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世界忍者戦ジライヤ×スマイルプリキュア!

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第八話 機動刑事現る!

七色ヶ丘中学校

「ふ~終わった~」

ちょうど下校の時間になり学生たちが次々と下校している。やよいも今日は用事があった為皆とは違い早めに帰路に居た。

すると後ろからクラクションが鳴らされやよいが振り返ると・・・

「やあ♪」

「あ!直人兄ちゃん!」

車の中から青年・田村直人がやよいに声をかけた。


第八話 機動刑事現る!




直人の車に駆け寄るやよい。すると直人は気さくにあいさつした。

「やよいちゃん!もう学校は終わり?」

「うん!直人兄ちゃんは今日はお休み?」

「いや。今終わったところ」

直人はセントラルシティ警察署に勤める刑事であり、ちょっとドジなお巡りさんに見えてしまう。

「良かったら送るよ♪」

「うん!」

直人の車に乗るやよい。

すると

「良いお天気だね~」

「そうだね~」

「直人兄ちゃんに会ったのもこういう日だったね~」

直人との出会いを思い出すやよい。直人が非番で野球のコーチをしている時にスケッチをしているやよいと偶然出会ったことがきっかけだった。

それ以来やよいと直人は仲のいい友達になり時間が合えば話をしたりする間柄になった。

「そういえば最近友達と一緒に居る事が多いみたいだね」

「うん・・・けど最近闘破さんって言う変な人もいて~」

「ふ~ん」

やよいの闘破に対する言葉を聞くと・・・

「へっくしょん!」

店の前を掃除しながらくしゃみする闘破。

「闘破~今日の夕飯は?」

と言った具合に夕飯の献立を問われてしまう闘破だった。




「あ!そうだ!直人兄ちゃん!ちょっと寄って欲しい所があるんだけど」

「ん?」

するとやよいに頼まれた直人がやよいの父・勇一との思い出の場所を通りかかった。

そして降りて周囲を散策してみる

「どうしたの?」

「ちょうどここで泣いてるとき・・・直人兄ちゃんに慰めてもらったよね」

「そうだっけ?」

「もう直人兄ちゃん!」

「はははは」

そう言ってやよいの頭を撫でる直人。

「もう!いつまでも子ども扱いして~・・・あれ?」

直人の行為にやよいが膨れると何かに気付いた。角を曲がる男性の後姿・・・それは・・・

「・・・パ・・パ」

「え?」

やよいの言葉に驚く直人するとやよいは父・勇一が曲がったと思われる角を曲がった。直人も後を追いかける。

「パパ・・・どうしてパパが」

「やよいちゃん!待って!」

直人の制止を振り切りやよいが勇一の後姿を完全にとらえた。

「パパ!!」

やよいの叫びに勇一は足を止め振り返り笑顔を向けた。その笑顔に一瞬我を忘れそうになるやよい。

「やよいちゃん!騙されるな!!勇一さんは天国に行ったんだ!!」

「は!」

追いついてきた直人に正気に返るやよい。

「あなたは・・・誰なの?」

「・・・・・」

やよいの言葉に勇一は邪悪な笑みを向けた。

「まさか・・・バイオロン」

「え?」

直人の言葉にやよいが疑問を向けると直人の背後にアカオーニが現れた。

「オニいいいいい!!」

「ぐあ!!」

アカオーニの一撃に殴り飛ばされた直人。

「何者だ!」

「お前こそ誰オニ!?ていうかバイオロン!お前失敗だオニ!」

「!?」

「きゃああああああああああああ!!」

アカオーニの言葉に勇一はやよいを無理矢理抱き上げた。

「やよいちゃん!」

「邪魔するなオニ!これでキュアピースはあの世生きオニ!!」

「うわああああああああああああ!!」

アカオーニの攻撃を受けた直人が気を失ってしまう。

「!直人兄ちゃん!直人兄ちゃん!!」

直人の名前を叫びながら勇一にトラックに引き込まれるやよい。するとトラックは走り出してしまった。

「く・・・う・・・」

相手が人間ではない事を思い知った直人。だがダメージを追いながらも立ち上がった。

「・・・やよいちゃん」

直人が何かを決意し周囲を警戒しながら物陰に隠れると・・・

「!!」

鋼鉄のボディの戦士が姿を現した。

戦士は手帳を取り出しコードを入力し・・・

「レゾン・・・レゾン!!」

戦士の指令で秘密基地から一台のパトカーが発進すると秘密基地のモニタールームから一人の少女が現れ戦士からの通信を聞いた。

「真由美ちゃん!黄瀬やよいちゃんがさらわれた!」

「やよい姉ちゃんが!?」

「バイオロンのトラックを追う!真由美ちゃんはトラックの現在地を追跡してくれ!」

戦士の言葉に考える真由美。

「困ったわ・・・いくらモニターがあっても」

『衛星を使いましょう!』

「衛星?」

ボーイの言葉に考える真由美。

『衛生にアクセスしてバイオロンのトラックを追いかけましょう現在はこの衛星が上空を観察しています』

「ボーイは頭が良いのね♪すぐに分析するわ」

モニタールームの機材を操作し七色ヶ丘上空を飛んでいる衛星にアクセスした。

数々のトラックの映像が映し出されていく。

「バイオロンのトラックはどれかしら?」

『拡大してみましょう!』

ボーイの指示で真由美がトラックの拡大映像を見ていくがよくわからない。

すると

『この映像をレゾンに送って見破ってもらいましょう』

「わかったわ!」

「OK!!」

レゾンを脇に止めた戦士はモニターを見るとバイオロンの姿を見つけた。

「真由美ちゃん!バイオロンのトラックを発見した!」

「よかったわね!頑張って!」

「ああ!必ずやよいちゃんを取り返す!」

戦士は再びレゾンを走らせるとバイオロンのトラックに向かって行った。


廃工場に止められたトラックの中からやよいが放り出された。

「誰なの!・・・あなたは・・・」

勇一とアカオーニがやよいにじわじわと詰め寄る。

「おいバイオロン・・・キュアピースは俺が倒すオニ・・・だから邪魔するなその為にわざわざ手を組んだんだから」

アカオーニの言葉に勇一はただ黙って頷くと再びやよいに詰め寄った。言い知れない恐怖感に包まれたやよいは変身する事も忘れしまった。

「!!」

やよいがアカンベェ達に追い詰められると・・・

ガシャーン!!

