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世界忍者戦ジライヤ×スマイルプリキュア!

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第二話 奪われた磁光真空剣!!

前回の戦いの後大悟がぎっくり腰で入院してしまい正子も看病の為に忙しくなってしまった。

結果、闘破が住み込みでバイトすることになり、父・哲山からも「プリキュアのサポートをするなら近くに居た方が良い」という事で居候に同意した。

お好み焼きあかねの前にて

「♪~♪~」

鼻歌を歌いながら闘破がほうきと塵取りで店の掃除をしている。

「ええっと~我が家の家計はこれだから~・・・ああ~もっとバイト増やさないとダメかな~・・・ん?」

と愚痴を言いながら掃除をしていると何かに気付いた。

路地裏にてウルフルンが腹を空かせて徘徊している。

「くっそ~プリキュアだけじゃなくてジライヤとか言う奴まで現れやがって~おかげで俺様の面子丸つぶれだぜ!」

腹の虫がなるウルフルンが石ころを蹴ると見事に跳ね返り自分の脳天に直撃した。

「ぐぬぬ・・・はぁ~腹減ったぁぁ・・・ええい!それもこれも全部ジライヤのせいだ!!世界よ!「コラ!!」ん?」

やけくそでバットエンド空間を発動させようとしたウルフルンにほうき持って駆け付ける闘破。

「俺のせいで悪かったな!!」

「げ!ジライヤ!ううう!撤収!!」

「待て!!」

逃げるウルフルンをほうきを振り回して追いかける闘破。

こうしてほうきを持った闘破にウルフルンは七色ヶ丘中追い掛け回されて撤収するウルフルンだった。

尚、闘破はサボったとみなされてしまい給料を下げられてしまうのだった。


第二話 奪われた磁光真空剣!!


