FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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序章 出会い
第14話 幽霊屋敷の少年
前書き
ボンジュール(笑)紺碧の海です。
今回は幽霊屋敷!?そこでまさかの出会いが―――!?
初のウェンディ目線で書きます。張り切っていきますよ~♪
それでは、第14話・・・スタート!
ガタガタガタガタガタガタ、シュポーーーーーッ!
ナ「ぅぷ・・・き、気持ち、悪ィ・・・・」
マ「大丈夫?」
ル「毎度毎度、大変ね・・・」
ショ「ナツって、汽車酔いするの?」
エ「乗り物全部だ。」
ショ「へぇ~。」
ナツさんの顔色が、紫から青、青から緑とどんどん変わっていきます。
リョ「すっげェ~、イルミネーションみてェだ。」
ル「リョウッたら、ナツで遊んだらダメよ。」
リョ「ナツで遊んだらダメだぞグレイ。」
グ「俺まだ何にもしてねェよっ!」
ユ「まぁまぁ。」
こんな他愛もない話をしているうちに、汽車はどんどん進んでいき、幽霊屋敷がある街、ビバンの街に到着しました。
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ウェ「うわぁ~!」
ル「うぅ・・・」
ナ「ぅぷ・・・ま、まだ、着か、ねぇのか・・・・?ぉぷ・・・」
マ「もう着いてるよ。」
ハ「あい。」
私達は今目的地の幽霊屋敷の扉の前にいます。レンガ造りの建物に、窓ガラスは割れていて、あちこちに蜘蛛の巣が張られ、庭の雑草は1mくらいの長さまで伸びています。
エ「依頼主の話だと、もう3年くらいこの家に近づいた者はいないそうだ。」
リョ「でも、1週間くらい前に誰もいないはずの屋敷から声が聞こえたり、赤と青の火の玉のようなものがふわふわ飛んでいたり、白いものが飛んでいたり、誰もいないはずの屋敷内から物音が聞こえたりっていう目撃情報が100件以上届いてるらしいぜ。」
100件もですかぁっ!?
ウェ「ユ、ユモさん、よくこんな依頼に1人で行く気になれましたね。」
ル「ホント、すごいわね。」
ユ「もし、幽霊じゃなくて、本当に誰かがここから出入りしてると思うと、面白そうで。」
グ「それを「面白い」って言うお前もすごいけどな。」
笑顔で言うのもすごいです。
ショ「どうするんだエルザ?」
エ「まずは中に入ってみないとな。」
ル&ウェ「えぇ~~~。」
シャ「そんな情けない声を出してるから、余計に「怖い」って思っちゃうのよ。」
うぅ・・・シャルルはすごいなぁ。
ナ「よ~し!ここは作戦Tだっ!行くぞハッピー、マヤ。」
ハ「あいさ~!」
マ「OK!」
えぇっと、まさか・・・
ナ&ハ&マ「どぉりゃアアアアアッ!」
作戦Tとは、ナツさん曰く「突撃のT」らしいです。バァンッ!と凄まじい音を立てて、ナツさんとハッピーとマヤさんのお陰で、扉は勢いよく開きましたけど・・・見事に扉は破損しちゃいました。エルザさんは黒いオーラを剥き出しにして、
エ「お前達・・・いい加減にしろーーーーーっ!」
ナ&ハ「あいーーーーーっ!」
マ「ほぉ~い。」
怒り剥き出しのエルザさん相手に平然としていられるなんて・・・!マヤさん、すごいです・・・!
恐る恐る屋敷の中に入っていきました。幽霊屋敷の中は大きな振り子時計がチクタクチクタク動いていたり、今にも動き出しそうな人物画があちこちに飾っていたり、シャンデリアが音もなく揺れていたり、ボロボロの赤いカーテンが、割れた窓から吹き込んでくる風で揺れていたりしました。
でも、一番気になったのは―――――、
リョ「何で蝋燭の火が点いてるんだ?」
そうなんですっ!誰もいないはずなのにどうして・・・?
グ「本当に誰かが住んでいたりしてな。」
ル「ちょっと!変な事言わないでよ~。」
ユ「面白い事言うんだね。ていうか服は?」
グ「おおぅ!」
グレイさん、変な冗談は止めて下さ~い!
