ポケモン+ノブナガの野望
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ブショー、困惑する。
そして、カズヒデはオイチの部屋に招かれた。この前のように、無断で招かれた訳ではなく、正式に、という意味でであるが。
「……ようやく、あなたに話すことができます。この、ランセの伝説についてです」
「……ランセの伝説?」
「ええ。ランセには、こんな伝説があるんです」
――ランセにある17の城、制覇するものに、
17のタイプを持つポケモンが、微笑むだろう。
「……へえ」
カズヒデはオイチに言われたことを聞いて、理解することがはじめはできなかった。正直、嘘だと思っていたのだろう。
「嘘だと思ってる?」
「……」
カズヒデは首を振った。
それは、オイチに恥をかかせないために、なんとか理解しているように見せた。
「そっか。んで、これをノブナガ……私の兄様はやろうとしているんだ」
「……なるほど」
そこまで言ったとき、ヒデヨシの部下から声が掛かった。
「おい。カズヒデとはお前だったな」
「……ん? あぁ」
「シノと名乗る人間が来ているのだが」
「シノが!?」
カズヒデは叫んで、急いで正門の方へ向かっていった。
**
「カズヒデー!!」
「シノ…… まさか追ってくるなんて…… 思わなかった……」
シノが抱きついてきたので、カズヒデは少し苦しそうな表情を示すがそれがシノに見えることはなかった。
「……お前、どこへ行くつもりだ?」
気づくと、後ろにシオンがいた。
「……カズヒデ、誰?」
シノが不審に思って、聞いた。
「……あぁ。シオンさん。おれの修行を手伝ってくれた人さ。んで、シオンさん、こっちはシノ。俺の幼なじみ」
「よろしく」「こちらこそ」
そう言って両者、固い握手を交わした。
「さーてと、どこへいこうかな?」
「あれ、シオンさんもどこかへ?」
「……??」
シオンはカズヒデの話を聞いて、訳が分からないようだった。
「お前、何言ってるの?」
「えっ?」
「……私も行けって言われたんだよ。オイチ様の命令でな」
カズヒデはその言葉を聞いて、とても驚いたとのことである。
後書き
ヒデヨシ編
完
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