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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第1章 月の涙編
  第19話 7つ道具

 
前書き
HELLO!紺碧の海です!
今回はエルザ様とショール!相手はかなり手強いですっ!
エルザ様目線で書きます。
それでは、第19話スタート! 

 
エ「・・・・・」

ショ「・・・・・」

私とショールは今、1人の男と向かい合っている。赤いスカーフと黒い眼鏡がトレードマークの男だ。どうしてこうなったかというと―――――、

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時は遡り5分ほど前の事だ。
私とショールが敵を探している最中だった。

ショ「ん?何だこれ?」

エ「どうしたんだ?ショール。」

ショールが見つけたものは、木で出来た青い杖だった。

ショ「どうする、これ?」

エ「何かの手がかりになるかもしれない。一応持っていこう。」

ショ「そうだな・・・ってあれ?杖が無い!」

エ「なんだとっ!?」

さっきまで持っていたではないかっ!

?「あったあった~!俺の(ステッキ)!」

エ&ショ「誰だっ!」

声がした方を振り返ると、さっきショールが拾った杖を持って嬉しそうに微笑んでいる黒い眼鏡を掛けた男がいた。

セ「ん?お前等が見つけてくれたのか!いや~、サンキュー!この(ステッキ)がないと、これから来る敵と戦えなくなるとこだったぜ。」

ん?これから来る、敵?

?「本当にありがってあぁーーーっ!お前等!妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔道士だなっ!クッソォ~!敵に助けられるとは、俺もまだまだだぜ。」

ショ「気づくのが遅いだけだろ・・・」

正論を述べるショールに私も相槌を打つ。

セ「俺はセイン・ロード。見つかったからには勝負だっ!」

*************************************************************************************************************

で、現在に至る。

セ「そっちから来いよ。(ステッキ)を見つけてくれたお礼だ。」

エ「ほぉ、よほどの自信があるようだな。」

ショ「エ、エルザを挑発するなんて・・・お、お前、命の保障が無いぞ・・・・」

それは大袈裟すぎだぞ、ショール。

エ「換装!天輪の鎧!」

私は天輪の鎧に換装する。それを見たセインは「ヒュ~」と口笛を吹くと、

セ「へぇ~、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の最強の女魔道士、妖精女王(ティターニア)っていうのはアンタの事だったのか。」

私はセインの言葉には何も反応せず、

エ「舞え、剣達よ・・・循環の剣(サークル・ソード)ッ!!」

無数の剣を回転させながらセインに攻撃する。ドガガガァァァァァン!と凄まじい音と砂煙が舞う。

ショ「やったか?」

エ「いや、手応えが無い。きっと、何かで防いだんだろう。」

セ「そのとおり。まぁ、もっと具体的に言えば、「()()()()()」って言った方が正しいな。」

エ「何?・・・なっ!?」

最初はセインの言葉に顔を顰めていたが、意味が分かると目を見開いた。セインを襲ったと思われた無数の剣はセインには当たらず、空中で止まっていた。

セ「俺の7つ道具の1つ、無杖(ルーズステッキ)の効果だ。」

ショ「7つ道具?」

セインの言葉にショールが首を傾げる。

セ「簡単に説明すると、俺の持っている7本の(ステッキ)の事を俺がそう呼んでいるだけだ。」

エ「随分洒落た名前をつけたな。」

セ「別に良いじゃねぇか。今度はこっちからいくぜっ!」

そう言うとセインは、背中に背負っていた7本の(ステッキ)の内1本手に取ると、

セ「風杖(ブリーズステッキ)の竜巻!」

水色の(ステッキ)を空に掲げると、あっという間に(ステッキ)の周りに風が集まり巨大な竜巻ができた。これに巻き込まれたら大ダメージだ!だが、風が強すぎておもうように動けない。

セ「勝負ありだな。」

セインが勝ち誇った笑みを浮かべている。その時、

ショ「スローモーション!」

ショールが叫んだ。すると、

エ「え・・・!」

セ「な、何ィ!?」

巨大な竜巻の速度が落ちているっ!

ショ「俺の魔法だよ。」

私は後ろにいるショールを振り返った。

ショ「スローモーションは、相手の技の速度を落とす事が出来るんだ。この速度だと、あと30分しないと俺達にその竜巻は当たらないな。」

セ「クッソォ~!これならどうだっ!」

風杖(ブリーズステッキ)を素早く背中に戻し、今度は黄色い(ステッキ)を手に取ると、

セ「雷杖(サンダーステッキ)の稲妻!」

エ「換装!雷帝の鎧!」

私は素早く雷帝の鎧に換装し、雷を防ぐ。

セ「クゥ~・・・!」

セインは悔しいのか足を踏み鳴らす。そういう事するのは、お子ちゃまだぞ。

エ「そろそろ決着をつけねばな。」

ショ「援護するぜ、エルザ。」

エ「あぁ。換装!黒羽の鎧!」

私は黒羽の鎧に換装し、小さく地を蹴りセインに向かって駆け出した。

ショ「ビック!」

ショールが援護の魔法を掛けてくれた。

ショ「いっけェェエ!エルザァァアアッ!」

エ「はァアアァァアアアッ!」

セ「グワアアァアアァァアアアアアッ!」

勝負アリ・・・だな。

セ「ま、参りました・・・」

セインは床に手と額を付けて私とショールに土下座する。そ、そこまでする必要は・・・ないのにな。

セ「今日は楽しかった。ありがとな。」

ショ「意外に素直なんだな。」

エ「私もとても楽しかった。」

私が言うとセインは驚いた顔をしたが、すぐに、

セ「俺はこれで失礼する。じゃあな。」

そう言い残すと、霧のようにセインのは姿を消した。

エ「そういえばショール、私の援護の時に使った魔法・・・あれは何だ?」

ショ「あぁ、あれか。ビックは味方の攻撃力、守備力、速度を上げる技だ。」

エ「なるほどな。」

どうりで、いつもより力が沸いていると思った。

ショ「それにしても、エルザはホントに強いんだな。」

エ「何を言っているんだお前は?今回はショールのお陰でセインを倒す事が出来た、ありがとうな。」

ショ「れ、礼なんていらないよっ!///////////」

エ「なぜ怒るのだ?」

ショ「怒ってない!////////////」

エ「?」

まぁ、いいか。

ショ「他の皆はどうなったかな?」

ショールが遠くを見つめるような目で呟いた。

エ「大丈夫だ。きっと、全員無事に帰って来る。何たって私達は・・・止まる事を知らない、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔道士だからな。」

私の言葉にショールは小さく微笑んだだけだった。 
 

 
後書き
第19話終了です。
エルザ様とショール、結構良い感じです!
次回はルーシィ&リョウだよ!ルーシィ無事かなぁ・・・?
お楽しみに~♪ 
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