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勇者指令ダグオンA's

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第三話 はやての正体バラし


第三話 はやての正体バラし


朝学校に通う力が八神邸を通りかかると銀色のスポーツカーが駐車場にあった。そして現れるはやて。

「あっ!力君おはよう」

「ああ、おはようお前んち車買ったのか?」

「え?まぁ」

止めてあるルシファードの説明に困っているはやて。



管理局にてはやてが手に入れた古代のロストロギアの処遇について困っていた。

「あの~どうしましょう?」

「うん!あのロストロギアははやてちゃんにあげるわっ」

半ば呆れたように言うリンディ。

「え、えとなんでです?」

「どうもこうもこのロストロギアルシファードだっけ?もうこれはやてちゃん以外使えないのよ」

「でもロストロギアって危ないんじゃ」

「ああ、これは大丈夫みたい。どうやらこれ古代の魔導士が魔力増幅のために作ったみたい。まぁ簡単に言うとはやてちゃんはルシファードの電池ってこと」

「で、電池ってことですか?」

「そ。電池がないと人畜無害だしはやてちゃんの指令しか聞かないみたいだから問題ないわね・・・はやてちゃんの膨大な細胞番号消去するのは大変だし」

「は、はぁ」

「ああ、あとエイリアンと戦うときルシファードに乗ったほうがいいかも。巨大戦と大魔法の燃費が物凄く良くなるから」

という訳ではやてはルシファードを手に入れてしまった。



「し、シグナムが買ったんよ」

「へえシグナムさんが~あれ?お前んちそんな金あったっけ?」

理由を知っていて。尚且つ白を切る力。

「はやて」

道の向こうにはやてとは違う制服を着た二人組みがいた。力はそのまま立ち去った。

「あ!力君」

「どうしたの?」

「今の誰?」

二人組みはアリサとすずかだった。二人の疑問にはやては。

「家来」

「「は?」」

目が天になる。アリサとすずか。


そして放課後力は下駄箱を見ると一枚の手紙が入っていた内容は。

『裏庭で待ってます』

「なんじゃこりゃ?」



一方手紙で呼び出したのははやてだった。そこには不気味な笑みを放っていた。

(ふふ!力く~んもう回りくどい事やめてウチの正体をマンツーマンで見せるんや)

「あ、来た」

とはやては仰天した。そこには鎧武者の格好をした力が居たからだった。

「なんだはやてか」

「り・力君それなんのつもりや?」

「いや変な手紙が入ってて」

「それ私何やけど」

「え?あれ果たし状じゃないの?」

「へ?」

普通の高校生はもしくは二次元を見ている人間はこのイベントは告白と思われるがこの駄目男は果たし状と勘違いしたようだった。とりあえず鎧を脱ぐ力。

「で?何のよう?」

「もうウチの正体見せたるわ!!セェットアップ!!」

次の瞬間。騎士甲冑姿になるはやて。

「どうや力君憧れの魔導士は私何や」

「あっ百円拾った」

「へ!?」

見てなかった力。唖然とするはやて。

「あっはやてさんどうしたんですか?こんな所ではやての奴何処に行ったんだろ?」

ブチ

「んまぁええや」

今度は騎士甲冑から変身解除し元に戻ったはやてだが。

「どうや!」

「あっ!飛行機雲。あ?はやてあれ?はやてさんは?」

また見てなかった力。

ブチ!ブチ!

「ふふふ」

不気味に微笑むはやて。

「ちょっと!」

「へ?」

突如現れたアリサとすずかに連行される力。





楽屋

「なによ!あんた!なんでわざと気付かないふりしてんのよ!」

「いや良いですか?ああいう正体バレイベントというのは何か重大なキッカケというものがないといけないんです。自ら進んで正体は明かしちゃいけないんです!」

「だからあんたキッカケ作ったでしょ!!少なくともヒーロー物のキッカケじゃないんですよ!」






楽屋から出た瞬間。アリサ率いる生徒軍団に雁字搦めにされる力。顔ははやての方を向かされている。

「な!なんじゃ!?」

「もうこうなったら!!セェットアップ!!」

再び騎士甲冑になるはやて。

「どうや!力君!」

「あっ目に砂が!」

ブチ!ブチ!ブチ!ブチ!ブチ!!

「が、がんばるなぁ力君」

流石のはやても堪忍袋の緒が切れそうだった。今度は目蓋も強制的に開かされたそのとき。

チュドーン!!

宇宙人襲来。

「う!宇宙人や!」

「はやてさん行かなくて良いんですか?」

「くっそおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

絶叫しながら飛び去っていくはやて。そして力は

(ありがとう敵!)