シャッターを突き破った鋼鉄の戦士がやよいの元に駆けつけた。

「え!?」

突然の出来事に目を丸くするやよいとパニックに陥るアカオーニ。

その一方勇一は銃を取り出し戦士を撃つが、戦士は両腕を広げるとその特殊合金性の身体がすべて防いだ。

戦士はやよいの元へ駆け寄った。

特殊合金性の身体が弾丸をすべて弾き飛ばした。

「お!お前何者オニ!!?」

アカオーニの言葉に腰から手帳を取り出し見せつける戦士。

「警視庁秘密捜査官警視正・・・機動刑事ジバン」

戦士・いや機動刑事ジバンの胸に星のエンブレムが光る。

「ジバン!?」

「対バイオロン法第一条・・・機動刑事ジバンは・・・いかなる時でも令状なしに自らの判断で犯人を逮捕することが出来る!」

「ジバン!?」

ジバンの登場に目を丸くするアカオーニ。

それはやよいも同じだった。

ジバンが自身の銃マクシミリアンガンを構えると勇一がやよいを人質に取った。

「銃を捨てろジバン!!」

「パパ?」

突然の事に戸惑うやよい。するとジバンの瞳が赤く光り勇一をスキャンすると勇一の姿をまねたバイオノイドである事を見破った。

「捨てろ!!ジバン!こいつがどうなっても良いのか!?」

「!!・・・!!」

やよいの安全の為にマクシミリアンガンを捨てるジバン。

「さあ!やよいちゃんを離せ!」

「断るオニ!出でよ!アカンベェ!!」

「!!」

アカオーニがやよいを掴んでいる勇一に青っ鼻を投げつけると勇一の鼻が青くなったがあまり効果がないようだ。

「パパ?」

「ふふふ!!今回はジバンを倒す為に手を結んだ・・・だがついでだ・・・プリキュア・・・お前の命も貰う」

勇一がやよいに手を出す瞬間。

「ぐう!!であああああああああああ!!」

アカオーニの金棒をまともに食らうジバンは吹き飛ばされると鉄骨の下敷きになった。

「ジバンさん!!」

「!!」

やよいの叫びにジバンは鉄骨を持ち上げ投げ飛ばすと右手からマルチワーカーを放ちアカオーニを後ずさらせた。

そしてマクシミリアンガンを拾い上げ・・・

「許さん!バイオロン!サーチバスター!!」

マクシミリアンガンから放たれた光線を浴びた勇一。すると姿が変わりピエロの仮面をかぶった怪物が現れた。

「・・パ・パ・・」

「ぐえええええええ!!」

「やよいちゃん!!」

アカンベェノイドがやよいに襲い掛かろうとした瞬間ジバンがやよいの盾になった。

「!!」

突然の事に驚くやよい。だがジバンはやよいの目の前で立ち上がった。その姿にある人物を重ねるやよい。

「まさか・・・直人兄ちゃん?」

「・・・・・・・・・・」

やよいの言葉に振り返らないジバンはそのままアカンベェノイドに立ち向かっていく。

「食らえオニ!!」

「!!・・・!!・・・!!」

アカオーニとアカンベェノイドに攻撃されるジバンは一撃食らうごとに身体から火花を散らせるがアカオーニに向かってパンチを放つ。

「・・・であ!!」

マクシミリアンガンをマクシミリアンスティックに変化させアカオーニに殴りかかると電気ショックで後ずさるアカオーニ。

そしてジバンはアカンベェノイドの方を向いた。

『グエエエエ!?』

「第二条・・・機動刑事ジバンは・・・相手がバイオロンと認めた場合・・・自らの判断で犯人を処罰することが出来る!!」

マクシミリアンガンをアカンベェノイドに向けて放つを余りのエネルギー量に怯むアカンベェノイド。

