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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第九十二話 善忍と悪忍その九

「やっぱりさ」
「凛のことか」
 ここで霧夜の目が光った。
「あいつか」
「あの人も生きているかも知れない」
 柳生も言う。
「五人共無事だった」
「そうだな、そうであってもな」
「そうだったらどうするか」
 柳生はその左目で凛を見ながら言っていく。
「その場合は」
「どうもしない」
 特に感情も見せずだ、霧夜は答えた。
「特にな」
「そうか」
「あいつはあいつだ」
 最早別れているというのだ。
「俺は俺だ」
「だからなんですね」
「確かに生きていれば何よりだ」
 嬉しくはあるというのだ、飛鳥に答える。
「それならな。だが」
「生きておられてもですか」
「それ以上思うことはない。あいつはあいつの道を歩んでくれる」
「それじゃあ」
「悪忍の五人と共にいるとは限らないがな」
 それでもだというのだ。
「生きる以上に思うことはない」
「そうですか、それじゃあ」
「そして話は全て聞いた」
 津上や焔達のだというのだ。
「それではだ」
「それでは?」
「思い出すことだな」
 こう言うのだった。
「それがスサノオが見たいものかも知れない」
「あの、先生もこう仰いますけれど」
 首を捻りながらだ、雲雀は霧夜に問い返した。
「あの、思い出すって」
「それだけだ、どうも今回俺が何かを言う必要はないな」
 霧夜はそれはだというのだ。
「仮面ライダーの人達がいてくれればな」
「じゃあ先生は今回の戦いは」
「基本ここにいる」
 半蔵学院にだというのだ。
「何かあったら来て話を聞こう」
「そわかりました、じゃあその時は」
「ここに」
「出来ればライダーの人達も来て欲しいな」
 彼等もだというのだ。
「話をしたいものだ」
「悪忍もか」
 柳生はその左目を光らせて彼女達がどうかと問うた。
「来ていいのか」
「今敵でないのならな」
 それならばだというのだ。
「構わない」
「そうですか」
 飛鳥が話を聞いて頷く。
「それじゃあ」
「しかし。どうもな」
 霧夜はここで五人をあらめて見た、そのうえで言うことは。
「御前達五人共だが」
「五人共?」
「っていいますと?」
「どうも御前達の殆ど全員にそっくりさんがいるな」
 こう言ったのである。
どうやらな」
「五人共ですか」
「あたし達全員がかよ」
 斑鳩と葛城はどうもという感じの顔だった。 
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