近所のグラウンド

「おりゃああああああああああああああああああああ!!」

グラウンドで走り込みしているあかね。

前回のノリで闘破の戸隠流忍術の修業を始めた用である。

「どや!?」

「まだまだ!昔の忍者はもっと速く走ったんだぜ」

中々速く走ったつもりだがストップウォッチを持った闘破はまだまだだという。

「くぅ!やったろうやないの!」

「その意気だ♪」

あかねの根性に感心した闘破は今日の訓練を終え帰宅するのだった。


日野家

「うぐぐぐ・・・」

闘破とあかねが帰ってくるとげんきが玄関先で何やら唸っている。

「?げんきどうした?」

「闘破!今日の朝ご飯用意してなかったやん!」

「え?ちゃんと用意してったよ?」

「炊飯器のスイッチ入れ忘れてたで!」

「あ!悪い悪い!すぐ作るからな!」

そう言って磁光真空剣を部屋にしまう闘破。

するとあかねが・・・

「これが磁光真空剣?」

アカンベェを一刀両断した磁光真空剣を見つめ手に取ろうとすると・・・

「その刀に触るな!!」

闘破に見つかってしまいぎょっとするあかね。

「すぐ朝ご飯作ってやるからな♪」

と言って何事もなかったかのように朝ごはん作りに行く闘破。

「これが朝ごはん?」

厚い食パンとパック牛乳という学園ドラマのような朝ごはんを持って玄関から出てくるあかねとげんき。




七色ヶ丘中学校

英語の授業中にもかかわらず忍者の修業のせいで疲労したあかねは居眠りしていた。

「あかねちゃん・・・起きて・・・あかねちゃん」

みゆきがあかねを起こそうとするが先生に気付かれてしまった。

すると

「ええっと次の問題は・・・日野さん!」

「は!・・・はいい!?」

英語の和訳を求められ飛び起きたあかね。

混乱に混乱をすると・・・

「あ・・・あ!あ!アイアム偽物などノーセンキュー!!」

「あかねちゃん・・・」

「流石にそれは無いぞ」

と言った感じにクラス中から呆れらてしまった。






放課後

「ただ今~」

帰ってくるとげんきが出迎えた。

「あ~姉ちゃんおかえり~」

「ん?闘破は?」

「今父ちゃんの手伝いでおらん」

「へぇ~」

よからぬ事を思いついたあかねは闘破の部屋に忍び込み・・・

「罠解除の方法は知ってるんや~♪」

と言って磁光真空剣の警備システムを解除し持ち出してしまった。





河原に来たあかねは磁光真空剣を見つめて・・・

「これが磁光真空剣・・・アカンベェを真っ二つにした・・・戸隠流正統!ジライヤ!・・・な~んちゃって~♪」

前回見た闘破の物まねをやってみるあかね。

流石に抜くのは危ないので磁光真空剣を構えてみると・・・

「見ただわさ~」

「ん?」

磁光真空剣を構えていたあかねは背後から何者かに襲撃されてしまった。

「うぎゃあああああああ!!」

衝撃で磁光真空剣を落としてしまうあかね。

すると

「フッフフ~これが磁光真空剣だわさ~」

磁光真空剣を拾うマジョリーナ。

「ちょ!返して!!」

「嫌だわさ~これよさそうだから貰ってくだわさ~」

「あ!!」

間髪入れずに消えてしまったマジョリーナ。

「・・・どないしよう」

途方に暮れてしまうあかね。

すると日が暮れてしまい・・・

「お~いあかね~」

河原まであかねを探しに来た闘破。

「ん?どうした?あかね」

「闘破・・・ごめん!ごめん!!」

「?」

泣き出したあかねをただ見る事しか出来ない闘破。

一通り泣いたあかねは闘破に事情を話すのだった。





日野家闘破の部屋

「!!」

何処から持ち出したのかあかねが死に装束を纏い切腹しようとしている。

「と!止めんやない!ウチはとんでもない事してもうたんや!死んで詫びるしかない!!」

「・・・別に止めないよ」

あっさり言う闘破。

「え?止めてくれへんの?」

てっきり止めてくれることを期待したあかねは目を丸くした。

「あかね・・・切腹は文字通り死ぬほどの苦しみを伴う・・・相当の覚悟じゃなきゃできない・・・わかった・・・俺がその決意と覚悟を見届けてやる!!」

じっとあかねを見る闘破。

「う!うわあああああああああああああああ!!」

その行為に、あかねはたまらず飛び出してしまった。

考え無しに表に出てしまったあかねは考えに老けていた。

「どうしよう~闘破の大切な磁光真空剣」

死んで詫びる前に戸隠流としてどうするか・・・

それは

「だったら・・・ウチがこの手で磁光真空剣を取り返す!!」

死んで詫びる前に生きて落とし前をつける事にしたあかね。

荷物一式を持ち出しあかねが家を飛び出すとその姿を静かに見送る闘破。

磁光真空剣を奪われた河原に辿り着いたあかねは叫んだ。

「やい!マジョリーナ!ウチと勝負や!!」

誰も居ない空間を叫ぶあかね。

「それとも・・・ウチが怖いか?戸隠流忍法を体得したウチが・・・奇襲やなきゃ何にもできへんのか!?」

明らかに挑発するあかね。

すると

「望み通り出てきてやっただわさ!!」

あかねの挑発に登場するマジョリーナ。

「受けて立ってるだわさ!世界よ!最悪の結末!バットエンドに染まれ!!」

バットエンド空間を発生させあかねの挑戦を受けるマジョリーナ。

「今日は皆も闘破もおらへんし・・・やるしかない!!」

と言って緊張するあかね。

因みにその頃の闘破

「♪~♪~♪~」

磁光真空剣を探しながら何者かに後を追われていた。

「あれがあかねちゃん家に来たアルバイトの闘破さんだね」

「やっぱり怪しいのかな~」

サングラスかけて闘破の後を着けているみゆきとやよい。

それを感じた闘破は・・・

「逃げろ!!」

すたこらさっさと走って行ってしまった。


そして場面は戻り

「プリキュア!スマイルチャージ!」

スマイルパクトが輝くとあかねの身体が発火し姿が変わった。

「太陽サンサン!熱血パワー!!キュアサニー!!」

名乗りを上げマジョリーナに向かって構えるサニー。

「返せ・・・闘破の磁光真空剣!!」

