FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
番外編2 ショール編 『予知』
前書き
ヤッホー!!07で~す!!
今回は番外編第2弾!!ショール目線で書いていきますよ。
それでは、番外編2・・・スタート!!
トーヤが半幽人・・・まさか、本当だったとはな・・・俺はトーヤの正体を知っていた。いや、予測していたって言った方が正しいな。実は・・・悪の花(イーヴルフラワー)討伐に行く前日からその事を知っていたんだ。えっ?何で知っているのかって?・・・『予知』したんだ。簡単に言えば、シャルルと同じ能力が使えて、トーヤが正体を明かす瞬間を『予知』出来たという事だ。
ショ「何でいきなり・・・?」
手品(トリック)にもそんな魔法があるとは聞いた事ないし・・・マスターに聞いてみたところ、
マカ『う~ん・・・手品を使う魔道士は数少ないし、珍しい魔法じゃ。情報も少ないからのぉ~。わしも詳しい事は分からん。』
と言っていた。そんなに珍しいのか?はっきり言って、『予知』は便利だけど怖い。現実より早く認識できるのはいいけど、それが残酷な場面だったら・・・考えただけで鳥肌が立つ。
ショ「シャルルは、どんな気持ちで『予知』を見ているんだろう?」
明日聞いてみるか。
****************************************************************************************
次の日、
ナ「んだと垂れ目野郎。ポジティブ野郎。」
リョ「いい加減にしろよ変態カチコチパンツ。燃えカス単細胞。」
グ「ごちゃごちゃうるせぇんだよ吊り目野郎。バカアホリョウ。」
エ「お前たち、いい加減にしろっ!!」
ナ&グ&リョ「あいーーーーー!!!」
ハ「おいらの真似しないでよ~。」
朝から喧嘩をしてるナツとグレイとリョウの3人。それを止めるエルザ。
ル「また喧嘩ァ~?」
ユ「今度はどんな理由で喧嘩してるの?」
ウェ「ナツさんがグレイさんの足を蹴って、グレイさんがリョウさんにぶつかって、リョウさんがナツさんの顔を殴ってしまって・・・」
マ「うわぁ~、ちっさ。」
シャ「相変わらず下らないんだから。」
ト「アハハハハハ・・・」
ルーシィたちも冷たいんだな・・・俺もトーヤと同じように、苦笑いしかできねぇ。そんな事より、
ショ「ウェンディ、トーヤ、ちょっとシャルル借りてくぞ。」
ウェ「えっ?あ、はい。」
ト「ど、どうぞ。」
2人の許可をもらったので、俺はシャルルを連れてギルドを出る。
シャ「ちょっとっ!!どこ連れて行く気よっ!!」
****************************************************************************************
俺はシャルルと一緒にギルドの裏庭に出た。シャルルが腕を胸の前で組んで、
シャ「で、何なのよいったい。エルザにも話せない事なの?」
さすがシャルル。鋭い・・・
ショ「なぁ、シャルルは『予知』が出来るんだよな?」
シャ「そうだけど、それがどうしたの?まさか、『予知』してあんたの明日の運勢とか占って欲しいとかじゃないでしょうね?」
いやいやいや、それは絶対ないから。
ショ「『予知』を見るって、どんな感じなんだ?」
シャ「何であんたなんかにそんな事言わなきゃいけないのよ。!もしかして、あんた、『予知』が出来るのっ!?」
俺は正直に頷き、トーヤが半幽人だったって事を『予知』して見た事をシャルルに話した。
シャ「なるほどねぇ。でも、あんたは何で見えるの?」
ショ「それがわからないんだ。」
シャ「ふ~ん。私も何で見えるかしらないけど、見えるのよ。」
エルザから聞いた事がある。アースランドとは真逆の世界、エドラスの世界では、全てがアースランドと真逆らしい。ハッピーやシャルル、リリーはエドラスからやって来た、『エクシード』とゆう種族らしい。エクシードと言っても、ハッピーやリリーは『予知』が出来ない。シャルルだけが『予知』が見えるらしい。シャルルだけ、何か特別なのか?それに俺はエドラスの人間でもないし、エクシードでもない。
ショ「・・・シャルルは、『予知』を見るって事はどう思ってるんだ?」
シャルルはしばらく考えていたが、
シャ「少しだけど、役に立つはね。見るのは怖い時もあるけど・・・」
やっぱり、シャルルでも怖いんだな・・・
シャ「でも、この能力のおかげで、ウェンディたちを助ける事が出来るのよ。あんたも『予知』が出来るなら、エルザを守る事が出来るはずよ。」
エルザを・・・
シャ「何か聞きたい事があったらまた言って頂戴。私でよかったら、相談にのるから。」
ショ「ありがとう。」
俺たちはギルドに戻った。
****************************************************************************************
ギルドに戻ったら、騒がしさがさっきよりも激しくなっている気がする。
エ「ショール、今までどこにいたんだ?」
ショ「あぁ。ちょっと散歩にな。」
エ「そうか。あ、丁度よかった。さっき、ミラから1ホールのチーズケーキを焼いてもらったのだがな、さすがに私1人では食べ切れなくてな、みんなで分けて食べるつもりなのだが、ショールもどうだ?」
相変わらず、チーズケーキとスフレが大好きだなぁ~。しかも1ホールって・・・でも、断るのも悪いからな・・・
ショ「じゃあ、お言葉に甘えて。」
今、顔引きつってなかったかな・・・?エルザは嬉しそうに微笑むと、
エ「よし。じゃあ、私はルーシィたちを呼んでくるから、ショールはナツたちを呼んでくれ。」
ショ「OK。」
俺は緋色の髪を靡かせながらルーシィたちの方へ行くエルザの後ろ姿をしばらく見つめていた。
シャ『エルザを守る事が出来るはずよ。』
さっきシャルルに言われた言葉が、頭の中でぐるぐる回っている。俺が・・・守る?いつもエルザに助けられているこの俺が、エルザを助ける事なんか出来るのか?
