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魔法少女リリカルなのは 〜TS少女の最強物語〜

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第26話『学校での日常風景』

~フェイト~

私と姉さんがなのは達の学校に入学した次の日
私と姉さんはツバサと共にバス停でバスを待っていた

相変わらず外ではツバサは余り喋らないけど
そんなツバサに姉さんは何度も喋りかけていた
するとツバサは眠そうな顔をしながらも
姉さんの話しに静かに受け答えしていた

しばらくするとバスがやって来て
バスの中に入って行くと
一番後ろの席でなのは達が手を振っていた
私達が近づくとなのは達は
少し横に寄ってスペースを空けてくれたけど
そのスペースは頑張っても2人ぐらいが限度だった

するとツバサが1つ前の席に座って姉さんがその隣に座った
ツバサと姉さんが違う場所に座ったので
私はなのは達が空けてくれたスペースに座る事にした

私がなのは達と話していると
前の席ではツバサと姉さんが
バスを待ってた時と同じように話していた
そんな会話を聞いてアリサとすずかが

「凄いわねアリシア……」

「うん…ツバサちゃんがあんなに話してるなんて……」

そう言っていたけど

「えっ? ツバサは簡単な受け答えしか言ってないよ?」

私がツバサについての疑問を聞いてみると

「いつもは『うん…』とか『違う…』とかしか言わないもの」

「普段は何も喋らない事もよくあるの」

「だけどアリシアちゃんの言葉に毎回ちゃんと受け答えしてるから」

「そうなんだ」

アリサとなのはとすずかの言葉を聞いて私は納得した

「でも授業中だとツバサは結構喋るわよ」

「どういうこと?」

アリサの急な発言に『どう言う事か』と聞いてみると

「昨日の授業じゃツバサは当てられ無かったからね
多分今日はわかるんじゃないかしら?」

「フェイトちゃんもアリシアちゃんも驚くと思うよ」

「?」

アリサとすずかにそれ以上聞いても教えてくれず
なのはに聞いてみると『にゃはは…』と苦笑いするだけだった

~side out~


~アリシア~

今日は学校2日目で
昨日とは違ってツバサ達と登校するの
バスを待ってるあいだに
ツバサに色々と喋りかけたけど
ツバサは軽く受け答えしてくれるだけだった
でも何故かそんな会話も楽しかったので
バスに乗ってからもツバサの隣に座って喋り続けたんだ

「ツバサってからいものすき?」

「苦手……」

「私と同じだー」

「そうなの……」

「あと苦いのとか酸っぱいのもキライだよー」

「私も嫌い……」

「でも甘いものは大好きだよ」

「私も……」

「ツバサって料理できるの?」

「出来るよ……」

「私は出来ないんだぁ
今度料理も教えて欲しいなー」

「いいよ……」

「やったーありがとねツバサ」

「でも…先に勉強……」
《あと魔法の訓練もね》

「うっ、だよねぇ……」
《魔法も教えてくれるの?》

「慣れたら簡単……」
《なのはには色々訓練手伝ってるし一緒に見てあげるよ》

「やっ!!…難しぃよ……」
《やった-!!ありがとねツバサ!!》

「頑張って……」
《まずはマルチタスクの訓練をもっとしなきゃね》

「……わかった」
《……わかった》

「「………」」

「ツバサって苦手な事ってあるの?」

「水……」

「水?」

「泳げない……」

「そーなんだ。じゃー今度私が教えてあげるよ」

「無理だと思う……」

「大丈夫!! 私に任せといて!!」

「うん……」

「ツバサの得意な事って何?」

「大体何でも出来る……」

「じゃーなにかやってみて」

「わかった……」

「え…ツバサそれどうやってるの?…あっ!?」

「どうだった…?」

「何か凄かったよ!!」

「それは良かった……」

そんなことをはなしているとバスが止まって
外を見てみると学校に到着していた

~side out~


~フェイト~

学校に到着して
みんなと一緒に私達の教室に向かって
教室に入り自分の席に座って1時間目の準備を始めた

本日の授業
1時間目:算数
2時間目:音楽
3時間目:英語
4時間目:体育
5時間目:国語


1時間目:算数

算数は魔法の演算処理などで慣れている為問題は無かった
姉さんも母さんから算数に関しては
かなり教え込まれていたので問題はなさそうで
なのはも先生が黒板に書いた問題をノートに書いて
直ぐに解答を導き出していたから算数は得意なんだろう
そしてツバサは……

「……zZZ」

多分寝てる……
頭が『コクリ…コクリ…』と揺れていた……
私の席はツバサの真後ろなので表情が見えないから
私は小声で姉さんに聞いてみた

「もしかしてツバサ寝てる?」

すると姉さんはツバサの方を見た後

「目瞑ってるし寝てるんじゃないかな?」

それを聞いた私はツバサの背中を突いて起こそうとしたら

「次の問題を……不知火やってみろ」

先生がツバサに黒板に書かれている問題をやれと言った
するとツバサは立ち上がって

「三角形の面積を求める公式は底辺×高さ÷2で
今回の場合、底辺が3で高さが4の為
3×4÷2と言う式が出来あがる
それを順に計算していくと
3×4=12となり、その解である12を2で割ると
12÷2=6となるので
その図形の面積は6平方センチメートルです」

