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ヘタリア大帝国

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TURN81 内戦介入その五

「育毛の特許も持っているがな」
「私の髪の毛はですか」
「このままだと確実だ」
 絶対に禿げるというjのだ。
「だから気をつけるのだ」
「ですから私は」
「気持ちはわかるが言ってどうにかなるものではない」
 レーティアはシビアだった。
「現実はな」
「さもないと宇垣さんになりますよ」
 小澤も来た。
「ツルッパゲに」
「待て、わしは剃っているのだ」
 宇垣の口から今衝撃の事実が語られる。
「禿ではないぞ」
「えっ、禿じゃなかったんですか」
「剃ってたんですか」
「そうだ」 
 驚く一同に言う。
「訳あってそうしているのだ」
「実は宇垣さんはふさふさです」
 日本も言う。
「剃っておられるだけですから」
「じゃあ秋山さんよりずっと恵まれていますね」
「そうあるな」
 リンファと中国妹も容赦がない。
「そういうことでしたら」
「剃っているのと禿は違うある」
「髪の毛の問題って深刻だからね」
「はっきり言って秋山さん、貴方危機的状況あるよ」
「ですから私はです」
 自分だけは頑なに言う秋山だった。
「禿げてはいません」
「安心するのだ、薄毛や禿の問題は解決されている」
 レーティアは無自覚に秋山を攻撃していく。
「秋山参謀総長、君の髪の毛は私の開発した毛生え薬で蘇る」
「ドクツに禿はいなくなったからな」 
 プロイセンは笑いながら秋山の肩を叩いていた。
「よかったな、秋山さん」
「全く、皆さんは優しいのかそうでないのか」
「私は善意のつもりだが」
 レーティアには悪意はなかった。
「気を悪くしたら済まない」
「ではそのお薬をですね」
「塗り薬だ、頭に塗ればいい」
「はい、それでは」
 何気に髪の毛の話を自分にとっていい感じで収めた秋山だった、もっとも皆このことは気付いていたが言わない。そして。
「四時か」
「そうよ、シェスタは四時までよ」
 グレシアがベトナムに答える。
「それまで待つかないわね」
「どうして時間を潰すかだな」
 ベトナムは腕を組んでそのことを考えだした。
「そうだな、ここは」
「釣りしません?」
 フェムはベトナムにこう提案した。
「祖国さんの趣味の釣りを」
「それか」
「若しくはトランプか」
「ポーカーでもするのかい?」
 ラスシャサがフェムに言ってきた。
「そうするかい?」
「ポーカーか。いいな」
 ベトナムがそのポーカーフェイスで応える。
「それではな」
「じゃあ私もね」
 マレーシアは微笑んでその話に入った。
「ポーカーに淹れてくれるかしら」
「当たり前だろ、祖国さんと一緒にしないでどうするのさ」
 ラスシャサは微笑んで自分の祖国に応えた。 
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