真似と開閉と世界旅行
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逃亡~
前書き
もう6月・・・一年も残り半分ちょいか・・・ではどうぞ。
愛依~
アタシ達はタルタロスで連行される。
「うぅ・・・が、あああ・・・!」
咲がうめき声を上げる。
「ノエルは大丈夫でしょうか」
「ダアトは宗教自治区だもん。むやみに殺されるようなことはないと思うけど・・・」
「俺達はどうなるんだ」
「ルークは処刑されるのでしょうね。預言通りにするために」
その時、ルークさんが呟いた。
「・・・その方がいいのかもな」
「ルーク、何を言っているの!」
ティアさんが怒る。
「だってそうだろ?俺が生まれたから、繁栄の預言から外れたんだ。だから預言にないセフィロトの暴走も起きたんじゃないか」
「お前、何言ってんだ」
さすがのガイさんも声に怒りが混じる。
「そうとしか思えないよ。それにティアだって言っただろ。ユリアの預言には、俺が存在しないって」
「馬鹿!!」
怒声が響く。・・・その声の主は・・・ティアさんだった。
「ば・・・馬鹿とはなんだよ!」
「私はただ、あなたがユリアの預言に支配されていないのなら、預言とは違う未来も創れるって言いたかっただけよ!」
「・・・ティア・・・」
「あなた、変わるんじゃなかったの!?そんな風にすぐ拗ねて!もう勝手にしたらいいわ!」
「ティア・・・ごめん・・・」
「・・・」
ティアさんはそっぽを向く。
「・・・ごめん・・・」
咲~
ここは・・・何処だ・・・
「・・・」
敵が・・・来る。
「アアアアア!」
斬り伏せる。これで・・・もう・・・
『また・・・』
死体が起き上がり、その顔が露になる。
「ひっ・・・」
その血塗れの顔は・・・
『また・・・助けてくれなかったわね・・・』
詠の、そんな憎悪に歪んだ顔だった。
「うわぁぁぁぁっ!!」
「咲!?」
「く、来るな・・・来ないでくれぇぇぇ・・・!わああああ!?」
「咲!落ち着けって!」
「・・・はっ、はっ・・・愛、依・・・?」
「大丈夫か?ずっとうなされてたけど・・・」
「な・・・何でも、ない・・・」
身体が震える。俺はなんとか呼吸を整え、状況把握に移る。
「ここは・・・」
「バチカルの城の牢屋。みんなバラバラにされちゃって・・・」
ご丁寧に俺達には手錠と足枷がついていた。
「・・・とにかく、脱出しよう」
俺は後ろ手に回された状態から、指を振ろうとした時、愛依の異変に気付いた。
「愛依?」
「う、あぁ・・・咲、離れ・・・イヤァァァァァ!!」
愛依が仰け反りながら絶叫する。・・・そしてそのまま頭がガクンと落ちる。
「愛依・・・!?」
「・・・ガァァァァァ!!」
「なっ・・・!?」
いきなり愛依が飛びかかってきて、押し倒される。
「アアアアアアアアア!!」
「愛依!?どうしたんだ、愛依!」
愛依は俺の喉元に噛みつこうとしてくる。
「シネ・・・シュゴシャァァァーーーーー!!」
「く・・・開、け!」
ガチャンと音を立てて、手錠が外れる。俺はそのまま手を足に向かって振る。
「開け!」
足枷も外れ、俺は愛依を巴投げの要領で投げ飛ばす。
「ウグッ・・・オオオオオ!」
愛依が立ち上がる前に俺はその肩を掴む。
「愛依!しっかりしろ!自分を見失うな!」
愛依の身体が揺れ・・・その瞳に理性が戻る。
「あ、アタシ・・・今・・・!?」
愛依が恐怖で震え出す。
「アタ、アタシ・・・負け、負けて、咲を・・・咲を、殺・・・」
「愛依!」
「ッ・・・」
「大丈夫だから。俺はお前を嫌ったりはしない。だから、落ち着いてくれ」
「ふ、ふっ・・・」
「落ち着いたか?・・・一体、何が・・・」
