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ソードアート・オンライン stylish・story

作者:黒神
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第四十話 割り切る事

 
前書き
今回はグダグダ感が半端ないです!!それでも宜しければどうぞ!! 

 
「さてと・・・今日は明日奈の見舞いに行くか」

昨日の騒動が起こった後、三人はALOの首都【アルン】に着いた。その夜景は首都と呼ばれる程があり、町並みも大きさもスイルベーンとは規模が違っていた。
しかしその景色に見とれている暇はなかった。その日の終日は定期メンテナンスを行われる事になっており、プレイヤーはログアウトしなければならなかった。三人は次回の落ち合う場所と時間帯を決めるとその日は解散となった。

「しかしリーファの顔と態度は何処かで見たような感じがするんだよな・・・考えていても仕方ねぇか」

修也は自分の妹の見舞いに行くために入院している病院に赴いた。

~~~~~~~~~~~~

「しっかし・・・どうすっかな。ALOにインしてみたは良いが須郷の悪事を証明するものが一個足りとも揃ってねぇ」

病院に着いた修也は明日奈の病室に向かう途中、須郷の悪事を証明するものが未だに入手できていない事に頭を抱えていた。

「後の望みはALOのグランドクエストだな。恐らくこのクエストが鍵を握ってるみたいだな。しかしあの須郷の事だ・・・どうせとんでもねぇ仕掛けをしてんだろうよ」

修也は苦虫を噛むような顔をしていたが明日奈の病室に着くとその表情を和らげ、カードキーを差して病室に入ると・・・

「ん?和人か?それに・・・君は直葉ちゃん?」

二人の人影が見え、それを確認すると和人と直葉だった。どうやら二人も明日奈の見舞いに来たみたいだった。

「シュ・・・修也。お前も来たのか」

「たまには明日奈に顔を見せてやんねぇとな。これで会うのは二回目かな?直葉ちゃん」

「はい。ご無沙汰しています、修也さん」

明日奈の隣で手を握っている和人に挨拶をするとそれを見守っていた直葉にも挨拶を交わした。しかし直葉の表情は何か思い悩んでいる表情をしており、修也はその表情を見ると頭に何かを過ぎらせた。

「何だ。二人も知り合いだったのか?」

「まあな。ちょっとした事がキッカケだったんだけどな・・・なあ和人。少し直葉ちゃんを借りて良いか?」

「何する気だ?変な事をするんじゃないだろうな?」

和人も流石に妹思いなのか少し目を尖らせるが、修也は「おいおい」と頭を抱えた。

「俺がそんな変態に見えんのか?お前は。話をするだけだ」

「・・・スグはどうなんだ?」

「そうだね。修也さんに付いて行くよ。お兄ちゃんも明日奈さんと二人っきりになりたいでしょ?」

直葉も和人の事を気遣ったのか修也に着いて行く事にしたようだった。そして二人は一旦和人と別れると病院の中庭にやって来るとベンチに腰掛ける。そして・・・

「おっと。何か飲み物を買ってくるか・・・直葉ちゃんは何が良い?奢ってやるよ」

「良いんですか?なら・・・ココアをお願い出来ますか?」

「了解♪」

そう言うと近くの自販機からココアとコーヒーを購入してくるとココアを直葉に渡した。

「熱っ、熱っ」

ココアの手に取った直葉は缶を少し冷ますために交互に持ち替えていた。
今の季節は冬だが流石に暖められた缶は生身の手には少し熱いみたいだった。修也はどうと言う事はなく缶のプルタブをあけると少しコーヒーを口にした。

「今日はありがとな。明日奈の見舞いに来てくれてよ」

「いえ。私はただお兄ちゃんに着いて来ただけですから」

「そうか。んでも、何で着いて来ようと思ったんだ?」

修也が直葉に尋ねると口にしていたココアの缶を自分の腹の辺りまで下ろすと両手でそれを持つ。

「私、実は今まで明日奈さんの顔を見た事が無かったんです。何時もお兄ちゃんの話ばかりしか聞いてなかったから」

「そうか。今日は来て良かったか?」

それを聞いた直葉は暗い表情をすると少し俯く。

「分からないんです。私はこのまま兄妹のままで居たいのか・・・それともそれより上の関係になりたいのか」

「おいおい・・・直葉ちゃん。それってどういう意味か分かって言ってんのか?もしそれが本当なら直葉ちゃんってそう言う方面なのか?」

和人と直葉の関係を知らない修也は少し顔を引き攣らせて、直葉に尋ねるが言葉の意味を理解した直葉が顔を真っ赤にしながら慌てて解釈する。

「ち、違います!私とお兄ちゃんは従兄弟なんです!!」

「あ?い、従兄弟?そう言えば、和人がそう言ってたな・・・スッカラカンに忘れたぜ」

修也は一旦心を落ち着かせると直葉と再び向き合った。

「悪ぃ、直葉ちゃん。忘れたとは言え、変な事を聞いてしまって」

「本当に酷いですよね、修也さんって。私がそんな人に見えますか?」

「うっ・・・め、面目ない」

修也のドンヨリしている表情に直葉はクスッと笑みを零すと修也に言い聞かせる。

「もう言わないで下さいね?」

「善処する。んで、話を戻すが直葉ちゃんは和人とどうありたいんだ?」

「私は・・・ホントはお兄ちゃんともっと色んな事を話したりして一緒に居たいけど・・・お兄ちゃんには明日奈さんがいるから・・・だから」

「それ以上は・・・言わなくて良い。もう・・・分かった」

直葉の表情は自分の現状を話していくに連れてもっと暗くなって行った。それを聞いていた修也は察したのかそれ以上言う事を拒んだ。
修也は彼女の表情で自分の心境を話す事が如何にきつい事をなのかを読み取ったみたいだった。

「直葉ちゃん。失恋ってのがどんなのかは俺には分かんねぇ・・・けどな少しキツイ事を言わせて貰うぞ?」

修也は立ち上がり、空を見上げる。

「割り切れよ・・・でないと見えるものも見えねぇぞ」

修也が言い切った瞬間、少し強い冷たい風が吹き抜けると修也の髪が後ろよりに・・・オールバックよりに傾いた。それを見ていた直葉は何時もと違う大人びた修也の表情と髪型に見とれていた。

「それと君には和人だけじゃねぇ・・・あいつ以外にも君を見てくれている奴も居るって事を忘れんなよ?」

「修也・・・さん」

「偉そうな事言って悪かったな?んでも変わるか変わらないかは君自身だ。このまま自分で居るのか、新しい自分を見つけるのか・・・それを決めるのは君だ。んじゃな」

修也はそれだけを直葉に伝えると踵を返して、自分の家に向かって足を進めて行った。 
 

 
後書き
何だか小説を書く技量が落ちて来ている感じがする黒神です(汗)

それとド素人ですがシュウ&リベリオンの絵を描いてみました!!宜しければ見てください!!

また機会があれば書こうと思います!!

感想と指摘。よろしくお願いします!! 
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