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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第100話 インジュリアス

 
前書き
いつもハイテンションな07です☆記念すべき100話です☆いや~、あっという間でした。
今回は以前ユモがギルドの倉庫で偶然見つけた不思議な本、「FUTURE TALK BOOK」の秘密が明らかになります!!
ユモ目線でいきたいと思います。
それでは、記念すべき第100話・・・スタート☆ 

 
満月の夜。月の光がギルドの倉庫に差し込む。私はこっそり夜のギルドにいた。理由は、以前見つけた本の状態を見るだけの事。明るいうちでもよかったんだけど、いろいろあったから夜になっちゃったってわけ。月の光のお陰で、懐中電灯がなくても十分に周りが見える。私はゆっくり梯子を上る。

ユ「えぇっと、確かこの辺りに・・・あ、あった!」

1冊の本を手に取る。間違いない、これだ!私は梯子から下りて、月明かりの下で本をゆっくり開く。文が書かれている一番最後のページを開くと、そこには、「X779年、X月X日、計28名、S級魔道士昇格試験に参加。試験会場 リグリション島」と書かれていた。

ユ「やっぱり、未来を予測してるの・・・?」

次の文には、「X月X日、リグリション島に、災いの天使(ディザスタエンジェル)襲撃 災いの天使現マスターにより、破滅の光線(ルーインビーム)により、マカロフ戦闘不能」と書かれていた。

ユ「誰かが試験に持って行ってたとしても、書く暇なんか無かったはず・・・」

私はだんだんこの本が恐ろしく思えてきた。さらに読み進めるうちに、「フレイ・レッドシェル、マヤ・ララルド&ナツ・ドラグニルを庇い、自らを犠牲にし、災いの天使現マスターの死滅の光線(デスガリスビーム)により自滅」と書かれていた。

ユ「フレイ・・・」

フレイはマヤとナツとハッピーの事を第一に考えていたからな・・・最後の文には、「リグリション島に行った計28名、無事生還」と書かれていた。

ユ「この本は、いったい誰のものなの・・・?」

すると、あの時と同じように、「X月X日、ユモス・クオリナ死亡」とゆう文字が浮かび上がった。って・・・!

ユ「私が、死ぬ・・・?」

ど、どうゆう事・・・?すると突然、本がカタカタ震え始めた!!

ユ「ひゃあ!!」

私は驚いたあまりに、本を床に落としちゃった。すると、

?『ハハハハハハ・・・!』

ユ「!!?」

ほ、ほほ、本が・・・笑った・・・!!いつの間にか本からはドス黒い煙が噴き出ていた。その煙がだんだん形になって・・・

?「やっと元の姿に戻れたぞ・・・!」

ユ「か、かか、か・・・怪物ゥ~!!?」

本から穴のような真っ黒な目に、真っ黒なマントのようなものを羽織った変な怪物が現れたし、しかも・・・超デカイ・・・倉庫の天井ぐらいの高さまである。私は腰を抜かして、その場に座り込んじゃった。

イ「我の名はインジュリアス。我をこの封印から出してくれた貴様に感謝する・・・」

ユ「は、はぁ・・・」

私の頭の中は真っ白になっていた。

イ「だが、腹が減ってたまらん・・・恩人の貴様には悪いが、我の食になってもらう・・・」

ユ「・・・・・へ?」

私が、食・・・?この変な怪物に食べられるって事ッ!?食べられるもんですかっ!!とにかく、この変な怪物を倒さないと・・・!!私は立ち上がって、両手を構え冷気をあふれさせる。

ユ「アイスメイク、針ッ!!(スピア)」

流星群のように、針型の氷がインジュリアスってゆう怪物に容赦なくぶつかる・・・けど、

ユ「攻撃が効いてないっ!?」

イ「なかなかの腕だが、我にはまだまだだ・・・おとなしく我の食になれ・・・!黒風!」

インジュリアスの口から黒い竜巻のような風が吹き荒れる。

ユ「アイスメイク、盾ッ!!(シールド)」

盾で防ぐけど、威力がハンパなく強い・・・ピキ!パキ!