エ「グレイが言った事、もしかしたら当たってるかもしれないぞ。」
ル「えぇっ!?」
ショ「どこからか、妙な魔力を感じる。」
ル&ウェ「ひぃーーーーーっ!」
マ「もしかして幽霊!?ヤッタ~♪」
ル「何で喜ぶのよぉっ!?」
ルーシィさんがマヤさんにツッコンダその時、
ハ「うわぁっ!」
ウェ「ハッピー!?」
ナ「どうしたハッピー!?」
ハ「ナ、ナツ・・・あ、あれ・・もしかして・・・・!」
ハッピーが指差した先には白くてふわふわ宙を飛んでいる、幽霊―――――。
ショ「うわぁっ!」
今度はショールさんの声です。
エ「どうしたショール!?」
ショ「あ、あれ・・・!」
ショールさんが指差した先にはふわふわと宙に浮かんでいる、赤と青の火の玉―――――。
ル「キャアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」
ルーシィさんの悲鳴が屋敷内に響き渡ったその時、
?「皆、どうしたの?」
聞き慣れない声がして慌てて振向くと、いつの間に現れたのか、私達の背後に1人の男の子がいました。
羽織っている、黒くて長いローブのフードを被っていて顔がよく見えません。幽霊と火の玉はその男の子のところに集まりました。もしかして、あの人も幽霊なんでしょうか?で・・でも、足はちゃんと、ありますね。
男の子は視線を私達の方に移し、ハッ!とした顔をすると、困ったように幽霊と火の玉を見つめまた私達の方に視線を移すと、私達に向かって頭を下げました。
?「あ、あの、もしかしてこの子達が何か仕出かしてしまいましたか?仕出かしてしまったのならスミマセン!この子達は悪気があってやったんじゃないんです。どうか、許していただきませんか?」
どうやら幽霊じゃないみたいですね。よかったぁ~。それにしても、礼儀正しすぎますっ!
マ「ウェンディが言ってもねぇ・・・」
へっ?
エ「もしかして、お前が今噂になっている怪物か?」
ショ「怪物?」
グ「何だそりゃ?」
ル「リョウ、怪物って?」
リョ「最近、「幽霊や妖怪と喋る事が出来る魔道士がいる」っていう噂があるんだ。誰が命名したか分からねェけど、その魔道士の異名が怪物って言うんだ。評議院の間じゃあ、今はめちゃくちゃ話題になってるぜ。」
幽霊や妖怪と喋るっ!?す、すごい能力ですね。
ト「よくご存知ですね、光栄です。僕はトーヤ、トーヤ・ファインという者です。そちらの方が今仰ったとおり、怪物というのは僕の異名です。以後お見知り置きを。」
トーヤさんは自己紹介をすると、被っていたローブのフードを取りました。銀色のクセ毛の髪の毛に、夜景のような綺麗な紫色の瞳。とても穏やかな瞳で私はつい見惚れてしまいました。
ナ「俺はナツだっ!こっちは俺の相棒の・・・」
ハ「ハッピーです!」
マ「私マヤだよっ!よろしくねっ!」
リョ「俺はリョウ。ルーシィの」
ル「私はルーシィ。よろしくね。」
リョ「いててててててっ!」
ルーシィさんがリョウさんの耳を引っ張ります。い、痛そうです・・・
グ「俺はグレイ。よろしくな。」
ユ「私はユモス。「ユモ」って呼んでね。」
エ「私はエルザだ。」
ショ「俺はショール。よろしくな、トーヤ君。」
ウェ「ウェンディです。こっちは・・・」
シャ「シャルルよ。」
ト「えっと、皆さんよろしくお願いします。」
礼儀正しすぎますよっ!
マ「だから、ウェンディが言っても・・・」
へっ?
ナ「トーヤ、俺と勝負しろっ!」
早速ナツさんがトーヤさんに勝負を挑んでいます。
ト「えっと、僕は構いませんが、場所を変えていただきませんか?」
ル「それじゃあギルドでやりましょ。」
エ「その前に依頼の報告をせねばな。」
リョ「よぉ~し、んじゃギルドに帰るかっ!」
私は幽霊屋敷を出る時に、
ト「じゃあ、また明日来るからね。」
小声で呟いているトーヤさんの声が聞こえました。
後書き
第14話終了!
これでオリキャラのメンバーは全員揃いました。
次回はナツとトーヤのバトルです。ずっと負けているナツは勝つ事が出来るのか?そしてトーヤの魔法とは?
それでは次回!
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