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ソードアート・オンライン ~時を越えたデスゲーム~

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第十話

 
前書き
ΦΦΦ
カズネたちは、二人同時にボスに切りかかる。
パーティーリーダーの命令に従わなくて良い自由感を、ソロプレイヤーは好んでいた。
「オラァッ!!」
「ハアァッ!!」
光の軌跡を引きながら剣を振る二人の姿に、周りの攻略組プレイヤーたちは数瞬引き込まれる。
毎回の事だが、この二人の踊るような、舞うような剣舞はどこで覚えたのだろうか。
はたまたは、本物の才能か。
「っ…!」
アキトは小さく息を吐くと、10連撃ソードスキル、ノヴァ・アセンションを発動する。
同時に、斜め後ろのカズネも、5連撃ソードスキル、ニュートロンを発動。

二人のソードスキルが合図になったかのように、過酷な戦いが幕をあけた。
 

 
「ヤアァァァッ!!!」
カズネが放ったのは、スターリィ・ティアー。
妖精郷アルヴヘイムで母アスナから教わった、母オリジナルのソードスキル…OSSである。
つまり、殆ど威力は無いものの、代わりに流れるようなステップと剣舞が可能となる。
それを見て、アキトは楽しんでるな、なんて思ったが、自分もキリトのOSS・武器破壊を幾度と無く使っているので、人のことは言えない。
「ったく…この仏像…堅いんだよッ!」
叫び、ヴォーパル・ストライクを、アキト曰く堅い仏像にブチ込む。
その一撃で、一本目のHPバーが消滅する。
それを見た剣士たちは雄叫びを上げ、二本目のバーを消しに走る。
「いっっけぇぇええ!!」
アキトが新たなソードスキルを発動させると共に、カズネがニヤリと笑ってスター・スプラッシュ八連撃をボスに見舞っている。
「お前が二刀流取る気かよ!」
アキトはあきれたように叫んでから、ハウリング・オクターブ5連撃を放った。
「ラアアアアッ!!」
二本目のHPバーが半分を切った瞬間。
「うわああ!」
「きゃあああ!」
突然、ボスが範囲攻撃を仕掛けてきた。
攻撃を喰らったプレイヤーは動けず、倒れ込んでいく。
 
 

 
後書き
その間にもボスは攻撃を続け…、アキトとカズネたちの目の前で、5人の剣士が、儚く命を散らした。
「うそ…でしょ」
「そんなの…」

50層の悲劇が、今、始まった。 
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