「あた、頭の中に声が・・・殺せって・・・そしたら、ワケわかんなくなって、咲を・・・」
「そう、か・・・」
「もう、嫌だよぅ・・・咲を殺したいなんて・・・思いたくないよ・・・」
「愛依・・・」
俺は立ち上がる。
「とにかく、ここを出よう。・・・大丈夫、さっきだって正気に戻れたんだ。だったら暴走しそうな度に俺が呼び掛けてやるよ。・・・お前が俺を信じてくれたように、俺もお前を信じる」
「咲・・・」
「ほら、行こうぜ。早くしないと色々不味いだろ?」
「う、うん!」
愛依の手錠や足枷もはずしてから俺は牢を開き、脱出する。そして、反対側の通路からみんなが現れる。
「サキ!無事だったのか」
「そっちこそ。・・・でも、出口は反対・・・あ」
ナタリアの顔を見て判断する。・・・インゴベルト陛下に会うつもりか。俺は頷き、玉座に向かい・・・駆け込む。
「ナタリア・・・」
「お父様!」
「逆賊め!まだ生きておったか」
玉座の間に人は七人。インゴベルト陛下、騎士二人に、モースと女性。それにディストと・・・ラルゴまでいる。
「お父様!私は本当にお父様の娘ではないと仰いますの!?」
「そ・・・それは・・・わしとて信じとうは・・・」
「殿下の乳母が証言した。お前は亡き王妃様に従えていた使用人シルヴィアの娘、メリル。・・・そうだな?」
モースが隣の女性に聞く。
「・・・はい。本物のナタリア様は死産でした。しかし、王妃様はお心が弱っておいででした。そこで私は数日早く誕生しておりました我が娘、シルヴィアの子を王妃様に・・・」
「・・・そ、それは本当ですの、ばあや」
「今更見苦しいぞ、メリル。お前はアクゼリュスへ向かう途中、自分が本当の王女でないことを知り、実の両親と引き裂かれた恨みから、アクゼリュス消滅に加担した」
「ち、違います!そのようなこと・・・!」
「伯父上!本気ですか!そんな話を本気で信じているんですか!」
「わしとて信じとうはない!だが・・・これの言う場所から、嬰児の遺骨が発掘されたのだ!」
「んなのは関係ねえだろうがっ!!」
「さ、咲さん!落ち着いて・・・」
「落ち着いてられっか!陛下、それでもアンタはナタリアを娘として育ててきたんだ!その十八年間に嘘偽りも虚無もない!」
「・・・そのような問答は無用だ!こいつらを殺せ!」
俺達はすぐに逃げ出す。
「何をしているのです!ラルゴ!他の者の手にかかってもよいのですか?」
「・・・くっ、強引に連れてこられたかと思えば、こういうこととはなっ!」
その時、目の前にアッシュが現れる。
「アッシュ!丁度いい!そいつらを捕まえなさい!」
「ル・・・アッシュ・・・」
だが、アッシュはディストの前に立ち塞がる。
「せっかく牢から出してやったのに、こんなところで何をしてやがる!さっさと逃げろ!」
・・・どうやらアッシュもみんなの脱出に一枚噛んでいたようだ。俺達はそのまま走り出す。
「ルーク様!ご命令通り、白光騎士団の者がこの先の道を開いておりますぞ」
「命令・・・?」
ペールがファブレ家の騎士団を連れて立っていた。
「ん?御髪が・・・?やはり先ほどはカツラを・・・?」
「(アッシュか・・・)」
「ありがとう、ペール!お前は逃げろ!」
「いえ、微力ながら皆様の盾になります」
「危険です!お逃げなさい!」
二人を止めたのは・・・ガイだ。
「心配するな。ペール爺さんは俺の剣の師だ。後は頼むぜ、ペール」
「ガイラルディア様。ご無事をお祈りしております!」
・・・そのまま進むと、騎士団が敬礼してくる。
「この場は我らにお任せを!ルーク様、殿下をお願い致します。殿下は我が国の希望の星です」
「任せろ!」
街に降りると、騎士団だけではなく、街の人達もいた。
