ハイスクールD×D混沌竜のドラゴンスレイヤー来る!!
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第2章 戦闘校舎のフェニックス
第7話 部長のお家騒動
前書き
あいかわらず遅いですけど、できました。
タッタッタ。
「ぜーはーぜーはー」
「イッセー遅いぞ、おいていくぞ」
「おまえが速すぎるんだよ、なんでそんなに体力があるんだ!?」
「これぐらい普通だろ?」
「どこがだ!」
イッセーの奴、たかが80キロの重りを両手両足につけて走ってるだけなのに、何がおかしいんだ?
「ほら、二人ともなだらしなく走らないの。あとでダッシュ十本追加するわよ」
「ういっス」
「ぜーはー・・・・はい」
うしろから自転車に乗った部長が激を飛ばす。それを受けて俺とイッセーは走った。
あれから一ヶ月がすぎ、俺達は変わらず学生と悪魔家業を両立しながら生活している。
部長がイッセーを鍛えるために朝練を始めたので、俺もつき合うことにした。
俺にしてみれば軽いものにすぎなかったが、イッセーにはキツイみたいだな。
そんなこと考えながらノルマの腕立てを終え、イッセーの様子を見ている。
部長を背中に乗せながら腕立てをしているが、腰の動きがいやらしく動いている。おそらく、部長の尻の感触を感じてるんだろう。
さすがの部長も気付きイッセーの尻を叩いた。
それからほどなくして、アーシアが来た。
「イッセーさん、ジオさん、お茶です」
「あ、ああ、ありがとう」
「サンキュ」
水筒持参してきたアーシアからお茶をもらい、俺達は一息ついていた。
どうやら、毎朝トレーニングをしているイッセーのために来たようだ。
それを聞いてイッセーは号泣しながらお茶を一気に飲み干した。
イッセーとアーシアのラブラブな空間を作り出しているんか、リアス部長が何か考え込んでいる様子だった。
イッセーも気付き部長に声をかけ、ハッと我に返ったようでコホンと咳払いをした。
それから部長が何か準備ができたようなので、そこで朝練は終了し、部長達はそのままイッセーの家に向かったので俺も家に帰った。
あの日から数日たち、アーシアはイッセーの家にホームステイという事で住むこととなり、俺達と同じ駒王学園に転入して来た。
アーシアは転校初日から全校生徒の間で話題となった。それにともないイッセーもそれなりに有名になり、男子から恨まれている。特に、松田と元浜がウザたかった。
あまりにもだったため、物理的に黙らせたりして、アーシアも加わった学園生活を俺達は楽しんだ。
「♪~~~買えた買えた」
俺は目的の物が買えたので上機嫌で部室に向かっていた。
部室への道のりの中、昨日の夜を思い出した。
その日はアーシアの初の契約が決まり、それでイッセーが暴走したので、物理的に黙らせた。結局イッセーと一緒に行くことでかたがついたが、俺は部長、リアス先輩が気になった。
ビラ配りが終わって帰ってきたイッセーに気付かず、ボーッと物思いにふけっていたし、何か悩みでもあるのか?
思考している内に部室にたどり着くが、中から俺のしらない臭いがした。
二人、しらない人がいるな?
確かめるためドアに手をかけたが、開かなかった。
あれ、開かない?
がちゃがちゃ。
なんどもやっても、ドアは開かなかった。
・・・・・もしかして、俺締め出されている?
一瞬そんなことを考えてしまったが、ともかく今はこの開かないドアを如何するか。
・・・・・・・うん、ぶち破るか。
その結論に達したので、俺はドアを殴った。
バキャッ。
俺の一撃でドアは粉々になったが、これでやっと中に入れる。
「部長、遅れてすいません。でも、締め出すのはないんじゃないですか?」
部室に入るといつものメンバーの他にしらない二人がいた。一人は銀髪のメイドさんだった。綺麗な人?だが、自分より強者だと本能的に感じとった。
もう一人は赤いスーツを着ているホスト系な感じ男だ。
みんななんでか驚いている顔をしているがどうしたんだ?
