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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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番外編3 ユモス編 格闘への道

 
前書き
こんにちは~☆07です☆
今回は番外編第3弾!!ユモ目線で書いていきますよ~。
それでは、番外編3・・・スタート☆ 

 
マグノリアの空にはマヤの瞳みたいな大きなオレンジ色の夕日が昇っていた。私は八百屋さんの前で足を止めると、夕日の光に照らされている真っ赤なトマトを指差して、

ユ「おじさぁ~ん!これ下さぁ~い!!」

お「あいよ!ユモちゃんいつもありがとうね~。お礼に少し安くしとくよ。」

ユ「ありがとう、おじさん!」

新鮮な野菜はおじさんのところで買うのが一番!!今日は何作ろうかな~?青い手提げ袋を持ちながら今日作る夕飯の事を考えていると、

?「キャアーーー!!!」

ユ「!!?」

路地裏から悲鳴が聞こえた。私は興味に引かれ、興味心身にこっそり路地裏に入っていった。声がした方に行くと、1人の女性が3~4人ほどの男に囲まれていた。たぶん、ナンパだ。

男1「なぁなぁ、俺たちと一緒に遊ぼうよ~♪」

女1「や、止めて下さいっ!!」

男2「ちょっとぐらいいいじゃねぇか~♪」

女1「わ、私、親が待っているんですっ!!」

男3「家族の事なんか気にしないでよ~、あんただってすぐに親の元を離れて暮らすんだ。今のうちに慣れた方が得だぜ☆」

1日でも長く『家族』と過ごせるなんて・・・これ以上の『幸せ』はないよ・・・

男3「さぁ行こうぜ☆」

女1「だ、誰か!助けてぇーーー!!」

強引に女の人を誘おうとするバカな男。もう見てられないっ!!

ユ「こんにちは~。」

ユ以外「!!?」

私はまるで通りすがりのように姿を現した。3人のナンパの前で足を止めると、

ユ「1人の女性をそうやってナンパするのはよくないと思いますよ。」

男1「あぁん?ガキのくせして俺たちに説教か?」

ユ「ガキじゃありません。17歳です。」

男2「俺たちは22歳だ!20歳以下の人間は全員ガキなんだよっ!!」

いい年してナンパとは。呆れて言葉も出ないよ。

ユ「とにかく、その人を放してくれませんか?」

男3「そう簡単に放すわけねぇだろ。」

男1「俺たちの前に立ちはだかったのを後悔しやがれ!!おらぁぁぁっ!!」

女1「危ないっ!!」

男の1人が私に殴りかかってくる。見知らぬ人間相手に、我武者羅に腕を振り回すのは危ないよ。私はその男の拳を片手で受け止める。

男1「なっ!!」

ユ「私に殴りかかろうとしたのも、後悔した方がいいですよ。」

私はそのまま男を背負い投げでノックアウト!!

男2「この野郎!!」

今度はそこら辺に落ちていた鉄パイプを持って私に殴りかかろうとした・・・が、

ユ「聞こえませんでしたか?私に殴りかかろうとすると、後悔するって。」

私は男の腹部に拳を1つお見舞いする。こちらもノックアウト!!最後の1人に顔を向けて、

ユ「あなたもこんな風になりたくなかったら、今すぐその人を放して、仲間を連れて立ち去った方がいいですよ。」

男は青い顔をしたままゆっくり頷くと、女の人を放して、2人の男の足を引っ張りながら「ひぇぇぇぇぇっ!!」と情けない声を上げながら路地裏から風のような速さで走り去って行った。

女1「あ、あの、助けてくれてありがとうございますっ!!」

女の人が頭を下げる。

ユ「そ、そんな大した事はしてないですよ。また変なやつに絡まれないように気をつけて下さいね。それじゃあ。」

私は青い手提げ袋を拾い上げ、路地裏を出た。

ユ「それにしても手ごたえなかったなぁ。あれならマヤと特訓した方が100倍いいや。」

そういえば、私が格闘を始めたきっかけも似たようなものだったなぁ。あれは確か、私がまだ7歳の頃、10年前の時だ。

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街がデリオラに襲われて、家族を失った私は魔道士になるための旅をしていた時だ。

幼ユ「どうやったら魔法を覚える事が出来るのかな?」

まだ魔法も格闘技も全く習得していなかった時、当ても無く森の中を歩いていると、

山1「おい、ここで何をしている。」

頭上から低い声がして、見上げると、5~6人ほどの男がいた。山賊だ・・・!!私は震え上がった。

山2「ここは俺たちの縄張りだ。勝手に入った者は男でも女でも年寄りでもガキでも、躊躇無く殺すっ!!」

幼ユ「ひぃ・・・!」

刀を持った男たちが近づいてくる。私はその場を走り去った。

山3「逃げたぞっ!!」

山4「追えーーー!!見つけたらひっ捕らえろっ!!」

私は必死に走り続けた。でも、相手は大人だ。子供の私が、足の速さに叶うはずがないっ!!魔法が使えればよかったけど、私はまだ魔法も使えない。

幼ユ「誰か、助けてーーー!!」

私はただ叫ぶ事と、ただ逃げる事しか出来なかった。

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どれだけ走り続けただろう?

