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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第九十二話 善忍と悪忍その六

「その時になるとな」
「様子見ってことは私達の実力を」
「それに団結もだな」
 個々の実力だけでないというのだ、スサノオfが見たいものはだ。
「それも見たいのだろうな」
「そうですか」
「そうだ、団結だ」
 それもだというのだ。
「スサノオは見ようとしているな」
「団結なら問題ないんじゃないの?」
 未来は悪忍の仲間達を見回してから木野に答えた。
「私達の場合は」
「雲雀もそう思うよ」
 雲雀は雲雀で善忍の仲間達を見回してからやはり木野に答える、ライダー達はその二人を見て気付いたが今はあえて言わなかった。
 そして彼等のそのことに気付かないままだ、雲雀はさらに言う。
「団結凄いですよ」
「そうよね、私達はね」
「団結は確かなつもりだ」
 飛鳥と焔も言う。
「だからそういうことを仕掛けられても」
「特にな」
 大丈夫だというのが彼女達の主張だ、だがだった。
 それを聞いてもだ、津上は気付いた顔であったが今はこう言うのだった。
「君達一度一緒に戦ったね」
「あっ、蛇女での時ですね」
「あの時だな」
「その時のことを忘れないでね」
 こう言ったのである、忍である彼女達に。
「絶対にね」
「?一体何が何か」
「よくわからないんだが」
 飛鳥と焔だけではなかった、他の面々もだった。
 皆津上の言葉の意味がわからなかった、忍の中で随一の切れ者である斑鳩もだった。
 いぶかしんでだ、こう言うばかりだった。
「どういうことかどうにも」
「そうですわね、仰る意味が」
 詠も斑鳩に応えて言う。
「どうにも」
「わかってる筈だよ、皆ね」
 津上はその彼女達に穏やかな声で話す。
「もうね」
「えっ、それって」
「どういうことだい?」
 だがだ、飛鳥も焔もいぶかしむままだった、無論他の面々も。
 しかしそれでも津上は落ち着いていてだ、こう言ったのだ。
「まあ思い出すだけだから」
「そうなんですか」
「それだけか」
「うん、そうだよ」
 また言う津上だった、微笑んで言うのだ。
「そういうことだからね」
「何かよくわからないですけれど」
「納得するしかないみたいだな、今は」
 飛鳥と焔はいぶかしみながらもこう言うしかなかった。
「とりあえずはですね」
「戦わせてもらうな」
「そうしてくれたらいいよ、後ね」
「後?」
「後は何だい?」
「飛鳥ちゃん達は忍装束は着ないんだね」
 津上が今言うのはこのことだった、次はだ。
「そうなんだね」
「はい、シノビチェンジでも着るのは」
「こういった服だよ」
 今着ている制服やそういったものだというのだ。
「私の服は中学の時に着たいなって憧れていた制服で」
「あたしは蛇女のものをまだ着ているんだ」
「雲雀はちょっと、間違えて」
 彼女の場合はそうだというのだ。
「シノビチェンジしないままで着ちゃいました」
「私は本気になった時にだけ着る主義だから」
 春花も言う。 
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