「よしっ正解だ。座っていいぞ」

それを見た私とアリシアは驚いていたけど
先生やクラスの人達は全く気にしていなかった
私は念話でなのはに聞いてみると

《なのはどう言う事?》
《にゃはは…ツバサちゃんって授業中はあんな感じなの》
《そ、そうなんだ…》

このあと私も先生に当てられたけど
ちゃんと答える事が出来てホッとした

ちなみにツバサは座った後また目を閉じていた……


2時間目:音楽

音楽の授業ではリコーダーで決められた曲を吹く練習だった
これは姉さんと一緒に家で練習したから
ある程度は吹くことが出来たんだけど
なのはは苦戦してる見たいで
何か『ピー』とか『プヒ~』っとか変な音が聞こえてきた
ちょっと笑いそうになったのは内緒だ
そしてツバサ・アリサ・すずかは綺麗な音を奏でていた


3時間目:英語

英語はミッドチルダ語に似ていた為
母さんが直ぐに理解して教えてくれた
マルチタスクを使ってひたすら勉強したから
ある程度は書けるし話す事も出来るようになった
でも授業中にツバサが先生の問いに
英語で答えていたけど
何か教科書に書いている内容以上の事を言っていたのか
私も姉さんもクラスの子達も何て言ってるかわからなかった

そしてそれは先生も同じようで
唯一理解していたアリサが通訳をしていた


4時間目:体育

今日の体育の時間はドッチボールをするらしい
何人かのチームに分かれてボールをぶつけ合って
当たらずに最後まで残れば良いらしい

チーム分けは
Aチーム:私となのはとその他6人
Bチーム:アリサとすずかとその他6人
Cチーム:その他8人
Dチーム:姉さんとツバサとその他5人

姉さん達のチームの人数が少ないのは
1人学校を休んでいるからだそうだ

そして試合はまずA対Bだ
アリサとすずかの猛攻により
私のチームのその他が4人当てられたけど
その間に私も相手チームのその他を3人当てていて
さらに私の投げたボールがアリサに当たった事により
相手の主戦力の一人が外野へと出て行き
内野の人数は両チーム残り4人となった

これで後はすずかに当てれば
ほぼ勝てるだろうと思っていると
すずかの投げたボールがなのはに当たり
なのはに当たったボールは数メートル跳ね上がった
私はこれぐらいの高さなら魔力強化無しでもイケると思い
高々とジャンプして空中でキャッチし
ボールを投げたばかりで体勢が崩れている
すずかに向かって投げ返した

すると

すずかは私の投げたボールを片手でキャッチして
腕を回してキャッチした勢いのまま投げ返してきた
まだ着地前で空中にいた私はそのまま撃墜されてしまった

その後は外野から何人か相手のチームのその他に当てたけど
すずかだけは当てる事が出来なくて私達のチームは負けてしまい
A対Bの試合はBチームの勝利で終わった

続いてC対Dの試合何だけど……

まだ始まってもいないのに
Cチームのその他8名が絶望的な顔をしていた
そしてCチームの人達は先生に

「先生!! 助っ人で入って下さい!!」
「このままやっても試合になりません!!」
「負け確定の勝負に何の意味があるんですか!!」
「「「「「先生!!」」」」」

今日は1人休みの子がいるから
Dチームの方が人数が少なくて
Cチームの方が有利のはずなのに……

私がそう思っていると

「そうだな……よしっCチームに入ってやろう!!」

先生がCチームの助っ人に入る事を了承して試合が始まった

Cチームは先生+その他8人で
Dチームはツバサ+姉さん+その他5人だ

まずはツバサがボール持って……

トコトコと走って……

ゆっくりな投球フォームでボールを投げた……

そのボールはよく見ると不規則な回転がかかっていて
その他の1人に当たると勢いよく跳ね返り
その他のもう一人に当たってツバサの元に戻っていった……

そしてボールをキャッチしたツバサがもう一度投げると
今度はその他を3人同時に当ててボールはツバサの元に……

Cチームの最初に外野に居た人が内野に入って来たけど
既に残りは先生とその他3人まで減っていた……

するとCチームの人が

「先生!! どうにかして下さい!!」
「俺達じゃ不知火のボールはキャッチ無理です!!」
「先生頼みました!!」

先生に頼って

「お、おぅ……よしっ!! 来いっ不知火!!」

先生は気合を入れてツバサの方を向き
そしてツバサはボールを先生に向かって投げた
そのボールの軌道は丁度先生の胸元で
先生は両手でしっかりとキャッチした

ように見えたんだけど……

「ぬぅぉぉぉぉぉぉ」

キャッチした状態のまま
ボールの勢いで先生の体が後方へと下がって行き
そして先生はボールの勢いに負けて
仰向けに倒れてしまい
ボールは先生の手から離れて地面を転がっていた