「ええい!待て!逆賊共!」
「(追い付かれたか!?)」
その時、街の人々が兵士の前に立ち塞がる。
「な、何をする!」
「ナタリア様、お逃げください!」
「な、何故私を・・・!」
「サーカスの連中から聞いたんです!姫様が無実の罪で処刑されようとしているって!」
「お顔は存じ上げませんでしたが、上の階から逃げてこられたってことは姫様でしょう」
「さあ、逃げてください!」
「行きましょう!ナタリア」
「え・・・ええ・・・」
ティアがナタリアに呼びかけ、再び走り出す。
「待て!その者は王女の名を騙った大罪人だ!即刻捕らえて引き渡せ!」
だが、それでも街の人々は止まらない。
「そうです!みんな、私は王家の血を引かぬ偽物です。私のために危険を冒してはなりません!どうか逃げて!」
ナタリアも、これ以上自分のせいで民が傷つくのが耐えられないのだろう。
「ナタリア様が王家の血を引こうが引くまいが、俺達はどうでもいいんですよ」
「わしらのために療養所を開いてくださったのはあなた様じゃ」
「職を追われた俺達平民を、港の開拓事業に雇って下さったのもナタリア様だ!」
「ええぃ、うるさい、どけ!」
男・・・ゴールドバーグ将軍は剣を引き抜く。咄嗟にルークが剣を抜きながら走り出す。
「やめろ!」
「ええいっ!うるさいっ!」
その時、アッシュがゴールドバーグを蹴り飛ばす。
「アッシュ・・・!?」
「・・・屑が。キムラスカの市民を守るのが、お前ら軍人の仕事だろうが!」
アッシュはナタリアを見る。
「ここは俺達に任せろ。早く行け、ナタリア!」
「アッシュ・・・」
「・・・お前は約束を果たしたんだな」
「アッシュ・・・“ルーク”!覚えてるのね!」
「行け!・・・そんなしけたツラしてる奴とは、一緒に国を変えられないだろうが!」
「っ!・・・わかりましたわ!」
「ルーク!ドジを踏んだら俺がお前を殺す!」
「・・・けっ。お前こそ、無事でな!」
「ザオ砂漠は消失しています。イニスタ湿原へ向かって下さい」
「わかった。ありがとう」
・・・それでも、兵の勢いは緩まない。
「操影術!」
「カートリッジロード!・・・落ちろぉ!」
撫子が影で敵を止めたり、黒羽が雷を落とすが・・・いかんせん数が違う。
「このままじゃ・・・」
そう呟いた時、目の前の兵士が吹き飛んだ。
「・・・え?」
間隔を開けながら、どんどん兵士が倒れていく。
「まさか・・・狙撃!?」
何とかその場を離れ、俺達は一息つく。
「・・・いるんだろ、知也」
「お、よく気づけたな」
物陰からライフルを背負いながら知也が歩いてくる。当然アビスメンバーは身構えるが・・・
「安心してくれ、俺の知り合いだよ」
「知也だ。よろしくな」
挨拶も済ませ、俺達はイニスタ湿原に入る。
「アッシュは無事でしょうか・・・」
「大丈夫よ。彼にはキムラスカの人達も味方をしてくれているわ」
「そうですわね。私のために、みんな・・・」
「感謝の気持ちは、オールドラントを救うことで表せばいい。今この大地に危険が迫ってるのを知っているのは俺達だけだ」
「・・・ええ」
ガイが言うと、ナタリアも頷く。
「この先は何処に繋がってるんですか?」
撫子が尋ね、アニスが答える。
「確かベルケンドだよね」
「なら、そこでアッシュさんと落ち合いましょう」
そのまま歩を進めるが・・・俺は気分が悪くなり、足を止める。
「咲?」
愛依が不安そうに聞いてくる。
「・・・嫌な気配がする」
「そう言えば、聞いたことがあるな」
ガイが言うには、この湿原にはタチの悪い魔物を封じ込めているらしい。その魔物はある花が苦手で、その花で湿原を覆って閉じ込めたとか・・・
