仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第八十六話 Anotherworld(もう一つの世界)その十二
「真剣勝負なんだからな」
「赤の女王の言う通りだ」
黒雪姫もこう言う、春雪の言った通りだ。
「戦いは真剣なものだ、覚悟が必要だ」
「ですが皆さん見たところ」
楓子はライダー達を見て言う。
「そうした戦いについては」
「ああ、いつもだからさ」
「慣れているよ」
火野と湊が答える。
「ブラックサタンも知ってるしね」
「練習中にも気は抜かないよ」
「だからその時は」
「宜しく頼むよ」
「こちらこそです」
ここでまた言う春雪だった、ライダー達に頭を下げながら言う。
「仮面ライダーの人達のことを知りたいですし」
「しかし、凄いですね」
拓武も言う。
「スサノオと永遠に戦っていますか」
「向こうが飽きるっていうか諦めるまでな」
それまではというのだ、伊達は笑って話す。
「そうなるよな」
「それだけよく戦えますね」
拓武はそこに尊敬するものも感じていた。
「特にそのダブルライダーの人達は」
「あの人達か」
「ショッカーに改造されてもなんですね」
「その運命を受け入れてな」
「それ自体が凄いです」
唸る様に言うのだった。
「僕達はとてもそこまでは」
「戦えないっていうんだな」
「そう思います」
「いや、それは違うだろうな」
伊達は拓武のその謙遜する言葉にこう返した。
「君達もな」
「スサノオとそれだけ戦えるんですか?」
「絶対にな」
それが可能だというのだ。
「君達もな」
「まさか、僕はそんな」
「僕もですよ」
春雪も伊達の今の言葉に有り得ないと思い驚いた顔で応えた。
「そんなことはとても」
「そうよね、そんな何十年も戦うなんてね」
千百合もそれはとだ、二人に顔を向けて言う。
「有り得ないわよね」
「いや、君達がそうした人だからな」
伊達はまさかと言う二人に言うのだった、その左手の平を上にしつつ。
「スサノオは仕掛けてきたんだよ」
「最初からですか?」
「そうした相手と見て」
「じゃあ聞くけれど戦いを降りるつもりはあるかい?」
伊達は微笑み春雪達に問う。
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