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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第75話 未来を語る本

 
前書き
ど~もど~も!07でございます!
今回はギルドの倉庫で見つけた古い本のお話です。
ユモス目線でいきます。
それでは、第75話・・・スタート!! 

 
白黒の仮面(モノクロマスク)との戦いから数日後、評議委員によって白黒の仮面は解散命令を下されて、リョウが戦ったジン・サンキシャってゆう人は聖十の称号を剥奪された。まぁ当然の事だけど。海の瞳(スィーピュープル)の事は、マスターからイツキさんに説明してもらったの。イツキさんはなぜか喜んでいたみたいだけど。ちなみに、私が今何をやっているかと言うと・・・ギルドの倉庫で調べものしてたんだ。ギルドにある本や資料ってものすごく詳しく載っているんだよね。えっ?私が何を調べているかって?デリオラの事だよ。まぁ私もデリオラと実際に会ってるんだけど、あんまりよくわからないし。10年も前の出来事だから・・・でも、さすがにギルドの本や資料にもデリオラの事はあまり詳しく分からなかった。

ユ「無駄足だったか・・・」

私は読んでいた本を閉じる。閉じた拍子に埃が舞い上がる。

ユ「はぁ~、疲れたぁ~・・・」

私は両腕と両足を思いっきり伸ばす。さ~て、寮に戻ったら何しようかな?考えながらはしごに上って本を元の場所に戻そうとしたら、はしごが少しだけ傾いた。

ユ「えっ?」

その拍子に私は1冊の本を手に引っ掛けちゃって、

ユ「キャア!!」

ズササササササササとドミノ倒しみたいに私の方に倒れてきた。もちろん、私は本の下敷きに。埃だらけの本から這い出る。

ユ「ぷはぁ~!ゴホッ!ゴホッ!痛たたた・・・」

あ~あ、今日は運が悪いな・・・ちゃんと片付けないとエルザに怒られるし・・・うぅ、想像しただけで寒気が・・・急いで片付けないと日が暮れちゃう!!私は服に付いた埃を掃うと、本を元の場所に戻し始めた。

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1時間後、やっと最後の1冊だ。はぁ~、疲れたぁ~・・・はしごに上って本棚に戻そうとした手を止める。その本の表紙には、「FUTURE TALK BOOK」と金色の文字で書かれていた。

ユ「・・・未来を、語る、本?へぇ~、なんか面白そう!ちょっと読んでみよう!」

私はその本を片手にはしごから下りると、本棚に寄り掛かってその場でしゃがんで読む事にした。その本はかなり前からここにあるみたいでものすごく古そうな本だった。私は本の1ページ目をそっと開く。最初は「XXXX年X月X日 妖精の尻尾誕生&初代マスター、メイビス・ヴァーミリオン」と書かれていた。

ユ「え?何これ?」

まるで日記みたい。これと似たようなことが書かれていた。しばらくページを読んでいくと、「XXXX年X月X日、2代目マスター、ブレヒト」と書かれていた。

ユ「これって、妖精の尻尾のことが書かれている本なのっ!?」

さらに読み進んでいくと、「XXXX年X月X日、3代目マスター、マカロフ・ドレアー」

ユ「マスター、この日にマスターの座を受け継いだんだ。」

そしてどんどん読んでいくと、みんながオヤジと呼んでいるギルーダーツや、マカオにワカバにリーダスが加入していく。みんな若いなぁ~。そして、「X771年X月X日、カナ・アルベローナ加入」と書かれていた。

ユ「カナって、13年前にギルドに来たんだ!!」

更に読んでいくと、「X774年X月X日、グレイ・フルバスター加入」と書かれていた。

ユ「へぇ~、グレイも結構前からこのギルドにいたんだ。」

更に更に読んでいくと、「X776年X月X日、エルザ・スカーレット加入」「X777年X月X日、ナツ・ドラグニル加入」と書かれていた。

ユ「この本、誰が書いてるんだろ?マスターが受け継ぎながら書いてるのかな?」

更に更に更に読んでいくと、「X778年X月X日、ミラジェーン・ストラウス、エルフマン・ストラウス、リサーナ・ストラウス加入&X月X日、卵からハッピー誕生」と書かれていた。