「俺も忘れるなオニいいいい!!」

アカオーニがジバンに向けて金棒を振り下ろすと・・・

「プリキュア!ピースサンダー!!」

「オニイイイイイイイイイイ!!」

電撃がアカオーニを黒こげにした。そしてジバンの元に降り立つピース。

「君は?」

「えっと・・・通りすがりのスーパーヒーローです!!」

ジバンの問いかけにピースがそう呟くとジバンの瞳が赤く光り正体がやよいであることを判明させる。

だがそれを言わずに立ち上がるジバン。

ピースもアカンベェノイドの方を向いた。

「許さない・・・パパの姿を!!」

アカンベェノイドに向かってピースが蹴りを入れるとジバンもパンチを入れた。

「グエエエエエエエエエエエ!!」

二人の攻撃にアカンベェノイドが膝をつくと・・・

「第二条補足・・・場合によっては抹殺することも許される!!」

アカンベェノイドに向かってマクシミリアンガンを放ち怯ませると必殺形態に変化させた。

「マクシミリアンソード!!」

刀身をエネルギーが駆け巡りアカンベェに向かって駆けすれ違いざまに横一線を入れるジバン。

「アカンベェえええ!!」

アカンベェノイドの叫びと共にジバンの足が火花を上げながら踏みとどまり・・・

「ジバン!エンド!!」

振り返り縦一閃を放つジバンの一撃を浴びたアカンベェノイドは絶叫を上げながら消滅した。

そしてアカオーニが撤退するとジバンはピースの元へ歩み寄りバイザーを上げた。

「あの・・・その」

「・・・・・」

ジバンは何も言わずにやよいの頭を撫でた。それは直人に頭を撫でられている時と同じ感覚だった。

「・・・直人兄ちゃん」

ピースがそう呟いたとき背後から何かの気配を感じ取った。

「ほ~ジライヤの他にも変なのが居ましたね~」

「ジョーカー!」

廃工場の片隅で立つジョーカーの姿が・・・だが臨戦態勢ではない。

「今日はあいさつ代わりに来させていただきました。しかし・・・私たちはバイオロンではありませんあなたが手出しを「第九条!」!?」

ジョーカーの飄々とした言葉にジバンは言葉を遮った。

「機動刑事ジバンは・・・あらゆる生命体の平和を乱す者を・・・自らの判断で抹殺することが出来る!!」

「く!では戦いますか?・・・私たちと」

ジョーカーの言葉に頷くジバン。するとジョーカーは協が冷めたように去っていってしまった。

そしてジバンはそのままピースを背にし去っていくがピースにとっては心強い仲間が増えた瞬間でもあった。

すると入れ替わりに・・・

「やよいちゃ~ん!!」

直人がやってきた為ピースは慌てて変身を解いた。

「やよいちゃん!大丈夫!?」

「え?ああうん・・・」

駆け付けた直人はまるで何もなかったかのようにやよいに接していると、やよいもその意思を読み何も知らないふりをした。

「さ・・・帰ろう♪」

「うん!」

直人に送られながらやよいは無事に家に着くのであった。


 
 

 
後書き


あかねと出前の最中にバッドエンドの罠に落ちた闘破はゲームの世界にとらわれてしまった。三幹部を相手に闘破は勝つことが出来るか?そして出前は間に合うのか!?

世界忍者戦ジライヤ×スマイルプリキュア!

闘破とあかねのゲーム対戦!

みんな見てね♪

 
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