「ほぉ~これがそんなに大切だわさ?・・・じゃあ・・・出でよ!アカンベェ」

マジョリーナが青っ鼻を投げつけると持ち出した磁光真空剣に憑依し刀アカンベェが誕生した。

「アカンベェ!!」

「げえ!!よりにもよって磁光真空剣に取り付くなんて!!」

アカンベェが刀を振るうと斬撃があかねを襲った。

「ひゅああああああ!!」

咄嗟に避けるあかねだが毛先が数ミリ待っている。

「さ・・・流石、磁光真空剣を基にしただけあるわ・・・て!泣きごと言ってる場合やない!」

襲い掛かってくる刀アカンベェの攻撃を回避し拳と蹴りを入れるがあまり効果がない。

「行くだわさ!そのまま髪ちょん切って丸坊主にしてやれだわさ!!」

「いい!そんなんごめんや!!」

丸坊主になった自分を想像したサニーは刀アカンベェから逃げ回る。

逃げるサニーを追いかけるアカンベェ。

するとサニーは懐を探り何かを取り出し地面に巻いた。

『アカンベェ!!』

踏んでしまったアカンベェは足の激痛に涙を流している。

「な!なんだわさ!!」

「へっへ~ん!今日はいつもと違うで~闘破の部屋から持ってきたマキビシ撒いたんや~」

闘破の部屋から忍者道具一式を拝借してきたらしいサニー。

『アカンベェ~』

足の裏を吹いているアカンベェは逆鱗に触れたのか余計に俊敏な動きでサニーを追いかけた。

「うわ!せえの!!」

アカンベェの一撃を跳躍してかわしたサニーは懐から鉤縄を取り出しアカンベェに投げつけた。

『アカ?』

「うおりゃあああああああ!!」

縄ブランコの要領でアカンベェの背後を取ると蹴りを入れ更に縄でグルグル巻きにし発火させた。

『アカンベェ~~~』

サニーの奇抜な攻撃にアカンベェが混乱する。

そして

「いやぁ~闘破に教えてもらった忍法が役に立つとは思わなかった」

なお今までの忍者アイテムは闘破の部屋から無断拝借した物である。

『アカンベェ!!』

サニーの攻撃から解放されたアカンベェは再びサニーに襲い掛かろうとするが・・・

『ア?アカ?アカンベェ~』

急にお腹を押さえ悶絶し始めた。

「ど!どうしただわさ?」

「な?なんや?」

マジョリーナとサニーも何が起きているのかわからない。

すると

『アカン・・・ベェ!!』

と言った瞬間口から磁光真空剣を吐き出してしまった。

「な!何だわさ!!?」

何やら混乱するマジョリーナ。

その隙を逃さず磁光真空剣を拾い上げ背中に背負うサニー。

「どうやら磁光真空剣はお腹に悪いみたいやな・・・!!」

「くぬぬ!!」

サニーの言葉に額に筋を浮かべるマジョリーナ。

するとアカンベェが怒りのあまりサニーに飛び掛かった。

「うっひゃあああああああああ!!」

媒体を失っているのに磁光真空剣と同じ斬れ味の刀アカンベェ。

「て!危ないやろ!!どないしよ・・・」

その時脳裏に何かの意思が伝わってきた。

「え・・・ええの?ようし!!」

背中の磁光真空剣を抜刀するサニー。

「アカンベェエ!!」

「磁光真空剣!おりゃあああああああああああああああ!!」

刀アカンベェと互角に斬りあいをするサニー。闘破から戸隠流の剣術を習ったのか様になっている。

サニーが上段を取ろうとすると刀アカンベェは受け止めサニーに向かって突きを放ってくる。

そのまま横なぎで刀アカンベェを払うとサニーは磁光真空剣を納め戸隠流の印を結んだ。

「へん!お前ではレーザー刀にならないだわさ!!」

「確かにウチでは磁光真空剣をレーザー刀にする事はできへん・・・けどな!!気合やああああああああああああ!!!」

サニーがスマイルパクトに気合を込め磁光真空剣を抜刀すると刀身が発火した。

「ファイヤー刀には出来るで!」

「て!それただ刀身発火させただけだわさ!!」

「問答無用や!一度やってみたかったんや~♪・・・許さん!」

闘破と同じように肩に担ぎ歌舞伎のような構えを取るサニー。

『アカンベェ~!!』

「真っ向両断!サニースペシャル!!」

磁光真空剣を振り下ろし向かってくるアカンベェを一刀両断真っ二つにするサニー。

「!!」

アカンベェが消滅すると振り返り磁光真空剣を納めた。

「くうう!覚えてろだわさ!!」

そう言ってマジョリーナが撤退すると周囲を見回すあかね。

「て!もう夜やん!はよ帰らな!!」

そう言って急ぎ帰路に着くが・・・・





コケコッコー





無情にも夜が明けてしまった。

「はぁ~何とか磁光真空剣は取り返したけど夜が明けてもうたし父ちゃんめっちゃ怒るやろうな~」

磁光真空剣を背中に背負いながらトボトボと帰路を歩くあかね。

完全に家出少女状態である。

「ただ今~」

と言って店の戸を開けるあかね。

みゆき達が遊びに来ていたようでありお好み焼きの焼ける匂いがする。

すると

「え!?」

みゆき達にお好み焼きを焼いていた人物に唖然とするあかね。

何とみゆき達と一緒に居るあかねをあかね自身が見ていた。

「えええええええええええ!!?あかねちゃん!」

あかねに気付いたみゆきはあかねが二人いることに仰天した。

「あ!あかねが二人いるクルーー!!」

「お化けええええええ!!」

キャンディとなおも仰天していると・・・

「うわあああ!あかねちゃん!ドッペルゲンガーに会った!」

何故かウキウキしているやよい。

「これは・・・一体?」

ただ一人状況を冷静に見ているれいか。

「ななななな!なんやねん!!?」

口を震わせながらあかねがあかね?を指さすと・・・

「あ?帰ってきたんだ本者さん」

あっさり自分が偽者と認めるあかね(?)

その反応にあかねを初めとする面々も仰天している。

「あそうそう。これから皆で遊園地に行く約束になってるから楽しんできて♪」

あかねの肩に手を置いたあかね(?)はそのまま笑顔で去って行ってしまった。

するとあかねは・・・

(た・・・多分・・・闘破の知り合いやろうな・・・)

と言って自分を納得させるのだった。
 
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