「どうかしたか?」
「「「「おまえ/あなた/君/先輩/のせい/だ/よ/だよ/です/!!!」
「あらあら」
「!あわわっ」
「それで、この二人はどなたですか?部長」
俺はあらためて部室内にいる二人について部長に聞いた。
部長が説明する前にメイドさんが俺の前にでてきた。
「はじめまして、私はグレモリー家に使える者でグレイフィアと申します。以後お見知りおきを」
「どうも、俺は竜守ジオです。よろしくお願いします」
「ジオ?まさかこの方が?」
「ええ、私の眷属候補、太古の魔法の使い手よ」
「・・・彼の竜に育てられし者・・・」
「何かいった?」
「いいえ、何も」
グレイフィアは自分の紹介を済ましたからなのか、後にさがった。そしてホスト系男を紹介をしてくれた。
「この方はライザー・フェニックス様。純血の上級悪魔であり、古い家柄を持つフェニックス家のご三男であらせられます。そしてリアスお嬢様の婚約者でおられます」
・・・・婚約者ねえ、どう見ても部長はのりきじゃないな、無理やりか。
部長の顔を見て俺はそう判断した。
「それで、その婚約者さんとグレイフィアさんは何のようで来たんですか?」
説明された内容をはこうだ、部長と婚約者、ライザーとの結婚の揉め事をレーティングゲームで決めようということだ。
部長が勝てば婚約は破棄となり、ライザーが勝てば即結婚、という事だ。
どう考えてもこれは、出来レースだ。部長が負けることが決定している。
・・・・・ふ、ふざけるな!部長の、リアス先輩の人生を勝手にきめるな!!
俺は心の中で激怒した。
「なあ、リアス。まさか、ここにいる面子がキミの下僕全員なのか?」
「だとしたらどうなの?」
「ははは!これじゃ話にならないんじゃないか?キミの『女王』である『雷の巫女』ぐらいしか俺の可愛い下僕に対抗できそうにないな」
ライザーが指を鳴らすと部室の魔方陣が光り出した。紋様はライザーが来たとき同様フェニックス魔方陣だ。魔方陣の光から続々と人影が出現していく。
光が治まり、ライザーの周囲を総勢十五名の眷属悪魔らしき者たちが集結した。
「と、まあ、これが俺のかわいい下僕たちだ」
鎧を纏った者、フードを被る者、色々いるが全員女だった。
俺はイッセーの方を見たが、あんのじょう涙流して羨ましがっていた。
「お、おい、リアス……。この下僕君、俺を見て大号泣しているんだが」
ライザーが引きながら訊ねてくる。
「その子の夢がハーレムなのよ。きっと、ライザーの下僕悪魔達を見て感動したんだと思うわ」
困り顔で部長は溜息と共に額を押さえながら答える。
「きもーい」
「ライザー様、このヒト、気持ち悪ーい」
ライザーの眷属たちがイッセーを見て心底、気持ち悪そうに顔を顰めていた。その気持ち分からなくもない。たしかに、今のイッセーの顔は気持ち悪いし。
「そう言うな、上流階級の者を羨望の目で見てくるのは下賤な輩の常さ。あいつ等に俺とお前たちが熱々なところを見せつけてやろう」
そう言ってライザーが眷族の一人と濃厚なディープキスを始めた。
それを見てイッセーは股間を抑えていた。隣のアーシアは赤面で頭をパンクさせている。
ライザーはキスを終わると他の眷属の子とまたディープキスをはじめてた。
二回目のキスを終えたライザーは、嘲笑しながらイッセーを見下す。
「おまえじゃ、こんなこと一生できまい。下級悪魔くん」
「俺が思っていること、そのまま言うな!ちくしょう!ブーステッド・ギア!」
イッセーは嫉妬心全開で怒り心頭で左腕を天にかざして、叫んだ。
