FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第4章 悪魔の計画編
第42話 街荒らし
前書き
ど~もど~も!07でございます!!
今回は吹雪の日にとんでもない事件が!?
リョウ目線で書きますよ。
それでは、第42話・・・スタート!!
強い風でギルドの屋根がガタガタガタガタガタと激しい音を立てる。今にも吹き飛ばされそうな勢いだ。今日はもう吹雪で誰も外に出ようとしない。いつものギルドなら酒の入ったコップを片手にお祭り騒ぎをやっているが、今日はものすごく静かな一日だ。その時、
コンコンッ!とギルドの扉がノックされた。
全「!!!」
ギルドにいた全員が扉の方に一斉に視線を移す。聞こえるのが風の音だけかよく響いて聞こえた。こんな吹雪の中、いったい誰だ?
マカ「リョウ、開けてやれ。外は寒いからのぉ~。」
リョ「は~い。」
寒いから開けたくなかったけど、マカロフさんに言われたから仕方が無い。俺は椅子から立ち上がると、扉に手を掛けて思いっきり引いた。俺が扉を開けたのと同時に、強くて冷たい風がギルドの中に入ってきた。うぅ、寒・・・するとドアの前に白いマントを羽織った灰色の髪の女の子が立っていた。白いマントのフードを目元まで深く被っていたため女の子の顔がよく見えない。
リョ「えぇっと、何か用?」
俺が問うと、女の子はゆっくりと口を開けて、
?「・・・ここに、ショール・ミリオンは、いますか・・・?」
今にも消えそうな声で女の子が呟いた。
リョ「あ、あぁ。そいつならギルドの中に・・・っておいっ!!」
力尽きたのか女の子が倒れてきた。俺は慌てて倒れてきた女の子を支える。気を失っているみたいだ。倒れた反動で女の子が被っていたフードが脱げた。寒さのせいか、少し顔色が悪く見える。
ル「リョウ、どうしたの?」
ナ「何だ何だ?」
みんなが俺の周りに集まって来た。すると、
ショ「ミキ!?」
ショールが女の子に駆けつける。知り合いか?
リョ「この女の子、お前のこと捜してたみたいだぜ。」
ショ「そうか・・・」
ショールはそれだけ小さく呟くと、険しい表情になり、気を失った女の子を抱き抱えると、ミラに向き直り、
ショ「ミラ、医務室借りるぜ。」
ミ「えぇ。」
ショールは女の子を医務室に運んだ。
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しばらくして、
ミキ「・・・ん・・・こ、ここは・・・?」
ウェ「あっ!みなさ~ん!気がつきましたよ!!」
ウェンディの声で最強チームが女の子のベッドの周りに集まる。
ショ「ミキ!!」
ミキ「あっ!ショール!」
どうゆう関係だ?もしかして、カップルか?
ショ「こいつはミキ・シャフル。俺の幼馴染だ。」
ちぇっ。幼馴染かよ。俺の心の中にいるもう1人の自分が口を尖らす。
ショ「こっちは、俺の仲間の・・・」
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ショールからの軽い自己紹介が終わって、
ナ「で、ミキは何しに来たんだ?」
ナツが身を乗り出して単刀直入に言う。
マ「ナツ、一応初対面だからね。」
おぉっ!珍しくマヤがまともな事を言ってるっ!!俺の心の中のもう1人の自分が盛大な拍手をマヤに送る。ナツの問いに、ミキは悲しそうな表情を浮かべて俯くと、
ミキ「実は・・・私の住んでいるシラカバの街が、街荒らしに襲われたの。」
街荒らし?何だそれ?するといきなりショールが椅子から立ち上がって、
ショ「街・・・荒らし・・・また、あいつらが・・・」
エ「ショ、ショール?」
グ「お、おい!どうした!」
ト「ショールさん、しっかりして下さい!!」
ショールの体は怒りと悲しみでワナワナ震えていた。いつもの冷静沈着なショールとは真逆だ。
ル「ミキ、街荒らしって何なの?」
ルーシィがショールを椅子に座らせようとするのと同時にミキに問うと、ミキはショールと同じように体をワナワナ震わせながら、
ミキ「・・・その名の通り、街を荒らす闇ギルド。やつらに逆らった者は、地獄行きよ・・・」
ショ&ミキ以外「!!!!!」
その場にいた全員が言葉を失う。それって、暗殺ギルドじゃねぇかぁっ!!?
ミキ「そのギルドの名は、悪魔の計画(グリモアプラン)。悪魔の心臓(グリモアハート)の傘下ギルドの1つなの。」
ショ&ミキ以外「!!!!!」
みんなの顔が思いっきり引きつる。俺はマカロフさんやルーシィから話を聞いていた。妖精の尻尾初代マスター、メイビス・ヴァーミリオンの墓がある天狼島で、S級魔道士昇格試験で、妖精の尻尾を潰そうとしたバラム同盟の1つ。その傘下ギルド、悪魔の計画・・・
ミキ「ショールは14年前に悪魔の計画のやつらに親を殺されたの・・・」
ショ&ミキ以外「!!!!!」
またしても、みんな言葉を失う。
エ「ほ、本当なのか・・・?ショール・・・」
エルザの問いに、ショールは小さく頷く。ショールの鮮血のような赤い瞳に涙が滲んでるように見えるのは俺だけだろうか・・・?
ショ「俺の親は、殺される運命だったんだよ・・・」
殺される運命だった・・・?どうゆう意味だよ・・・?
ショ「俺の親は、有名なマジシャンでもあり、魔道士でもあり、元街荒らしだ・・・」
ショ&ミキ以外「!!!!!」
ショールの両親が、元街荒らし・・・とゆうことは、元暗殺ギルド所属・・・
ショ「詳しい事はまた後で話す。で、ミキは俺に街荒らしを倒して街を救ってほしいと?」
ミキ「うん。街の人たちはみんな非難して、動ける状態じゃないから・・・」
ミキの言葉を聞いたショールは医務室を出てダウンを手に取るとギルドを出て行こうとする。
エ「ショール、どこへ行くんだ?」
ショ「決まってるだろ、シラカバの街だ。」
ショールの鮮血のような赤い瞳が鋭く光って見えた。いつもの冷静沈着なショールじゃないのは誰が見たってわかったのも当然だ。
マ「そんなに慌てない慌てなぁ~い♪」
ショ「!?」
マヤ、ショールをなだめるのはいいけどよ、場の空気を呼め。
グ「話の内容はだいたいわかったけどよ・・・」
ウェ「こんな吹雪の日に行っても列車は動いてないと思いますよ。」
シャ「馬車はもちろん、魔道四輪や魔道二輪だって不可能よ。」
事故にあったら大変だもんな。
ル「ミキも疲れてるみたいだし。」
ユ「そんなに焦らなくても大丈夫だよ。明日でも間に合うし。」
ナ「しっかり腹ごしらえもしねぇとな。」
ハ「あい!」
フ「『腹が空いては戦は出来ぬ。』って言うだろ。」
ナツ、ハッピー、フレイ、確かに食べることは大切だけど・・・今の空気は違うだろ・・・
リョ「それに、もうちょっと詳しく知りたいからな。」
エ「私たちもついている。だから、そんなに焦るな。」
ショールは俺たち1人1人の言葉に小さく頷くと、声を出さずに泣いた。俺はその時確信した。これが、ショールの抱えている闇だとゆうことを・・・
後書き
第42話終了です!
話はショールの過去に突入しましたっ!!
次回、ショールが語る14年前とは!?
次回見逃したらいけないよ!!
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