ユ「そっか、ミラさんとエルフマンとリサーナは3人兄弟だもんね。とゆうか、ハッピーって卵から生まれたんだ・・・」

更に更に更に更に読んでいくと、「X780年X月X日、エルザ・スカーレットS級魔道士昇格試験合格」「X781年X月X日ミラジェーン・ストラウスS級魔道士昇格試験合格」と書かれていた。

ユ「エルザは15歳、ミラさんは16歳でS級魔道士になったんだ・・・すごいな。」

その次は、「X784年X月X日、ルーシィ・ハートフィリア加入&X月X日、ガジル・レッドフォックス、ジュビア・ロクサー加入&X月X日、ウェンディ・マーベル、シャルル加入&X月X日、マヤ・ララルド加入&X月X日、リョウ・ジェノロ加入&X月X日、ユモス・クオリナ加入&X月X日、ショール・ミリオン加入&X月X日、トーヤ・ファイン加入」と書かれていた。

ユ「うわぁ、この年こんなに加入した人いたんだ・・・って、784年まだ続きがある!!」

自分でも読むのが疲れてきた。一番最後のページを見てみると・・・

ユ「あれ?白紙?」

最後のページには何も書かれていなかった。最後に文が書かれているページに戻って読んでみると、「X785年X月X日、最強チーム、白黒の仮面を討伐」と書かれていた。

ユ「すごいつい最近ことだ。」

その時、白黒の仮面を討伐と書かれた隣に、「X月X日、最強チーム、クエストに行く」とゆう文字が浮かび上がった。

ユ「えぇっ!?な、何これっ!?文字が勝手に・・・」

その時、倉庫の入り口のドアが開くと、

グ「お~いユモ、クソ炎がクエストに行くぞだってよ。お前も来いよ!!」

とグレイが知らせに来てくれた・・・って、

ユ「グ、グレイ、今何て・・・」

グ「ん?だから、クソ炎がクエスト行くぞだって。」

う、嘘・・・私はもう一度本に視線を戻し、さっき浮かび上がってきた文を読んでみた。・・・同じだ。今グレイが言った事と、全く同じ事が書かれている。この本・・・いったい何なの?

グ「どうしたユモ?行けないのか?」

ユ「あ、ううん、行けるよ。すぐに行くから入り口で待ってて。」

グ「おう。すぐ来いよ。」

グレイが倉庫を出て行ったのを確認して、私はさっき途中で読むのを止めたページの続きに戻った。そこには、妖精のギルドで今まで起こった出来事が全て書かれていた。しかも、「X月X日、ユモス・クオリナが闇の呪い(ダークカース)に封じられるところをグレイ・フルバスターに助けられた。」と書かれていた。・・・可笑しい。この事は私とグレイしか知らないはず。私はもちろん、グレイもこんなものを書いてるはずがない。とゆうか、私とグレイがいなかった時代の出来事を書けるはずがない!だとすると、考えられる事はただ1つ、

ユ「この本・・・未来を予測してるの・・・?」

未来を語る本、「FUTURE TALK BOOK」・・・何となく、私はこの本の題名の意味が分かったような気がした。するとまた倉庫のドアが開いた。

グ「お~い!ユモ、どうした?」

グレイが様子を見に来た。

ユ「あぁゴメン!今行くところ!!」

私は荒々しく本を閉じると、本を床に置きっぱなしにしたまま、グレイと一緒に倉庫を出た。すると、私が倉庫のドアを閉めたのと同時に、風も吹いていないのにページが勝手に一番最後の文が書かれているページに開き、その隣に「X月X日、最強チーム、クエスト成功」とゆう文字が浮かび上がった。 
 

 
後書き
第75話終了~!!
ユモが見つけた魔法の本はいったい?作者にも全くわかりません。
次回はいよいよあの人が帰ってきて、あのときがやって来た!!!
お楽しみに~!! 
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