赤い光を発しながら、イッセーの左腕に神器、『赤龍帝の籠手』が出現する。
イッセーは指を突きつけて、ライザーに物申した。
「おまえみたいな女ったらしと部長は不釣合いだ!」
「は?おまえ、その女ったらしに憧れているんだろう?」
痛いところ突かれたな、イッセー。
俺はそう思った。
イッセーのライザーに対して色々言うが、その度ライザーに言い負かされる。
それを見ながら、ライザーの眷属を観察した。
・・・・・見たところ、フードの女や匂いからしてライザーの妹?、それ以外もたいしたことないな、俺なら勝てるが、今のイッセーじゃ赤龍帝の籠手を使っても倍加の前に負けるな。
「てめぇなんざ俺のブーステッド・ギアで今ぶっ倒してやる!」
『Boost!!』
イッセーはブーステッド・ギア発動し、構えた。
ライザーはそれに嘆息するだけ。
「ミラ。やれ」
「はい、ライザーさま」
ライザーの眷属の一人、子猫と同じぐらいの小柄で童顔な女の子が動いた。長い棍取り出し、器用に回したあと構えた。
!まずい。
女の子が動くと同時に動きイッセーと彼女の間に入り、棍の一撃を片腕で受け止めた。
ドゴッ。
「!?」
「え?」
ライザーの眷属の子はいきなり現れた俺に驚いていた。いつの間にか自分とイッセーの間に入って来たのか解らず、自分の一撃を片腕で止められたためか、あぜんとしている。
イッセーはイッセーで、何が起こったのか分からず、呆けた顔をしている。
「・・・こっちの馬鹿から吹っ掛けたが、いきなりだな。これがフェニックス流の対応か?ならこっちも俺流のやり方で答えてやるよ―――」
俺は魔力をねりあげる。口内で魔力を変換し、純黒の波動、混沌に変えていく。歯の隙間から純黒の光が漏れる。
「や、やめなさい!ジオ」
「駄目です。先輩」
「いけませんわ。ジオくん」
「ジオ君、ここは抑えて」
俺がしようとしたことに気付いたため部長達が止めてきた。俺はしぶしぶ魔力を止めた。
掴んでいた棍を放し、部長達の後にさがった。
「リアス、ゲームは十日後でどうだ?いますぐやってもいいが、それではおもしろくなさそうだ」
「・・・・・・私にハンデをくれるというの?」
「それぐらい俺とおまえには差がある。あまりに差があるとゲームがおもしろくないだろう?」
ライザーは完全に上から目線でさらに話てくる。
「感情論で勝てるほどレーティングゲームは甘くないぞ?下僕の力を引き出すことこそ王の資質が問われる。いくら才能があろうと活かせず敗北する者を俺は何度も見てきた」
「・・・・・・・わかったわ」
「キミなら十日もあれば下僕をなんとかできるだろう」
そう言うとライザーが手のひらを下に向けると、魔方陣が光を放つ。
ライザーはイッセーに視線をむけた。
「今回は仲間に助けられたが、いくら赤龍帝の籠手を持っていても使い手がそれじゃあ宝の持ち腐れだな。リアスに恥をかかせるなよ、リアスの兵士。おまえの一撃がリアスの一撃なんだからな」
イッセーの顔が歪む。今の言葉は部長を想っての一言だすぐに理解できたためだろう。
「リアス、次はゲームで会おう」
そう言い残し、ライザーは下僕たちとともに魔方陣の光のなかへ消えていった。
それ見ながら俺はイッセーのことで考えた。
今のイッセーじゃ十日間の間で強くなろうとしても普通の方法じゃ無理だな。・・・・・ここはドラゴン流の修業に賭けるか。
後書き
ここで発表ですMH4が発売したためさらに遅くなります。すいません。
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