丈夫か?」

見ると、格好良いおじ様が私達の近くに来ていました。

「察する所、先程の光花の結晶のせいだろうが……」

「な、なんとか平気です」

「そうね。というか、アンタの仕業なの?」

「私ではない。関わっているが、アーシャがやって事だ」

ベルちゃんが黒歌を抱き上げて、おじ様を見ています。

「あの子は……っていうか、なんでアンタは無事なのよ?」

「魔女はあの言語を理解してしまったのかも知れないな。俺達には大丈夫だが。それより、そっちの小娘は誰だ?」

「あ、私はルフェイ・ペンドラゴンです。魔法魔女をしています」

立ち上がって、甘ロリ……白いゴスロリのスカートを持ち上げながら挨拶します。

「そうか。私はキースグリフ・ヘーゼルダインだ。それより、お前達が持っている箒は錬金術で作られた物か?」

「そうです。白嬢(ヴァイスフローレン)

一瞬で見抜いたおじ様に白嬢(ヴァイスフローレン)の戦闘モードを見せてあげます。

「えっへん。ルフェイはこう見えてもアンタより凄い錬金術師なんだからね!」

「ほぅ……」

「ベルちゃんがああ言ってますが、本業は魔女なのでおじ様の方が上ですよ」

ダンディで凄く格好良いのです。正に頼れる大人という事です。それと、おじ様は同類の気配がします。

「その技術、俺に教えろ」

「いいですよ。交換条件は……」

「皆まで言わなくていい。お前も俺も探求者だ。それも他者を顧みないな。それにしても、魔女の錬金術師か……面白い」

アルケミストウィッチ……新しいジャンルなのですね。

「では、交渉成立ですね。私の事はルフェイで構いません」

「俺の事はキースと呼べ」

「はい、おじ様」

「……勝手にしろ」

よし、おじ様で決定です。

「こらー、アタシ達を無視すんなぁー!!」

「「にゃあ」」

ベルちゃん達が怒り気味なので、私はそちらを向いて調べますが、問題は無いようです。

「五月蝿い小娘だ。丁度良い、アーシャに伝えろ。俺は俺で少し離れる。その間、手伝ってやれ」

「ふん。言われなくてもそのつもりよ」

「わかりました。元からアーシャさんには用があるので大丈夫です」

「そうか。じゃあな」

おじ様は錬金術のアイテムを使って転移していきました。

「あれ? ベルちゃんだ! お~い!」

「アーシャ!」

ベルちゃんが家……アトリエから出てきた年上の女性に駆け寄って行きます。

「あの人がアーシャさん?」

「天然ぽいにゃ」

「にゃあ」

私も頷きながら肩の上に白音を乗せてあげます。黒歌は私の身体をよじ登って、反対の肩に乗ります。はっきり言って重いです。

「なにしてんのー! 紹介するから早く来なさいよ!」

「は~い!」

私は急いで近づくと、金色の髪の毛をした綺麗な女性を見上げました。身長は157cmくらいですが、私より大きいです。

「初めまして~私はアーシャ・アルトゥールって言います。ベルちゃんのお友達です」

「私はルフェイ・ペンドラゴンです。同じくベルちゃんのお友達です。それと、お薬ありがとうございました」

「ああ、生理痛の方ですね。効きましたか?」

「はい。あのお薬を数欲しいのですが……」

「ごめんなさい。今はちょっと忙しいので、少し待ってもらわないといけません」

こちらの都合なのに、アーシャさんは本当に悪そうに謝ってきています。

「大丈夫だよ。それに、大婆様からアーシャを助けてこいって課題が出たし、ウィルベルさんとルフェイにお任せだよ。こう見えて、ルフェイはアタシと同じで強いから、ニオを助ける手助けが出来るよ」

「本当!」

「ええ、任せてください。星くらいなら頑張れば砕けますから」

「ひっ!?」

ガクガクブルブルと震え出すアーシャさん。

「べ、ベルちゃん……本当に?」

「本当だと思うわよ。ルフェイって、魔力バカだから……って、ひょっとしたら、ルフェイだったら……いや、いいか」

「「?」」

私達は小首を傾げます。そして、ふと気づいたら……アーシャの目線が私の肩に乗っている猫たちに合わされました。

「あ、紹介しますね。この子は私の使い魔である白音です」

「んで、こっちがアタシの新しい使い魔。黒歌よ」

「にゃあ」

白音はビクビクしながら鳴きました。

「よりしくにゃ」

そして、黒歌は言葉を発しました。

「ベルちゃん、喋ったよ!」

「魔女の使い魔だからね!」

「そっか、納得だよ!」

ドヤ顔して言っているベルちゃんの言葉にあっさりと騙されるアーシャさん。ある意味間違っていないけですけど。

「それじゃあ、私もパナを紹介しますね」

そして、積載重量が限界くらいまでになっている牛さんを紹介されました。

「……アーシャさん、パナちゃんが可哀想なので、これをあげますね」

「何ですか、それ?」

「無限バックやら四次元カバンとか言われている物です。なんでも入りますよ。これから一緒に旅をするので、こちらでお願いします。パナちゃんはここに置いていった方がいいですし。代金は錬金術を教えてくれる事でいいですから」

「う~ん」

「そうだよ。急いでいるんだったら、アタシとルフェイの箒に乗ればいいしね」

「わかりました。それじゃあ、いただきます」

それから、パナちゃんに積み込まれた荷物を四次元ポーチに収納して、パナちゃんはお留守番になりました。でも、草を食べられて楽しそうですし、どことなくほっとしています。








 
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