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ヘタリア大帝国

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TURN80 スペインとの交渉その八

「そこまで怒ることではありません」
「そうだよ、スペインらしいだろ」
 プロイセンはスペインにも優しく笑顔でこう言うのだった。
「だろ?それでいいじゃねえかよ」
「相棒はイタリアにだけ優しい訳ではなかったか」
「ああ、スペインも好きだしな」
 プロイセンもそのことを否定しない。
「好きだぜ」
「好きなのはいいが」
「甘やかすなっていうんだな」
「それが過ぎる、だからだ」
「逆に相棒が厳し過ぎるんだよ」
 プロイセンもプロイセンで言う。
「イタちゃん達もな」
「あまり言うなというのか」
「そうだよ、もっと優しくな」
「そういえばオーストリアもだな」
 ドイツはオーストリアも見て言う。
「イタリア達には優しいな」
「悪い子達ではないので」
 だからだというのだ。
「注意はしますが」
「その注意もあまりしないな。それにスペインはか」
「長い間パートナーでしたので」
 同じ上司の家だった縁である。
「よく知っていますし言うことはないと思います」
「全く、だからか」
「はい、そうです」
「言うものだな。しかし伊勢志摩出兵は決まった」
 既にその準備にも入っている。
「それからアステカだ」
「アステカなあ。そういえば中々向こうから攻めてこないな」
 プロイセンはふとこのことに気付いた。
「これがな」
「そうですね。如何にも攻めて来るという感じで」
 オーストリアも言う。
「中々」
「何でだろうな」
「どうやらずっと儀式をしているらしい」
 ドイツが二人にアステカが攻めて来ない理由を話した。
「アステカの奇妙な儀式をな」
「そういえばエロゲがどうとかいつも言ってるな」
 プロイセンも言われてこのことに気付く。
「あれだな」
「それに専念していてだ」
「まだ攻めて来ないんだな」
「どうやらあの国は戦争よりも宗教的儀式を優先させるらしい」
 もっと言えば祭りをというのだ。
「だからだ」
「おかしな国とは聞いていましたが」 
 オーストリアもその話を聞いて微妙な顔になる。
「それはまた」
「そうですね。変わった国ですね」
 ハンガリー兄も出て来た、そして言うのだった。
「戦争を仕掛けて来たのは向こうなのに」
「というかよ、ハニワって何だよ」
 プロイセンはそもそも彼等を妙に思っていた。
「訳わからねえんだけれどな」
「俺に聞かれてもわからない」
 ドイツも難しい顔で返す。
「どうもな」
「そうか、相棒でもか」
「スペインが詳しいらしいが」
 ドイツはよく知らないというjのだ。
「俺は中南米については殆ど何も知らない」
「洒落にならない位宇宙怪獣もいるらしいな」
「それもよく知らない」
 それについてもだというのだ。
「どうもな」
「まあ明石大佐からの情報もあるしな」
 それにだった。
「スペインも来てくれるからな」
「ある程度はわかる。ではだ」
「ああ、まずは伊勢志摩だな」
「そこに向かう」
 ドイツ系の面子がこんな話をしていた、だが。  
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