ユ「私の盾が・・・!!」

イ「これでくたばれ・・・!」

私はさっき本に浮かび上がった文字の内容を思い出す。「X月X日、ユモス・クオリナ死亡」あれって、こうゆう意味だったんだ・・・

イ「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

私はぎゅっと目を瞑る。誰か・・・誰か助けて・・・!!私は心の中で叫んだ。その時、私の体がふわっと持ち上がり、インジュリアスの攻撃をギリギリ避ける事ができた。

イ「誰だ・・・!我の食を奪い取るな・・・!!」

私は恐る恐る閉じていた目を開ける。

グ「勝手にユモを食いもん扱いするんじゃねぇよ。」

紺色の髪の毛に、少し垂れ目がちな目、珍しく服を着ている、紛れもないグレイだった。

ユ「グ、グレイ!?何でここにっ!?」

グ「胸騒ぎがしたんだよ。俺の勘はよく当たるのは、ユモも知ってるだろ?」

グレイはそう言いながら私を下ろしてくれた。

グ「んで、このバカデカイのは何だ?」

ユ「見てのとおり、本から出てきた変な怪物、インジュリアス。」

インジュリアスは私とグレイを見ると、

イ「我の食が増えた・・・これで腹もいっぱいになる・・・」

グ「だから勝手に食いもん扱いするんじゃねぇって言ってんだろうがっ!!」

ユ「私たちを食べてもおいしくなんかないから!アイスメイク、氷霧ッ!!(フリーズミスト)」

倉庫が冷たい霧に包まれる。

イ「くそっ!どこに消えた!!我の食・・・!!」

消えてもないし、あんたの食でもないんだってばっ!!私はインジュリアスの背後に、グレイはインジュリアスの正面に・・・

グ「アイスメイク、槍騎兵ッ!!(ランス)」

ユ「アイスメイク、柱ッ!!(タワー)」

イ「ぐはぁっ!!!」

見事命中!!今度はインジュリアスの左右に周ると、

グ「アイスメイク、戦斧ッ!!(バトルアックス)」

ユ「アイスメイク、爆弾ッ!!(ボム)」

イ「ぐわぁぁぁぁぁっ!!!」

これまた見事命中!!これで、止めだっ!!今度は2人でインジュリアスの頭上に・・・

グ&ユ「氷雪砲ッ!!(アイス・キャノン)」

イ「ぐおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

最後は強烈な一撃でノックアウト!!

イ「バ・・・バカな・・・」

そう言い残すと、インジュリアスは本に吸い込まれるように消えた。私はその場に座り込む。

グ「お前も随分と変な奴に絡まれるな。」

言われてみれば、確かにそうかも・・・でもまぁ、

ユ「わざわざ助けに来てくれてありがとう。グレイ。」

グ「お、おぉ・・・///////////////」

いつの間にか夜が明けていた。

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翌日、あの本は評議委員に預けられたの。え?何で評議委員に預けたかって?実は、なんとあの本は黒魔道士ゼレフが作ったゼレフ書の悪魔の1つだったの!!そんな奴と戦っていたなんて思うと鳥肌が立つ・・・それに、私もグレイも、デリオラに会ってるからね・・・でも、何でそんな危険なものが妖精の尻尾の倉庫にあったんだろう?ミラさんに作ってもらったかき氷を食べながら考えていると、

マカ「ユモ、グレイ、ちょっと来てくれ。」

マスターに呼ばれた。たぶん、インジュリアスの事だと思うけど。

グ「なんだじーさん?」

ユ「あのゼレフ書の悪魔の事?」

マカ「そうじゃ。あのゼレフ書の悪魔、インジュリアスは姿が見える者と見えない者がおる。」

グ&ユ「え?」

とゆう事は・・・

マカ「お前たちには見えるものが、わしには見えんとゆう事じゃ。」

な、何で、私とグレイだけが・・・?

マカ「評議委員の話じゃと、恐らく、デリオラじゃな。」

私とグレイの思考が止まった。な、何で、このタイミングで、デリオラが・・・

マカ「お前たちは2回・・・いや、グレイは3回じゃの。ゼレフ書の悪魔とご対面しておる。」

ユ「私はデリオラとインジュリアス。」

グ「俺はデリオラとララバイとインジュリアス。」

それがどうしたの?

マカ「何度もゼレフ書の悪魔とご対面しておるから、普通の人間が見る事ができない悪魔を、お前たち2人には見えたとゆう事じゃ。」

グ&ユ「・・・・・」

な、なんか、ちょっと怖いような・・・

マカ「ところでユモ、お前はいつからあの本が見えるようになったんじゃ?」

ユ「S級魔道士昇格試験に行く前です。」

マカ「・・・・・」

マスターが黙り込んじゃった。

マカ「・・・ユモ、お前にはまだ、何かが眠っておるのかもしれん。」

ユ「え?」

マカ「何かあったら、必ず言うんじゃぞ。」

ユ「は、はい・・・」

私に眠る何か・・・いったい何だろう?私は今日1日ずっと、その事を考えていた。 
 

 
後書き
記念すべき第100話終了~☆
なんと!本の正体はゼレフ書の悪魔だった!!そして、ユモには本当にまだ何かが眠っているのだろうか?
次回はいよいよ番外編!!5話連続で更新しちゃいますよ~!!ですが、今週は無理なので、来週の土曜日から更新しようと思います。最初の番外編は、トーヤ編です!!
お楽しみに~☆

ここまでこのお話を作成することができたのも読者様たちのおかげです。読者の皆様に心より、感謝申し上げます。
これからも、FAIRY TAIL 友と恋の奇跡をどうぞよろしくお願い致します。
                            by07 
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