その後はCチームの人が拾ったボールを投げたけど
簡単にツバサにキャッチされて
ツバサが投げたボールが1人に当たってツバサの手元に……
投げたボールが1人に当たってツバサの手元に……
ボールが1人に当たってツバサの手元に……
そんな感じでCチームの人が全員当てられて
Dチームの勝利で終わった……

ちなみにDチームのメンバーは
ツバサ以外は完全に観戦モードだった
何人か(姉さん含む)はコート内で座ってたし……

そして

次はBチーム対Dチームの試合だ


……………


結果だけ言うとDチームの勝利だった

内容は一言で言うならツバサの一人勝ちだ

すずかがどんな球を投げてもツバサが全てキャッチしていた
アリサが外野にパスを出そうとしても全てカットしていた
その他は順にツバサに当てられていた
そしてアリサが当てられ……
そしてすずかが当てられて試合が終わった

試合終了後に先生の
「もうドッチボールは止めておこう……」
と言う呟きが私の耳に聞こえて来た気がした……

体育の時間が終わって昼休み
私、姉さん、なのは、ツバサ、アリサ、すずかで
屋上でお弁当を食べていた

「フェイト…これあげる……」

すると姉さんが
お弁当の中に入っていたピーマンを
私のお弁当箱の中に入れてきた

「姉さん好き嫌いは駄目だよ」

私が姉さんを注意すると

「でもツバサも嫌いなのあるって言ってたよ」

姉さんの言葉を聞いてツバサの方を見ると
ツバサは無言で頷いた

「えっと…じゃーツバサが食べたら姉さんも食べる?」

私が姉さんに言うと

「ん~わかった。ツバサが食べたら食べる」

姉さんは了承してくれたので
私は姉さんが私のお弁当箱に入れたピーマンを
ツバサのお弁当箱に入れて

「ごめんツバサお願い……」

小声でツバサにお願いした

するとツバサは何の迷いもなく箸で掴んで
口へと運んで行き『パクッ』と食べた
するとツバサの動きが止まり
目元には涙が溜まりだしていた

そんなツバサを見て私がオロオロしていると
なのはとすずかとアリサが
直ぐにコップにお茶を用意してツバサに渡した
お茶を受け取ったツバサは直ぐにそれを飲みほした
すると直ぐにアリサが
空になったコップにお茶をもう一度入れた
ツバサはまたそれを一気飲みしていた……
その間なのははツバサの背中を擦って上げていて
すずかは『大丈夫?』と心配していた

この光景を見て姉さんは

「フェイト……」

ジト目で私の方を見ていた……

そして落ち着いてきたであろうツバサに

「ツバサごめん…大丈夫?」

謝って、大丈夫かと聞いたら

「だ…大丈夫……」

するとツバサは、まだ若干涙目ながらも大丈夫だと答えた

そして私は姉さんに

「えっと…ツバサが食べたから姉さんも…」

そう言おうとしたら

「今の見て『食べろ』とか無理過ぎるよ!!」

すぐさま反論された

確かに今目の前で
ピーマンを食べた瞬間にあんな状態になったツバサを見たら
私もこのピーマンを食べるのが怖くなった
私は『大丈夫…大丈夫……』と思いながら
自分のお弁当のピーマンを食べると
いつも通りの味でホッとした……

そして姉さんの方を向いて

「ほ、ほら大丈夫だよ。だから姉さんも食べてみなよ」

私がそう言うと姉さんは箸でピーマンを掴んで口に入れた
するとツバサと同じように涙目になって
口の中の物をお茶で流し込んでいた
結局姉さんはピーマンを残してお弁当箱を閉じた……


5時間目:国語

国語は母さんもよくわからなかった部分が多かったみたいで
あまり勉強できていなかった……
今日の授業では教科書の物語を読んで
それに出てくる人の心情はどうだったのかを
一人ずつ意見して見ると言う内容だったけど
私と姉さんと何人かの生徒は答える事が出来なかった

ちなみにすずかは読書が好きだからか
誰もが納得出来るような事を言っていた

そしてツバサは物語に出てくる人の心情だけでなく
この物語を書いた作者の心情なども事細かく説明していた
まるでその作者の人に直接聞いたかのように……

そんな感じで今日の授業が終わって
みんなで一緒に帰ろうと言っていたら

「用事…ある……」

そう言ってツバサは先に帰ってしまったので
私・姉さん・なのは・アリサ・すずかの5人で一緒に帰った…… 
 

 
後書き
アリシアのセリフの改訂だけで無駄に時間がかかるw
まぁボチボチ頑張りながら
こっそりと新話でも書いていこうと思う……
思うだけかもだけど……

ってかAs編全然書いてないのに
何故かAsのvsナハトヴァール(闇の書の防衛プログラム)
の執筆を進めていたりしている今日この頃

まぁとりあえず
次回はアリシアのデバイス登場です

次回『アリシアのデバイス』 
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