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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第八十六話 Anotherworld(もう一つの世界)その十

「それでおおよそは」
「そうだね」
「ブレインバーストとはまた別の存在であることはわかりました」
 それはだというのだ。
「そして誰かが彼等に上にいると」
「スサノオのこともななんだな」
「はいおおよそですけれど」
 察してはいたといのうのだ。
「ただ」
「ただ、か」
「何かいるんじゃないかって位でした」
 その程度の推察でしかなかったというのだ。
「ブラックサタンもブレインバーストに参加している連中じゃないって」
「スサノオがいるとまではだったんだな、本当に」
「そうでした、けれどこれでわかりました」
「俺達の言うこと信じてくれるんだね」
「嘘だったらもっとスケールが小さいですから」
 別世界から仕掛けてきている神、そこまでは言わないというのだ。
「ですから」
「わかるんだな、そういうの」
「はい、嘘吐く場合って人間特徴がありますから」
「特徴なあ」
「目が揺れたりしますし」
 千百合はこのことも言う。
「それにその嘘も」
「こんな大掛かりじゃないんだな」6
「そんな他の世界から来た神様とか戦士とか」
 そうしたことはというのだ。
「普通いませんよ」
「嘘言う奴ってね、すぐにわかるのよね」
 このことは由仁子も言う。
「口の端とけでね」
「出るよな」
「出るのよ、矛盾指摘していけばどんどんぼろが出るしね」
「あんた凄いな、小学生とは思えないな」
 火野は由仁子の話を聞いて思わず感嘆した。
「そこまでわかってるなんてな」
「というかですね、この娘達皆頭いいですね」
 エリカはここで火野に話す。
「そう思います」
「ああ、そうだよな」
「はい、中学生とは思えない位に」
「これだけの知力だとな」
 火野はそのことからこう推察して言う。
「スサノオも目をつける筈だよ」
「スサノオはそうしたことも見ますから」
「そうだよな、それじゃあな」
「僕達ってそんなに頭いいかな」
「そうは思わないけれどね」
 春雪と千百合は彼等の話を受けてその首を少し傾げさせた、そうした話をしつつ。
 後のメンバーを待っていた、すると二分もしないうちにだった。
 家のチャイムが鳴った、そして来たのは。
 黒の見事なロングヘアの鳶色の目をした少女だ、その顔立ちは人形を思わせるまでに整い透き通っている、華奢そうな身体であり黒いストッキングに覆われた見事である。
 ブラウンのロングヘアに青い瞳、一見すると優しそうな大人びたものさえある整った顔だ、その目も美しい。彼女だけは制服が違う。
 丈の長い黒地に所々に白があるメイド服の少女だ、歳は十六程度であろうか。黒のロングヘアがメイド服に似合っている。赤紫の目の光ははっきりとしていて彫刻めいた顔立ちをしている。
 この三人が来た、そしてそれぞれ名乗ったのだった。
「黒雪姫です」
「倉崎楓子です」
「掛居美早です」
 それぞれ名乗る、そのうえでだった。
 三人も交えてピザを食べながら話を再開する、ライダー達からの話を聞いた黒雪姫はその目を幽かに動かした後でこう言った。
「ブラックサタンだったのですか」
「うん、敵はスサノオというんだよ」
「わかりました」
 黒雪姫は火野に返した。
「敵のことは」
「うん、それでだけれど」
「正直私達も困っていました」
 黒雪姫は火野に淡々とした調子で返していく。 
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