ヘタリア大帝国
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TURN86 宇宙台風その一
TURN86 宇宙台風
枢軸軍はチリに進出した、そのチリはというと。
やはりハニワと宇宙怪獣達が主力だ、そしてだった。
「やはりいますね」
「そうだな」
東郷はモニターに映るそれを秋山と共に観ながら述べた。
「宇宙台風か」
「荒れ狂っているのでビームは効果がありません」
イナゴと違いだ。
「そしてです」
「ああ、しかもだな」
「艦載機での攻撃も巻き込まれる恐れがあるので」
それも危険だというのだ。
「ここはミサイルか若しくは」
「鉄鋼弾だな」
「幸い潜水艦艦隊があります」
枢軸軍の切り札にもなっている。
「彼等に頑張ってもらいますか」
「いや、ここはだ」
「ここは?」
「台風の弱点を衝くべきだ」
荒れ狂う宇宙台風のだというjのだ。
「そうしようか」
「台風のですか」
「わかるな」
「はい、目です」
秋山もすぐに答える。
「台風の弱点は目です」
「その通りだ、目を衝けばだ」
それでだというのだ。
「艦載機でもいける」
「艦載機のミサイルを使いますか」
「それならいける筈だ」
これが東郷の考えた作戦だった。
「枢軸軍はミサイルはあまりないからな」
「そうですね」
ここでリンファがモニターに出て来た。リンファはミサイル攻撃が得意だがその彼女が言ってきたのである。
「ミサイル戦艦はビームよりも攻撃が遅くなるので」
「だからあるよ」
中国も出て来た。
「リンファにもビームの戦艦を使ってもらっているある」
「私はビーム攻撃もできますし」
「それである」
こうした事情だった、枢軸軍にもミサイルはあるが他の武器程その数は多くはないのだ、台風にとって有効な。
それで東郷は言うのだった。
「だからだ、君には今回は宇宙怪獣への攻撃に回ってもらう」
「わかりました」
「今回は犠牲を覚悟してだ」
そのうえでだというのだ。
「普段はハニワに回す艦載機を宇宙台風に回す」
「そうしますか」
「ハニワはその後だ、いや」
秋山に応えながら言う。
「ハニワは攻撃を受けてから鉄鋼弾攻撃を仕掛ける」
「そうしますか」
「そうだ、それでいこう」
ハ二ワにはビーム攻撃は効果がない、それでだった。
「まずは台風を叩く」
「あれが暴れ回ってはアステカ軍どころではありませんから」
秋山もそれはわかっている、それも実によく。
「だからですね」
「そういうことだ。見たところ台風は中立だが」
アステカにも与してはいないというのだ、だがこれは枢軸軍にとっては幸いなことではなくだった。
「ただ荒れ狂われるというのもな」
「面倒な話だぜ、おい」
田中はその台風を見て目を顰めさせている。
「折角戦おうってのにな」
「だからまずは台風だ」
東郷は秋山にも話した。
「集中的に攻撃をして倒そう」
「それでどうするのかしら」
ガメリカ軍の参謀になっているドロシーも東郷に問う。彼女も機動部隊を指揮している。
「台風への艦載機への攻撃は」
「台風の攻撃範囲外からの一撃離脱だ」
そうして攻撃するというのだ。
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