「まさか、そんなのいるわけ・・・」
ルークが口にした瞬間、全員が固まる。遠くに、巨大な魔物がいたからだ。俺達は全力で逃げる。
「じょ、冗談じゃねーぞ!」
「あの魔物が・・・さっきの話の・・・」
「あの魔物と戦っても、此方に利益はありません。それに、今の私達では、まず倒せないでしょう」
「どうして倒せないって言い切れますの?」
「単純な強さだけで倒せるのなら、過去の討伐隊が倒しちまってるって!」
「そういうことです。今は逃げましょう」
ラフレスの花を上手く利用しないとな・・・
「・・・」
不意にナタリアが立ち止まる。
「どうした、ナタリア?」
「あ・・・いえ。何でもありませんわ」
「体調でも悪いのか?」
知也が聞いた時、例の魔物が現れた。
「きゃあっ!?」
「しまったわっ!」
「まずい!」
ティアが譜歌で怯ませ、ルークが斬りつける。
「アニス!ラフレスの花粉を!」
「はいっ!!」
魔物は逃げるように遠ざかっていく。
「今のうちにここを離れよう!」
そのまましばらく逃げるが・・・再びナタリアの注意力が散漫する。
「・・・ジェイド。休憩!」
それにいち速く気付いたガイがジェイドに言う。
「やれやれ。あなたもお人好しですね。さっきのこともありますから、周りには気を付けてくださいよ」
「ああ。こんなところでナタリアが怪我でもしたら、バチカルのみんなが泣くからな」
「そうだよねぇ。ナタリアって愛されてたんだぁってびっくりしたもん」
「ナタリアは公共事業を取り仕切ってるんだ。その収益を病気の人とかに施したりとか・・・尊敬されてんだよ」
「ルークが王子だったら、ただ王室で贅沢三昧だな」
「確かにな」
「・・・」
ガイと俺の言葉にルークが沈黙する。
「為政者も個人の資質が重要ってことね」
「そう。バチカルのみんなキムラスカの王女じゃなくて、ナタリアが好きなんだよな」
「でもお父様は・・・」
「陛下がどうしてもキミを拒絶するなら、マルクトにおいで。キミなら大歓迎さ」
「・・・あなた、よく真顔でそんなことを言えますのね」
ナタリアが顔を赤くしながら言う。
「おーい。ガイにたぶらかされて、マルクトに亡命するなよ!」
「それより、いっそナタリアが女王になればいいです」
「・・・ふふ」
ナタリアが顔を両手で抑える。
「・・・ごめん・・・なさい・・・いやですわ、泣くつもりでは・・・」
「いいんだよ。色々あって、びっくりしたよな」
ガイがナタリアを慰める。しばらくナタリアが落ち着くまで待つ。
「・・・ごめんなさい、みんな。もう大丈夫ですわ。ガイも・・・ありがとう」
「ナタリアの笑顔を取り戻す手伝いができて嬉しいよ」
再びナタリアが顔を赤くする。
「なんだか照れてしまいますわ」
ナタリアがガイに近づき・・・ガイが逃げる。
「・・・忘れてましたわ。ごめんなさい」
最後まで決まらないんだからな・・・そして、ようやく出口付近までたどり着く。
「なんとか湿原を抜けれそうだな」
「きゃー!」
魔物が現れ、アニスが分断される。
「アニスさん!」
咄嗟に愛依が方天画戟を構える。
『き、危険ッス!』
「危険でもやらなきゃ!鎌!」
愛依は物理は効かないと思ったのか、鎌に変形させる・・・が。
「くっ・・・刃が・・・!?」
闇で形成される刃が安定しない。・・・どうやら愛依は細かい闇の制御が苦手のようだ。
『危ないッス!?』
ガキャァァン!
「きゃあああっ!?」
愛依が弾き飛ばされ、沼をバウンドしながら岩場に激突する。
「愛依ッ!?・・・黒羽、愛依を頼む!」
「ああ、わかった!」
知也がトリガーマグナムを構える。
「狙い撃つぜ!」
だが、それよりも早く魔物の一撃が知也を襲う。
「ちっ!」
ガキャン!
