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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第八十四話 浜松湖へその五

「そうだったね」
「はい、そうしていました」
「全ての怪人で総力戦を仕掛けていた時に」
 今回の戦いの時と同じ様にだ。
「そうしていましたね」
「じゃあやっぱり」
「囲んできますね」
「ううん、じゃあ囲まれる前に逃げようか」
 イタリアはここでも逃げることを考えた。
「白旗も用意してね」
『そこで逃げるの?』
 ユー子がメモから突っ込みを入れる。
『決戦なのに』
「だって俺戦うこと嫌いだから」
 それでだと言うイタリアだった。
「だからね」
『そうなの』
「決戦なんかしないでシェスタしようよ」
 挙句にはこう言う始末だった。
「皆もそうしない?」
「それでは意味がないのではないですか?」
 チェルシーがそのイタリアに突っ込みを入れた。
「決戦は」
「だって俺怖いの嫌いだから」
「何か今までにない人なんだけれど」
 アニエスも少し呆れている。
「どうもね」
「こいつはそういう奴だ」
 ドイツがそのアニエスに話す。
「まあ無理にでも連れて行ってくれ」
「何かと大変ですね」
 チェルシーは今度はドイツに言った。
「本当に」
「これで悪い奴じゃないんだけれどな」
 フランスも少し呆れた感じである。
「ただ弱いからな」
「確かに弱そうね、この人」
 インデックスも言う。
「イタリアさんは」
「うう、そう言われても」
 自分では反論出来ないイタリアだった。
「まあ俺も頑張るから」
「というか頑張りやがれなのです」
 アニェーゼはそのイタリアに煎怒から腕を組んで言う。
「私の祖国さんなのですから」
「というか何でイタリア人少ないのかな、ここって」
「戦う感じじゃないからじゃないですか?」 
 当麻がこう突っ込みを入れる。
「やっぱり」
「俺も結構戦ってきたんだけれど」
「勝率高いですか?」
「いつも最後は勝ってる方にいるけれど」
 イタリアは自分を指差しながら言う。
「これ本当だよ」
「外交は上手なんだよ、イタリアは」
 今度はイギリスが話す。
「俺に匹敵する位にな」
「つまり戦争は弱いんですね」
 まどかはあっさりと身も蓋もないことを言った。
「それ以外のことは強くても」
「その通りだ」
 ドイツはここでも困った顔だ。
「ついでに言えばやれば出来る」
「実はそこそこ強いんですね」
 美琴がこう言うとだった、ドイツはこう訂正させた。
「かなり強い」
「そうなんですか」
「考えてみろ、ローマ帝国の孫だ」
 あの強かったローマのだというのだ。 
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