内心安心していた。そしてその姿に誰もがチッっとなっていた。力は束縛から解放されるとはやての向かった方向まで走った。そして人気のない場所まで走るとダグコマンダーを起動させた。

「トライ!ダグオン!!」

力の身体に水色のダクテクターが構築された。

「ブレイブリキ!!」

一方エイリアンは採石場を破壊していた。するとはやてはデバイスをかかげた。

「ルシファード!!」

はやての呼び出しコールに反応したビークルモードのルシファードが発進される。はやての前にルシファードが現れる。

「ダイブイン!!」

ルシファードの中にはやてが吸収される。

『チェンジ!ルシファード!』

ルシファードが人型になった。そしてシグナムとヴィータが応援に駆けつけた。

「主!」

『シグナム!ヴィータ!!とっとと片付ける!!』

「「は!はい!」」

はやての怒声に恐縮するシグナムとヴィータ。

『俺も忘れてもらっちゃ困るぜ!』

すると採石場に現れたのはダグブレイブだった。

「誰だ?おめえ?」

『俺か?俺は六人目のヴォルケンリッター!ダグブレイブだ!!』

堂々と名乗るダグブレイブに?マークのシグナムとヴィータ。

『ウチ知らんかったで!ヴォルケンリッターに六人目が居たなんて』

「私も知りません!」

だが、巨大エイリアンは構わずダグブレイブとはやて、シグナムとヴィータに攻撃を仕掛ける。

{キシャアアアアアアアアアアア!!!}

エイリアンの攻撃にダグブレイブとルシファード、シグナムとヴィータは回避運動を取る。

『くっそ!ブレイ』

ブレイブローダーを呼ぼうとした瞬間ダグブレイブはエイリアンに捕縛されてしまった。

『しまった!』

『ダグブレイブ!』

ルシファードはパルサーカノンを放つがエイリアンは尻尾でルシファードを攻撃した。

『きゃあああ!!!』

「主!」

「はやて!」

シグナムとヴィータはルシファードの前に立った。

(はやては!)

(主は!)

「「絶対に守る!!!」」

その瞬間採石場に二つの光が飛び込んだ。その光がシグナムとヴィータを飲み込んだ。そうはやてと同型のロストロギアがその採石場にありエイリアンはそのロストロギアの破壊が目的だったのだ。

「なんだこれ?」

「これは一体?主と同じか?」

シグナムとヴィータはそれぞれロボットの中に居た。

〈デバイスをセットしてください〉

シグナムとヴィータはそれぞれのコックピットにデバイスをセットした。その瞬間光が二人の身体をスキャンしシグナムとヴィータのデータが登録されていく。

〈登録完了・・・所有者シグナム〉

〈登録完了・・・所有者ヴィータ〉

「な・なんだ」

「いったい」

〈〈カモフラージュモード起動〉〉

ロボットの目から光が放たれ近くを走っていた新幹線がスキャンされた。

新幹線モードになり突進していくロボット。

〈〈チェンジしてください〉〉

『チェンジ!』

『チェンジ!』

シグナムとヴィータのロストロギアが新幹線から人型になった。すると

〈〈ウエポンモード〉〉

シグナムとヴィータのデバイス『レヴァンテイン』と『グラーフアイゼン』がロボットサイズで再現された。

『これは一体!?』

『シグナム!くるぞ!!』

シグナムとヴィータは両脇に跳び自身のデバイスでエイリアンを攻撃した。その衝撃でダグブレイブの拘束が外れた。

『今だ!ブレイブローダァァァ!!!』

異空間からブレイブローダーが現れる。

『勇者合体!』

ブレイブローダーは人型に変形し胸部が展開しヘッドが現れた。

『うおおおおおおおお!!!』

ダグブレイブはビークルモードに変形し胸部に収まった瞬間。胸部が閉じヘッドの瞳が淡い緑色に光った。

『ブレイブダグオン!!』

完成したブレイブダグオン。

『紫電一閃!!』

『アイゼン!!』

シグナムとヴィータの攻撃がエイリアンに降り注がれる。

『ラグナロク!!』

はやてのラグナロクが決まった瞬間。

『ブレイブソード!!』

ブレイブダグオンがブレイブソードを構えそのままエイリアンを突き刺した。

『うおりゃああああああ!!』

ブレイブダグオンは一旦距離を置くと胸の宇宙警察機構のエンブレムが光った。

『ブレイブバースト!!!』

チュドーーン

エンブレムから放たれた光線に爆発するエイリアン。そこにはブレイブダグオン、ルシファード、シグナムとヴィータのロボットが立っていた。ブレイブダグオンはそのまま飛び去ってしまった。残されたはやては。

「なんでや」

シグナムとヴィータのロボを見上げるはやて。

「いくら家でも新幹線は置けんわあああああああ!!!!!」


 
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