ゼロと最後のしろがね
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オスマンの報告
前書き
鳴海の過去を書きます。
ナルミ達が学院につくと、コルベールが扉の所に待っていた。
「皆!無事で何よりだ、それで………フーケは?」
ルイズ達はロングビルがフーケと知っているので口を閉ざすばかりであった。
「オスマンの所で全て話そう」
唯一ナルミだけはコルベールにそう告げた。
「あぁ、分かった。では、案内しましょう」
コルベールにつれられて四人は学園長室に向かった。
学園長室では、オスマンが一人座って何かをしていた。
四人+コルベールは目の前で後ろを向いているオスマンを見ていた。
オスマンは此方が入ったのに気が付かないのか、一人でボソボソ言っている。
「……オスマンさん」
ナルミは問いかけて見ても反応はなかった。
(何をしているんだ?)
近付いて見ると、オスマンは片手に布みたいな物を持って
「………やはり、ミスロングビルにはこっちの色の方が似合うと………」
ナルミは後ろの皆に見つからないようにしてその布を取り上げた。
「!?誰じゃ!何をする!?」
オスマンの声を無視して布を広げて見ると、
「…………」
なぜか、パンティだった。
オスマンはばつの悪い顔をして
「な、なんじゃナルミ君か………ほう、皆も戻ってきたのじゃな」
オスマンが後ろを向き全員に良い笑顔をした。
ナルミは無言で手にもった布を皆に見えないようにオスマンに渡して、ルイズ達の所に戻った。
「そういえば、ミスロングビルがいないようじゃが?」
オスマンはルイズ達を見て、そういった。
「あの、オスマン学園長。ミスロングビルはフーケでした」
「なんじゃと!?」
その後、ルイズ達は説明を始めた。
4分後
「ーーーということなんです」
「なるほどのう」
ルイズ達の説明が終わるとオスマンは納得して椅子持たれた。
「まさか彼女が………」
「ところで、オスマンさん」
「何かの?ナルミ君」
「彼女…いやフーケをどこで雇ったんだ?」
そういうとオスマンは少し照れて
「彼女はのう、行きつけのバーで働いておって儂がお尻を触っても笑顔でたしなめて来たのでな」
「……それで、秘書に誘ったと」
コルベールの一言にオスマンは頷いた。
「エロじじいだな」
「最低ね」
「セクハラは良くないわよ……」
「………捕まえなきゃ良かったかも?」
「「「そうかも」」」
「ええい!黙らっしゃい!」
その、怒声に部屋はシーンとなった。
「それでは、ナルミ君………君に一つ質問じゃ」
オスマンは険しい顔になると
「君は何者じゃ?」
その一言で、ナルミの周りは
「そういえば、言う約束よね?」
「いったいダーリンはどんな人なのか知りたいわ」
「………気になる」
一斉にナルミを見た。
そしてナルミは口を開いた
「俺はこの世界の人間ではない」
「ほう、それではロバ・アル・カリイエ出身と言う噂も」
「あぁ、嘘だ。ギーシュに頼んで流してもらった」
「それでは、どこの?」
「俺の住む世界は魔法は無く、神話に出てくる動物もいない科学の進んだ世界だ」
その言葉にキュルケは笑いながら
「そんなの有るわけ無いじゃない、冗談はやめてよ…そうでしょルイズ?タバサ?」
二人に話を振るが、二人はすでに知っているのでなにも反応出来なかった。
ナルミは気にせず続けた。
日本のこと、父の仕事で海外に行ったこと、そこで拳法を習ったこと、そして……
「「「「「ゾナハ病?」」」」」
「あぁ、その病気になってしまったんだ。」
「何なのその病気は?」
「かかったら最後死ぬまで呼吸困難で苦しむ最大最低の病気だ」
「………直す方法は?」
「唯一助かる方法は人を笑わすことだ」
「「「「「ハッ?」」」」」
「一時的にそれで呼吸困難は和らぐ」
