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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第八十五話 ショッカー壊滅その二

「いや、ペストとかは御免だから」
「とにかくな、ペストとか使う組織相手に楽観なんて出来ないからな」
 イギリスはまた言う。
「どんな組織って思うぜ」
「けれどこの頃のスサノオと今のスサノオで本当に違うね」 
 ロシアもショッカーのデータを見ながら言うのだった。
「核兵器とか細菌兵器とか使わなくなったね」
「むしろ人間の心理を攻めてきていますね」
 ここで言ったのは光だった、光はスサノオの今の作戦のやり方を指摘する。
「どうも」
「そうだよね、物理的に攻めるよりもそちらだよね」
「人間を観るにしましても」
「色々とやり方があることがわかるよ」
 ロシアはデータを見続けながら話していく。
「今の方がやりにくいかな」
「ショッカーは敵の策を防げば終わりですね」
 日本もこう看破していた、スサノオについて。
「それで」
「けれど今は違うからな」
「人間ですか」
 日本は小野寺に応えながら真剣な顔で話していく。
「人間としてどうあるか」
「若し人間でなかったらスサノオが仕掛けたものを乗り越えても意味がないんだよ」
「人間であることを捨てれば越えられるものも多いですね」
 スサノオはそうしたこともあえて含めて策を仕掛けているのだ、人間を見ることを考えれば当然のことだった。
 それでだ、こうも言う小野寺だった。
「難しいんだよな、そこがな」
「人間であることがですね」
「気付かないうちに人間でなくなったりするしな」
「過去にそうしたことを仕掛けたことも多いですね」
「何度もあったよ」
 それこそ何度もだというのだ。
「俺にしてもやばい時があったからな」
「スサノオの仕掛けは独特だ」
 また言う門矢だった、ここでもそうしたのだ。
「一瞬でも油断すれば奴の術jに嵌りだ」
「人間でなくなりますね」
「勝負に勝てても失えば意味がない」
 何故ならスサノオは勝敗ではなく得失を見ているからだ、敗れても人間であることを守れればスサノオの仕掛けに乗らないからだ。
 このことを考えつつだ、門矢は日本達に話していく。
「今度の戦いでもそうだ」
「そうか、本当に油断出来ないんだな」
「スサノオとの戦いは戦力の問題ではないあるな」
 アメリカも中国も門矢の言葉でわかった、そしてだった。
 その話をしてからあらためてだった。 
 二人はデータファイルを閉じてそのうえで述べた。
「よし、ここは用心していくぞ」
「人間として戦っていくあるよ」
「そういうことだ、さてそろそろだ」
 門矢がまた言った。
「浜松湖だ」
「電車から降りそのほとりまで行き」
「戦う、いいな」
「わかりました、それでは」
 日本も門矢のその言葉に静かに頷く、そうしてだった。
 戦士達は電車を降りその浜松湖のほとりに来た、湖はどこまでも澄んでいる。イタリアはその湖を見て言った。
「綺麗だよね、出来ればね」
「ここでバーベーキューでも出来ればよかったね」
 十兵衛がそのイタリアに応える。
「そう思うよね」
「うん、戦いが終わったらそれにしない?」
 そのバーベキューをしようというのだ。
「お肉とかお魚焼いてさ、あとお水も一杯あるから」
 イタリアは湖に満ちている水も見て語る。 
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