FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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序章 出会い
第13話 本当の名前
前書き
紺碧の海です!
今回は、また新たなメンバーがやってきました!まぁ、もう分かってると思いますが。
エルザ様目線で書きますよ。
それでは、第13話・・・スタート!
今、ギルドの扉の前には1人の青年が立っている。
先のはねた黒髪に、鮮血のような赤い吊り目、白いトレーナーの上に黒いベストを羽織り、今流行の青いジーンズ、よごれ1つない赤いスニーカーを履いている、間違いない・・・!
エ「アテラスッ!」
私の声にアテラスが驚いた。
ナ「・・・って、誰だ?」
ズコッーーーッ!と、ナツ以外の最強チームのメンバー全員が揃ってコケた。
マ「だ、誰って・・もう忘れたのぉっ!?」
ハ「ナツの記憶力はショボいもので。」
相変わらずだな・・・
ル「ほら、Trick Wanderlandで手品を見せてたアテラス・カンクスよ。まぁ、本当の名前じゃないけど。」
ナ「あ~、テラス・スカンクか。あの赤い吊り目だな」
リョ「アテラス・カンクス。それ、前も言ってたぞ。」
グ「つーか、お前も吊り目じゃねェか。」
ユ「ナツらしいね・・・」
ウェ「あ、あの、皆さん、アテラスさんが困ってますけど・・・」
シャ「少しは相手の事を考えなさいよ。」
シャルルの言うとおりだ。
ナ「よぉ!久しぶりだなっ!」
ア?「えっと・・・誰だっけ?」
ズコッーーー!と、今度はナツも含めた最強チームのメンバー全員が揃ってコケた。本日2回目だ。
ア?「あ、ゴメン。えーっと、ナツ・・・だっけ?」
ナ「おぅ!覚えてんじゃねぇか。」
ア?「いや、自信がなくて・・・ルーシィにリョウ、グレイにユモ、エルザにマヤに、ウェンディ、ハッピー、シャルル・・・で合ってる?」
思い出すかのように呟くアテラスの言葉に私達は頷く。
マ「で?どうしたの?何か用?」
ア?「うん。実はこのギルドに加入しようかなって思って。」
ナ&エ「本当かっ!?」
ア?「う、うん。そ、そうだよ。2人とも、か、顔が近い。」
ハッ!
エ「す、すまない/////」
ア?「う、うん。大丈夫/////」
ハ「でぇきてるぅ~。」
エ「ハッピー・・・・・」
ハ「ゴメンナサイッ!」
ハッピーが空中で土下座・・・いや、この場合は空下座だな。やれやれ。小さいため息をついていると肩を叩かれた。振り向くとマヤがいて、耳元で小声で、
マ「よかったね。」
と言った。私の顔は髪の色と同じくらいに真っ赤になっていたと思う。
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その後、アテラスはミラにギルドマークのスタンプを押してもらった。
ウェ「アテラスさんはどんな魔法を使うんですか?」
ア?「その前に、以前言っただろ?「アテラス・カンクスは俺の本名じゃない」って。」
ユ「じゃあ、本当の名前は?」
マ「もう教えてくれてもいいでしょ?私達もう仲間なんだから、信用してるって事でしょ?」
皆アテラ・・・いや、彼が口を開くのをじっと待っている。
ショ「俺の本当の名はショール。ショール・ミリオンだ。」
全「ショール・ミリオン?」
名前までカッコイイな・・・って!私はいったい何を言っているのだっ!私は慌てて頭をブンブンと左右に勢いよく振り、両頬をペチペチと叩く。
ル「ど、どうしたのエルザ?」
エ「!い、いや、なんでもない・・・」
ル「?」
危ない危ない。危うくばれる寸前だった。
グ「で、さっきのウェンディの続きで、お前の魔法はなんなんだよ?」
グレイが話を進める。
ショ「俺の魔法は手品。能力系の魔法だ。主に攻撃か、サポートを得意とする魔法だ。」
リョ「へぇ~、珍しい魔法を使うんだな。さすが手品師ってとこだな。」
ハ「どんだけ珍しいの?」
リョ「手品は、手品師の者でしか使用できない特殊な魔法だ。」
ほぉ~、ショールもなかなかの腕の魔道士のようだな。
ナ「おっしゃ~!アテ・・・じゃなくてショール!俺と勝負し」
ショ「悪いが断る。」
ル「即答ォ!?」
ナツの誘いをこうもあっさり断ったのはショールが初だぞ。
ショ「俺さ、魔道士として過ごすのは10年ぶりなんだよな。」
全「10年!?」
揃いも揃って驚嘆の声を上げる。
リョ「じゃあ、今までずっと手品師として活躍してたのか?」
ショ「まぁ、簡単に言えばそうなる。」
エ「つまり、魔道士としてなれるまでもう少し時間が欲しいという事だな。」
ショ「そのとおりだ。」
ナ「ちぇっ、つまんねェの。」
マ「勝負が出来ないくらいですぐに不貞腐れないの。」
ハ「あいっ!」
本当にお前は勝負が好きだな。
ウェ「魔力などを上げるならクエストが一番ですね。」
シャ「そうね。」
流石ウェンディ、ナイスアイディアだ。
ユ「あ、じゃあちょうどいいクエストがあるんだけど、皆で行ってみない?」
ユモがワンピースのポケットから【幽霊屋敷の怪物を倒してほしい 75万J】という依頼の紙を取り出した。
グ「お前、この依頼1人でやろうとしたのかっ!?」
ユ「そうだけど、何か問題でも?」
さ、流石ユモだな。
ル「私、こんな不気味な依頼1人じゃ絶対無理ッ!」
リョ「安心しろよ、俺がいるって。」
ル「そ、そうね・・・」
リョウ、ルーシィにドン引きされてるぞ。
ショ「俺、いきなりこんな難しそうなクエストに行って大丈夫かな?」
エ「心配はいらん。私達皆で行くんだ。困った時はいつでも助ける、それが仲間というものなのだ。」
ショ「そうだな。ありがとうエルザ。お陰で少し自信がついた。」
よしっ!ショールに喜んでもらえたぞ。私は心の中でガッツポーズ!
リョ「んじゃ、明日このクエストに皆で汽車で行くって事で決まりだな。」
ウェ「分かりました。」
ナ「き、汽車・・・おぷ・・・」
マ「想像して酔わないでよ~。」
ハ「それがナツです。」
相変わらずだなナツは。そう思っていると肩を叩かれた。またマヤか、と思いながら振り返ると、そこにはマヤではなく、
エ「ショ、ショショ、ショール!」
ショ「エルザ、明日よろしくね。」
エ「あ、あぁ。こちらこそ・・・///////////////」
やばい、体が熱い・・・
ショ「エ、エルザ!は、鼻血・・・!」
エ「え・・・あ、あぁ・・・」
バタッ!!
ショ「エルザ!?エルザ!エルザ!」
私は嬉しくて、恥ずかしくて、そのまま倒れてしまった。ふふふっ、明日が楽しみだ。
後書き
第13話終了です!
やっと本名が分かりましたね。ショールをよろしくお願いします!最後にエルザが倒れたのには書いている作者も笑ってしまいました。
次回は幽霊屋敷にやって来たショールを新たに加えた最強チームの9人+2匹。ここでまたまた新たな仲間が登場!次回が最後のオリキャラです。お見逃しなく!
それではまた次回!
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