俺と現実とファンタジー

vsライザー戦です……

そして……予期せぬ？自体が…… 

テレポートした場所が駒王学園の屋上だったことは運がいいとしか言い様がない。
……俺、転生前の世界でもとことん運がなかったから、てっきり
とんでもない場所に飛ばされると思ったけどな……少しは運が良くなっているのかもしれない……


｢しかし不思議な奴だな、お前。
魔力を全く感じないし神器(セイクリッドギア)も持っていないようだし……
本当にどうやってここに転移してきたんだ？」


……目の前の状況が無かったらきっとそう思っていただろうな。
……クソったれぇ……何でこうなるんだよ……

｢まあいい、このレーティングゲームにリアスの眷属として参加した以上、倒させてもらう。」

レーティングゲームとか、眷属とか訳わかんねぇ単語ばっかり言いやがる……
……それに金髪オッドアイも言ってたけどその”リアス”って誰なんだよ……？

｢しかし、リアスも意外と冷静だな……てっきり本人が直接来るものだと思っていたが……」

名前の由来はリアス式海岸か……？って、んなくだらねぇこと考えている場合じゃねぇな……

｢さてと、雑談はここまでだ……いくぞ！！」

雑談してたのは、ほとんどお前だけどな

｢これが……フェニックスの炎だあぁ！！」

うおぉっ！なんつぅ炎だよっ……でかすぎだろ！
まあ、俺には『ファンタジーの無効化』がある。
魔法で生み出した炎なんざ恐るに足らねぇし、このまま避けなくてもいいが……

『いいか？お主は運動神経はいいが、それだけなんじゃ！
それだけでは人外相手には少々足らん！！』

シャグリーンもああ言っていた……よし、ここは一つやってみるか！

｢消し炭となれぇ！！｣

俺はホスト風の男が放った巨大な火球を、足に力を込め、全力で飛ぶことで回避する！

｢く！巨大な分、スピードが足らなかったか……なら！｣

今度は、掌に炎を集めこちらに向けて突き出し……

｢スピード＋物量だ！喰らえ！｣

まるでマシンガンのように火の玉を乱射してきた！
……焦るなよ……俺……

まずは、比較的車種物の量が少ない左側に入る！
そして、向かい来る大量の火の玉をステップとダッシュを組み合わせ避けていく！

良し！全部じゃねぇが避けれている！
シャグリーンの『石礫発射での回避特訓』が役に立っているぜ！

｢何！？全て避けているだと！？｣

ホスト風の男は驚愕しているが、いくつかは当たっている。
しかも、俺は人間だ。
いくら小型の火の玉とはいえ、当たってしまえば致命傷になりかねない。
『ファンタジーの無効化』が無かったら、もうとっくに死んでいるだろう。
ほんと、この能力に感謝しねぇとな……

｢おのれぇ……人間ごときがこの俺を……！　こうなったら！！｣

なんだ！？色んな炎が作り出されている！？

｢追尾の炎！貫通力のある炎！破壊力重視の炎！スピードを追求した炎！
この炎の乱舞を受けてみろおおぉぉ！！｣

ぐおっ……！　とんでもない数の炎だ……！　畜生……だが！

｢受けてたまるかぁ！｣

避けれるだけ避けてやらあ！！

｢はあああぁぁ！！！｣

来たっ！！

まず追尾の炎を引き寄せ……よし！いけ！……破壊力の炎にぶつかれ！
轟音が響き、追尾の炎は消え、破壊力の炎は地面にぶつかり屋上を破壊した！

よっしゃ！成功だぜ！

スピードの炎はとにかく走って避ける！

｢ぐっ！いけぇ！貫通の炎！｣

よし！それを待っていたんだ！

｢うおおおぉぉぉぉ！｣

俺は貫通の炎に向かって走る！

｢な！？血迷ったのか！？｣

血迷っただぁ！？　んな訳ねぇだろうが！！

貫通の炎が俺に当たるその瞬間、
俺はスライディングの要領で貫通の炎の下に潜り込んだ！

｢な、何だと！？そんな避け方が……！？｣

あとは、こいつをぶん殴るだけだっての！

｢この、人間の分際でこの俺に……

｢喋ってる暇はねぇよ！｣

俺はホスト風の男の足を踏んで止めた！
すると、ホスト風の男は何故かいきなり笑い出した

｢ははははは！残念だったな！この至近距離では炎も躱せまい！｣

男は、掌を上に向け火球を作り出そうとする…………が、

｢な、なんで炎が集まらない！？｣

当然炎は出てこない。
俺が足を踏んで『ファンタジーの無効化』を発動させているからな！

｢さぁ、覚悟決めろや！｣
｢ま、待て！この婚約は……俺とリアスの結婚は悪魔の、冥界の未来に必要なものなんだぞ！？
お前のような人間ごときが介入していい問題じゃないんだぞ！？｣

……こいつ……思った以上に甘ちゃんかよ……！

｢よく聞けよ、ホスト！　仕事でもなんでも一度やったら
最後までやり通さなけりゃいけないんだよ！　それがどんなに困難でも！
予想外のアクシデントが起きても！　やり通さなけりゃいけねぇんだ！
勝負事なら尚更だっての！　現実じゃ、『これ以上は負けそうだから無かったことに』
なんて通じねぇんだよ！　最後までやり通しやがれ！｣

俺は拳を振りかぶり、

｢現実舐めんな！ファンタジー！｣

怒り共にジョルトブローをぶつけた！

｢……！！？｣

ホスト風の男は派手な音を立てて地面に倒れた……驚愕の顔をしたまま……




■




｢たっくよ……自分から仕掛けといていきなりやめるなんざ……
……がきんちょの喧嘩だって許す奴すくねぇだろが……
……謝るだのなんだの最後にはさせられるしよ……｣

あ～疲れた……さてと、このまま帰t……ってなんだぁ！？

｢なんじゃこりゃあ！？
そ、空が、真っ白だとぉ！？｣

何が起きてんだ！？……頼むからもうこれ以上の厄介事はk


｢ライザー！　あなたの挑戦、受けて立つわ！……？ライザー？　
……！？　ライザーが倒されて……
あなた！？あの時の！？｣


ちくしょぉ！？　また、厄介事かよ！！

 

翔太の能力ならライザーなんか楽勝だぜぃ！


……しかし、それで終わるほど世の中甘くない