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雷刀の導き

作者:田原俊彦
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7章

━━ゲームセンター

杏子「あんただれだ?」

杏子がリズムゲームをしていると、そこに暁美ほむらがやってきた

ほむら「この町をあなたに預けたい」

杏子「は?この街には巴マミも美樹さやかもいるんだぞ?何言ってんだ」

ほむら「魔法少女はあなたみたいな人こそ相応しいわ、あの二人には務まらない」

ほむら「それとあの二人だけど今後私が対処する、だからあなたは手出ししないで」

杏子「この街を頂こうとは思ってたけどよぉ、アンタ何者だい?一体何が狙いなのさ」

ほむら「二週間後、この街に『ワルプルギスの夜』がくる」

杏子「なぜ分かる」

ほむら「秘密、そいつさえ倒せば私は街から出て行くわ」

杏子「あの二人の協力はいらないのかい?」

ほむら「戦力的にはあなたと私だけで十分よ」

杏子「ワルプルギスの夜ね…一人じゃ確かに手強いが、二人なら勝てるかもな」

杏子「食うかい?」スッ

それは杏子なりの仲間の証だった


━━昨日の現場

キュウべえ「ダメだね時間がたち過ぎてる、痕跡を辿るのは無理だろうね」

さやか「そう…」

まどか「ねぇ……さやかちゃん」

まどか「昨日の子と一度話し合っておくべきじゃないかな?でないとまた会った時喧嘩になっちゃうよ」

さやか「まどかには昨夜のアレ喧嘩に見えたの?アレは正真正銘の殺し合いだったよ」

さやか「あの時は互いに終わらせようとした」

まどか「じゃあなおさら……」

さやか「馬鹿いわないで、自分の為に人を犠牲にできるような奴となんか……」

まどか「でも……」

さやか「私はね大切な人を護る為にこの力を手に入れたの。」

さやか「だから魔女より悪い人間がいるなら私戦うよ?たとえそれが魔法少女でも」

さやか「嫌なら鬼獅夜の所にでも行ってて、見てて気持ちのいいものじゃないと思うから」

さやか「マミさんが動けないなら私がもっと頑張らなきゃ」ブツブツ

まどか「……キュウべえからもなんとか言ってよ」

キュウべえ「僕が言ったところで、さやかは聞き届けてはくれないよ」


━━━━病院


さやか「恭介?いる?」

さやか「あれ……?」

看護婦「恭介さんなら退院しましたよ?予定より早くなったそうよ」

さやか「あ、ありがとうございます」

さやか「連絡くらいくれたらいいのに」トボトボ

自然とさやかの足は恭介の家へと向かっていた。

そして恭介の家に着く。バイオリンの音が外からでも聞こえてくる

さやか「練習してるんだ…」

練習の邪魔にならないように帰ろうとしたとき

杏子「おい」

杏子「折角来たのに会いもせず帰るのかい?」

さやか「!お前……」

杏子「今日一日追い掛け回してたくせに?」

さやか「何のよう?」

杏子「知ってるよ、アンタが契約した理由ってここの坊やなんだろ?」

杏子「たった一度の奇跡をこんな下らねぇことに使いやがって、魔法ってのは自分だけの望みを叶えるもんだ」

杏子「他人の為に使ってもロクな事にならないのさ、巴マミはその程度のことも教えてくれなかったのかい?」

さやか「……っ」

杏子「惚れた男をモノにするならもっと冴えた手段があるじゃん、折角手に入れた魔法でさァ」

さやか「……?」

杏子「今すぐに坊やの手足を潰してやりな、もう一度アンタなしじゃ生きてられない体にすりゃいいんだよ」

杏子「なんなら同じ魔法少女の仲だ、代わりにやってきてやるよ?」

さやか「お前はだけは絶対に許さない……」

杏子「そーかいなら場所移そうか」



杏子「ここなら遠慮はいらねぇ、いっちょ派手にやろうじゃん」

杏子は魔法少女に変身する

さやか「っ…」

まどか「待ってさやかちゃん!ダメだよこんなの絶対おかしいよ!」

キュウべえとまどかが走ってやって来る、巴マミも一緒だ。

マミ「や、やめなさい。そんな事しても何の意味も無いわ!」

さやか「邪魔しないでよ…」

杏子「うぜぇ奴にはうぜぇ仲間がいるもんだな…」

ほむら「じゃああなたの仲間はどうなのかしら」

杏子「げ……」

ほむら「話しが違うわあの二人には手を出すなといったはずよ」

杏子「あたしじゃなくて、あっちがふっかけてきたんだぜー」

ほむら「おなじよ。私が相手をする」

ほむらもまた魔法少女に変身する。

杏子「二体一で勝てんのか?」

ほむら「巴マミは戦力になってないわ、さっきから足が震えてるでしょ?」

杏子「チッ」

杏子「じゃあこいつを食い終わるまで待ってやる!」

食いかけであと少しで食い終わるような量のポッキーを指差す

ほむら「十分よ」

杏子「マジかよ!?」

さやか「な…なめんじゃないわよ…」ムカァァァ

さやかも魔法少女に変身する。

まどか「また喧嘩しちゃうの……?」

マミ「………」ガクガクブルブル

さやか「でりゃあああ!」

剣を持ち、ほむらに突進する、だがほむらは盾に触れ時間停止してさやかの後ろ側に立つ

さやか「なっ!?」

そしてほむらはハンドガンで撃ってくる。

さやか「くっ」

避けようとしたが、弾丸が命中しそうになる、その時

誰かがその銃弾を全て切り落とした

杏子「誰だ……コイツ」

さやか「っ!?」

ほむら「………」

その姿は、見滝原中の制服を着ている女だった

???「私が誰だかなんてどうでもいいんだよ」

???「クソうざいアンタら見てるとイライラすんだよ」

???「てめぇら全員皆殺しだ」
 
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