トリガーマグナムに当たり、吹き飛ぶ。
「まだだ!」
知也は普通のマグナム二丁を取り出し、乱射する。
カキキキンッ!
「っ・・・やっぱり効かないか・・・」
「これでどうです!」
撫子が影を使い、動きを止めようとするが・・・敵は止まらない。
「・・・こうなったら!」
腕を交差させる。・・・解放するしかない。
「ウオオオオオオーーーーー!!」
身体を闇が包み、全ての闇を解放する。
『っ!?』
アビスメンバーが息を呑むのがわかる。俺の髪は銀に染まる。
「そうだな・・・この世界の名前を借りて、A(アビス)モードってとこか」
魔物が襲い掛かってくる。
「咲さん!?」
だが俺は・・・それを容易く受け止めた。
「クソ魔物が・・・」
そのまま片手でそれを持ち上げる。
「調子のってんじゃねぇ!!!」
そのまま放り投げる。
「お、おいおい・・・」
黒羽が絶句する。・・・そして俺は、一瞬で魔物の背後に立っていた。
「・・・バーン」
ズガァァァン!!
闇の一撃で魔物が吹き飛ぶ。
「・・・おら、立てよ」
魔物に歩み寄る。コイツは愛依を・・・仲間を傷つけやがった。
「死にやがれ・・・」
「サキ!もう充分です。逃げますよ!」
ジェイドがそう言ってくる。・・・魔物はその隙に逃げ出した。
「チッ・・・」
振り向いてAモードを解除した瞬間・・・目眩と脱力感に襲われた。
「え・・・」
何とか手をつき、踏ん張る。
「咲さん、どうしたんですか!?」
「大、丈夫・・・ちょっと・・・だるいだけ・・・」
しばらくすると、身体に力が戻る。
「愛依は?」
「アタシなら平気だよ」
愛依が肩を擦りながら歩いてくる。
「・・・ごめんな、リパル。アタシのせいで・・・」
『愛依さんのせいじゃないッス。オイラがサポートしなくちゃいけないのに・・・』
「ううん。リパルはとっても良い武器だよ。ただ、どんな武器も担い手がダメなら、武器もダメになる。・・・アタシ、リパルの足を引っ張ってる・・・」
『あの、その・・・お、オイラに足は無いッスよ!』
そう言うと愛依はしばらくポカンとして・・・笑い出す。
「ふ、ふふ・・・あはは!・・・気を使ってくれてありがと。・・・こんなアタシだけど、もうしばらくアタシに付き合ってくれる?」
『も、勿論ッス!』
「・・・でも・・・やっぱりリパルを使うのは・・・(ボソッ)」
「愛依?」
「な、なんでもねーよ!ほら、みんな待ってるって!」
愛依は走り出す。すると知也がトリガーマグナムを拾い上げる。
「あーあー・・・完全にオシャカだな」
トリガーマグナムはあちこちから火花が飛び散っていた。
「・・・これくらいなら直せると思うな。知也、それ貸してくれるか?」
「ん?・・・ああ、構わないぜ」
知也からトリガーマグナムを受け取り、空間に入れる。
「(さて、と・・・なんて説明すっかな・・・)」
ジェイドは理解してくれたが・・・いや、きっと大丈夫だろう。三国の民は俺を受け入れてくれた。だから・・・今回も・・・
「(迷ってたってしょうがない)」
こうなったら当たって砕けろだ。俺は皆に向かって足を踏み出した・・・
後書き
サキ
「・・・Aモード、か」
リョウ
「やっと名前ついたのな」
サキ
「ずっと前から出てんのに名前無かったからな・・・」
リョウ
「ちなみにブレイブルーとの関連性は?」
サキ
「ないない。やっぱBの次はAかなって」
リョウ
「パワプロかよ」
サキ
「まあ、細かいのは無しにして・・・それでは、次回の続・真似と開閉と世界旅行!」
リョウ
「次回もよろしく!」
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