マカ「ショール、ちょっと来なさい。」
マスターの声に我に返り、なぜか呼ばれたので慌ててカウンターの方へ行った。
ショ「何か御用でしょうか?」
マスターは持っていたジョッキに入っているビールを一口飲むと、
マカ「・・・エルザを守りたいのなら、『笑顔』でいるべきだ。」
ショ「えっ!?」
今の話し、聞いてたのかっ!?
マカ「エルザは見た目によらず傷つきやすい性格じゃからのぉ~。お前が『笑顔』でなかったら、あいつまで『笑顔』じゃなくなってしまう。あいつに心配させないように、いつも『笑顔』でいないとダメじゃ。その事を忘れるな。・・・も、もれそうじゃ・・・!」
マスターはカウンターからひょいっと飛び下りると、足早にトイレへ走って行った。俺は視線を下に移す。マスターのビールに、俺の沈んだ表情が映る。『笑顔』・・・そうだ、笑っていればいいんだっ!!俺が今出来る事は、『笑顔』でいる事だ。
マ「ショール!!チーズケーキ切り分けたよ~!!」
マヤの声に我に返り、俺は慌ててみんなの方へ走って行った。
リョ「マカロフさんと何話してたんだ?」
ショ「いろいろな。それにしても・・・」
テーブルの上にはバカデカイ1ホールのチーズケーキが36等分に分けられていた。
マ「1人3つ食べられるよ。」
ル「私、3つもいらないわ。1つで十分。」
ウェ「私、1つ全部食べれないと思います・・・」
ト「僕もです・・・」
シャ「私も無理ね。」
まぁ、無理はしない方がいいな。
グ「エルザ、よくこれを1人で食べようと思ったな・・・」
ユ「これを作ったミラさんもすごい・・・」
バーカウンターの方に目をやると、ミラは鼻歌を歌いながらお皿を拭いていた。
ナ「いいからさっさと食っちまおうぜっ!!」
ハ「あい!!」
ル「あんた魚食べてるじゃないっ!!」
そんな3人の漫才を見ていると、
ショ「!!!」
『予知』が見えた・・・!!ナツとグレイとリョウが何らかの理由で喧嘩して、それを止めようとするルーシィとウェンディとマヤとユモとハッピー。でも、ハッピーがナツの肘にぶつかって吹っ飛んで・・・そこで『予知』は途切れていた。肝心なところで・・・!
エ「よし、じゃあ食べるぞ。」
エルザが顔をキラキラさせながらお皿にチーズケーキを取ろうとすると、
ナ「俺が先だぁーーーっ!!」
ナツがエルザの横からケーキを無理矢理取ろうとする。その反動でテーブルに置いてあったガラスのコップが、グレイの顔に直撃。
グ「おいナツ!!てめぇ何しやがるっ!!」
グレイが立ち上がった反動で、テーブルに置いてあったフォークがリョウの顔面に・・・当たらなかった。リョウが顔面すれすれでキャッチ。だが、
リョ「おいグレイ!!立つ時はもっと静かに立てっ!!」
で、3人の喧嘩がまた始まった。それを止めようとするルーシィとウェンディとマヤとユモとハッピー。・・・さっき見たのと同じだ。
ハ「ナツ、喧嘩しないで・・・うわぁっ!!」
ナツを止めようとしたハッピーは、ナツの肘が顔面に直撃し、そのまま吹っ飛んでいった。その先には・・・べちゃっ!
ハ以外「あ・・・・・・・・・・・」
ハ「むーむー!ぷはー!!」
ハッピーは、見事にチーズケーキのど真ん中に顔から突っ込んでいった。もちろん、ハッピーの顔はチーズケーキのクリームだらけ。チーズケーキは無残な姿に・・・そして、そのそばで真っ黒な怒りのオーラを噴出してるエルザ・・・エルザはゆっくり立ち上がると、ナツとグレイとリョウに歩み寄った。ナツとグレイとリョウは真っ青になって、その場から動けない状態。ルーシィとウェンディとマヤとユモとシャルルとトーヤと俺は、その場からそっと立ち去った。
エ「お前等ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ナ&グ&リョ「ゴメンナサーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイ!!!」
ギルド、いや、街中に怒りと反省の声が響き渡った。
後書き
番外編2終了です!!いかがでしたでしょうか?なんとなんと、ショールが予知が使えるようになりました!!
次回は番外編3です。
次回でお会いしましょう!!
ページ上へ戻る