仮面ライダー エターナルインフィニティ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第九十二話 善忍と悪忍その八
「だがスサノオのことを考えるとな」
「それでいきましょう」
「ではだ」
こうして話はまとまった、こうしてだった。
戦士達はそれぞれのチームで動くことになった、飛鳥達は善忍だけで動くことになった。
五人はまず半蔵学院に戻った、そこでだった。
灰色の髪と目の痩せた黒づくめのスーツの男霧夜にだ、こう報告した。
建物は和風だ、下は木の板になっており周りには襖がある。
その中にいてだ、五人は霧夜にライダーや悪忍達と話したことを全て話した。その話を聞いてだ。
霧夜は静かにこう答えた。
「あの連中はアンノウンといったか」
「はい、そうなんです」
雲雀が答える。
「それで操っているのが」
「スサノオか」
霧夜はこの名前も述べた。
「そういうのか」
「そうなんです、それで春花さん達悪忍の人達も皆生きておられました」
「それはいいことだがな」
霧夜にとってもだ、素直に嬉しいことだった。
「それはな、しかしだ」
「しかしですか」
「そうだ、スサノオか」
彼が懸念するのはこの神のことであった、それで言うのだ。
「黒幕がいたか」
「何かの種族ではと思っていましたが」
斑鳩は鋭い目で答えた。
「人ではない」
「人ではないことはわかっていたがな」
それでもだとだ、ここで言う霧夜だった。
「まさかな」
「神様がいるなんてな」
葛城は頭の後ろをかきながら言った。
「洒落になってねえな」
「そして仮面ライダーの人達だが」
柳生は彼等のことを話した。
「別の世界から来た戦士達については」
「協力を申し出ているな」
霧夜はここで腕を組んだ、そして立ったまま言った。
「御前達に」
「間違っても敵ではありません」
斑鳩がこのことは断った。
「嘘を言う人達ではとてもありません」
「その様だな、作り話にしてもだ」
仮にそうだったとしてもだと、霧夜は言った。
「あまりにも話が出来過ぎていてだ」
「しかもですね」
「別の世界の存在もある」
このことも言うのだった。
「そこも考えるとな」
「とてもですね」
「嘘を言っている様には思えない」
全くだというのだ。
「仮面ライダーの人達は味方だ」
「ではこれからは」
「あの人達と協力して戦うことだな」
霧夜はこう五人に告げた。
「あの者達、アンノウンは確かに尋常ではない相手だからな」
「おまけにスサノオなんて神様もいるからな」
葛城は斑鳩と交代する形で彼の名前を出した。
「余計に尋常じゃない相手だよな」
「そうだ、心してかかれ」
五人の気も引き締めさせた。
「そして必ず生きて帰れ」
「わかってるさ、そこは最初からな」
葛城は明るい笑顔で応えた。
「あたし達はいつも通り帰って来るさ」
「そうしろ、何があってもな」
「わかったぜ、ところでさ」
「今度は何だ」
「いや、悪忍の連中が生きてたってことは」
そこから話されることはというと。
ページ上へ戻る