幼ユ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」

休まず、ずっと全力疾走していたから私はもう限界だった。山賊たちはまだ体力があるみたい。もう、ダメだ・・・私は力尽き、その場に倒れそうになったその時、私は誰かに腕を摑まれ、口を塞がれた。

幼ユ「んん!!」

山賊に捕まったっ!!私は必死にもがいて逃げようとする。

?「お、おい!暴れるなって!静かにしないと、山賊にばれるだろ!(小声)」

あ、あれ?山賊じゃ、ない・・・じゃ、じゃあ、いったい誰?私は見知らぬ誰かに口を塞がれたまま、その人と茂みの中で隠れていた。しばらくすると、

山5「くそっ!どこ行きやがった!!」

山賊の声だっ!!

山6「明るい水色の髪だったからすぐに見つかると思ったんだけどな。」

水色の髪・・・私の事だっ!!

山2「さっき、あっちの方で紺色の髪のガキもいたみたいだぜ。」

紺色の髪・・・?私の他にも、山賊に追われてる人がいるんだ。その人、大丈夫かな・・・?

山1「相手はガキ2人だ。そう遠くには行ってねぇはずだ。見つけたらひっ捕らえろ。」

足音がだんだん遠ざかり、聞こえなくなった。

?「・・・行ったみたいだな。」

そっと茂みから出ると、ようやく口から手を放してくれた。あ、そうだ、お礼言わなきゃ!

幼ユ「あ、あの、助けてくれてありがとうございます!」

?「お礼なんていいって。偶然通りかかっただけだし。」

顔を上げると、逆光で顔は見えなかったけど、紺色の髪が風で揺れていた。

?「ここを真っ直ぐ行けば、森から出れる。さっきの山賊には気をつけろよ。じゃあな。」

その人は森の出口とは反対方向に行ってしまった。

幼ユ「あ、名前聞くの忘れてた。」

それにしても、あの人強かったなぁ。私も、強くなりたい!!

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これが私が格闘技を始めたきっかけ。いつの間にか格闘技の名手って呼ばれ、今では氷上の舞姫ってゆう異名がついた。今でもあの人の名前も分からないし、あれから一度も会ってない。そういえば、あの人の手・・・

ユ「少し冷たかったなぁ~。」

そんな事を考えていると、

男4「HEY!YOU!」

ユ「!!?」

振り返ると、4~5人ほどの男がいた。またナンパだ・・・

ユ「ナンパなら、お断りします。」

男5「そう簡単に諦めるわけねぇよ!」

男6「どうせ暇だろ?俺たちと一緒に遊ぼうぜ☆」

暇じゃないから断ってるのに・・・でも、このまま全員ノックアウトしちゃうのはもったいないから・・・

男7「あっ!逃げた!!」

男8「待てーーーーー!!」

鬼ごっこで待てって言われて待つ人はいないよ。まぁ、私が勝手に鬼ごっこをしてるんだけどね。私はそのままさっきの路地裏に逃げ込む。ここなら誰にも邪魔されない。その時、誰かに腕を摑まれて、口を塞がれた。嘘ッ!?ここで誰か待ち伏せてたのっ!?そう思ったのも束の間。

ユ「!!!」

手が、少し冷たい・・・もしかして、あの時の・・・!!

男4「くそっ!どこ行った!!」

男5「結構かわいい子だったんだけどな~。」

男6「俺の彼女にしたかったんだけどな~。」

ナンパする男の彼女になんか絶対にならないし!!それに、私には・・・///////////////

男7「仕方ねぇ。今日は引き上げるぞ。」

男8「おう。」

ナンパたちは路地裏を出て行った。やっと私は解放された。振り返ると・・・

ユ「グ、グレイ!?」

なんとグレイがいた!!

グ「そんなに驚かなくてもいいだろ。偶然見かけて、先回りして・・・」

なるほどねぇ~。

ユ「助けてくれてありがとう。」

グ「お、おぉ・・・///////////////」

それにしても、氷の魔道士だからかもしれないけど、もしかして、あの時私を助けてくれたのって・・・

グ「ユモ?何考え事してるような顔してるんだ?」

ユ「えっ!?な、何でもないよ!!」

グ「?」

さ、さすがグレイ。勘が鋭い・・・もし、あの時の人がグレイだったなら・・・私はグレイの横顔を見る。私はグレイのおかげで強くなれたんだ。そう思うと感謝しなきゃね☆

グ「おいユモ、さっきからどうしたんだ?」

ユ「えっ!?な、何でもないってば!!」

う~ん・・・勘は鋭いけど、やっぱり鈍感・・・(←ユモが言っても意味ないよ bv07) 
 

 
後書き
番外編3終了です☆いかがでしたでしょうか?相変わらずユモは強いです!そして鈍感です!
次回は番外編4!!
お楽しみに~☆ 
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