その後、故郷の日本に戻りサーカスのアルバイトをしたこと、そこで襲われている子供を助けたこと、しろがねというからくりを操る女に出会ったこと、その子供を巡って殺し屋集団としろがねの二人で戦ったこと、その屋敷には殺し屋が爆弾を仕掛けて皆殺しを図ったこと、
「それで助けられたの?」
全員はコルベールが持ってきてくれた椅子に座りナルミの話を聞いていた。
「一応な」
「どういうことよ?ダーリン」
「助けたんだがなその子供、いやマサルが誘拐を企てた張本人を助けようとした直後に屋敷が爆発しちまって、マサルとソイツはしたに落ちたんだ」
「………じゃあ」
「それでも、俺はしろがねを先に逃がし、一人でマサルの後を追ったんだ」
そして
「そして俺はマサルとソイツを見つけた。しかし後ろは炎で前は壁だが、この壁を壊せば脱出できるらしくてな、俺はその壁を破壊することにした」
「破壊……出来たの?」
「あぁ、出来たぜ……でもよ、さすがに時間がかかりすぎたのか最後の爆弾が発動しちまってよ、その場でマサルが怪我をしねぇように抱きしめたんだ」
「それじゃぁ、助かったのね?」
「だけど、俺とマサルはそこで離れ離れなったんだ」
そして、気付くとフランスにいて左腕が義手になっていたこと、自動人形(オートマター)という人形どもと戦うことになったこと、ギイというしろがねから自動人形の意味を知ったこと、ルシールというしろがねからしろがねの出来た理由を聞いたこと、アメリカという大陸の病院で大勢のゾハナ病の患者がいて一人も助けられないことに絶望感を覚えたこと、その病院で襲ってきた自動人形を悪魔のごとく破壊したこと、その時に一人の子供から次のいくところを聞いたこと、中国という大陸で拳法の師父がゾハナ病にかかり行方不明になったこと、師父が自動人形を道連れで自爆したこと、サハラ砂漠と言う場所で自動人形を追い詰めてこと、そこに世界中のしろがねが集まったこと、そして次々と仲間が死んでいくが黒幕を殺そうとしたとき、最悪の言葉を聞いたこと。
「何を聞いたの?」
「私はフランシーヌ(黒幕)に作られた偽物です」
その言葉を聞いて周りは
「それじゃぁ、なんのために……」
「本体は!?」
「落ち着け……な」
偽物を壊した後、黒幕は日本にいることが分かった、ソイツは人間になりすましていると思い殺しにかかったこと、しかし本当の黒幕はしろがねの総司令官だったこと、アメリカという大陸の病院がまた襲われているらしく救いに行ったこと、そこで知り合いがまた一人死んだこと、黒幕はしろがねと一緒に宇宙に逃げようとしたこと、しかしマサルがしろがねを助けて宇宙に行ったのは黒幕だけだったこと、自分達は本拠地に近い発射場を目指して移動したこと、そこにいくまでにギイという相棒は大量の自動人形を道連れて死んだこと、その戦いで多くの人が死んだこと、上がる前に自動人形の大群に襲われて自分とマサルの二人で殲滅したこと、マサルにお前にはすることがあると言われてマサルが宇宙に上がったこと、俺はしろがねに愛近ったこと。
そして、俺としろがねの二人で六年間、人々を元気にするために旅に出たこと。
「そして、気付くとここにいたッてわけだ」
「……なんか壮大な人生ね」
キュルケの言葉に全員が頷いた。
「ほれ、今日は舞踏会の日じゃぞ。いってきなさい」
オスマンがそう言うとルイズ、キュルケ、タバサの三人はドアに近づき
「「「失礼しました」」」
ガチャ
バタン
「?ナルミ君どうしたのかね?」
ルイズは出ていったというのにナルミは
「オスマンさん、聞いてもいいか?」
後書き
………説明ってムズいね
今回はーーことが多くてすみませんでしたorz
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