IS《インフィニット・ストラトス》 ~死神の序曲~
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本編
ラウラ・ボーデヴィッヒ
前書き
ようやくシャルとラウラの登場です。
まあこの話はラウラメインなのでシャルの登場は短いですが。
これから徐々に登場が増えて行きますのでシャルのファンの方はもう暫しお待ちください。
では本編をどぞ!
~レイside~
「ふわぁ~ふ。ねむねむ……」
僕は欠伸を噛み締めながら教室に向かう。
今日も朝早く起きてから弁当を作っていたこともあって若干寝不足なんだよね~。
まあ料理作るのは好きだから良いけど。
でも明日はかんちゃんが弁当を作ってくれるということで楽しみにしている。
あ~、早く明日にならないかな~♪
そう思いながら教室に入るとクラスのみんなが集まって何か話してる。
僕は今日は少しでも体を休めたかったため、自分の席に突っ伏していた。
しばらくすると揺さぶられたため顔を上げると一夏が教壇を指差す。
それでホームルームが始まると理解した僕は一夏に小さな声でお礼を言ってヤマヤ先生の話に耳を傾ける。
「今日はなんと転校生を紹介します!しかも二名ですよ!」
「「「えええええっ !?」」」
「…へぇ…」
みんなは驚いていたが僕は大して驚いてはいない。
最近は何があっても良いように学園のサーバーにハックして情報を掴んでいるからだ。
だから転校生の情報も前々から知っていた。
ここの学長は転校生とかをこのクラスに集めて一体何がしたいんだか。
そう思っていると教室のドアが開いて転校生の二人が入ってくる。
「失礼します」
「………」
二人の転校生を見てざわめきが止まった。
まあそうだろうね。
だって片方の子は男子なんだから。
いや、男子のように見える子って言った方が正しいかな。
まあ僕と同類ってことだね。
「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。この国では不慣れなことも多いかと思いますが、みなさんよろしくお願いします」
うん、爽やかな笑顔だ。
ちゃんとした中性的な男の子に見えるよ。
「…男……?」
女子の誰かがそう呟く。
あっ、こりゃヤバイかも。
僕はそう思い即座に耳栓を装着する。
そしてシャルルさんが受け答えをした次の瞬間に周りに衝撃波が発生した。
うん、耳栓しといて良かったよ。
一夏は耳を押さえて机に突っ伏している。
間に合わなかったんだね。
可哀想に。(笑)
織斑先生が周りに何かを言っているように見えたので耳栓を外す。
「み、皆さんお静かに。まだもう一人の転校生の自己紹介が終わってません~!」
ヤマヤ先生が必死になって言っている。
あと一人の転校生……ラウラ・ボーデヴィッヒ……。
銀髪に眼帯だから間違いない。
ラーちゃんもこっちに来たんだね…。
それにしてもさっきからずっと黙りだ。
はぁ、人見知りなのは変わってないのね…。
「……挨拶をしろ、ラウラ」
「はっ!教官!」
織斑先生にたいしては敬礼で素直か。
確か織斑先生はドイツ軍に一時期教官として行っていたんだっけ。
たぶんその時になついたのかな。
「ここではそう呼ぶな。もう私は教官でない。それにお前もここでは一般生徒だ。私のことは織斑先生と呼べ」
「了解しました」
おぉ!
ラーちゃん凄い。
あの織斑先生に頭を抱えさせたよ。
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
「………」
うわぁ、クラスメイトまで一瞬にして黙らせたよ…。
「あ、あの、以上……ですか?」
「以上だ」
アハハハハハハ♪
ヤマヤ先生の返しにそれはないでしょうに。
だ、ダメだ笑いそう…。
ん?一夏をジッと見てる?
って殺気がビンビンしてる !?
「貴様がぁ!」
そう言ってラーちゃんが一夏にたいして手を振り上げる。
それを僕は即座に間に入り込んでラーちゃんの手を掴んで止めた。
「一夏大丈夫?ラウラさんだっけ?いきなり手を上げるのは良くないんじゃないかな?」
一応僕はラーちゃんとは面識がないことになっているのでラウラさんと呼ぶ。
ん~、こっちのが慣れないなぁ。
ん?ラーちゃんの動きが止まった?
「…レイ?レイなのか…?何故……何故お前がここにいるんだ…?」
わあ♪覚えていてくれたんだ♪
さて、どう返すかな…。
返答次第では正体がバレるよねこれ…。
~レイsideout~
~ラウラside~
私はIS配備特殊部隊『黒兎隊』隊長、ラウラ・ボーデヴィッヒだ。
私は織斑教官がここで働いていることをつきとめ、ドイツから日本まで来た。
教官にもう一度ドイツでご指導してくださるように直談判する気だ。
転校してすぐに朝のホームルームで紹介された。
私は自己紹介などするつもりはなかったのだが織斑教官がするように言ったので簡潔にした。
そして教官を堕落させてしまう元凶を見つけたため、私は即座に頬を叩こうとしたのだが何者かに止められた。
その者に文句でも言おうと顔を向けると私はそこで硬直した。
「一夏大丈夫?ラウラさんだっけ?いきなり手を上げるのは良くないんじゃないかな?」
何か言われていたが耳に入らない。
私は確認しようと尋ねる。
「…レイ?レイなのか…?何故……何故お前がここにいるんだ…?」
私がそう言うと頭を傾げてあちらから私に尋ねてくる。
「えっと……はい。私は長岡 怜っていう名前ですけど……」
「私だ!ラウラだ!お前はまだ私が外に出られないときによく私に外の世界の話を聞かせてくれたり、遊んでくれたではないか!」
長岡という名字は知らなかったがレイということが確認とれたの肩を掴んで話す。
だから見落としていた。
「えっと、私はラウラさんとは初めての顔合わせだと思います。それに私はドイツに行ったことなんてありませんし…」
その言葉を聞いて嘘ではないかと思ったが冷静になって長岡を見る。
女子の制服を着ている。
それはレイではありえない。
いや、レイならふざけて着るかもしれないが男なのに女子の制服を着てくるなど織斑教官が許さないであろう。
それに先程から喋り方や一人称が違う。
そうするとコイツは姿が似ていて名前が同じ紛らわしい奴だと即座に認識し、掴んでいた肩を押して突き飛ばす。
「きゃっ!」
女らしい悲鳴を上げて織斑 一夏に当たる。
「ちっ、紛らわしい奴め」
私はそう言って最初に教官に言われていた席に着こうとしたところ後ろから声をかけられる。
「おい待てよ!いきなりレイを突き飛ばしておいて謝罪がないとかどういうことだよ!」
織斑 一夏とか言う奴が突っかかってくる。
「ふん、知らんな」
「コイツ!!!」
織斑 一夏は席を立って私のところに来ようとしている。
が、教官の出席簿らしきもので頭を叩かれて動きを止めた。
そして教官が私のところに来たかと思うと私にも出席簿を振り下ろす。
「~!?」
あまりの痛みに悶絶した。
流石、織斑教官だ。
紙でこれほどの威力を出すとは。
「いい加減黙らんかバカ者共が。ではこれでHRを終わる。各人はすぐに着替えて第二グラウンドに移動しろ。今日は二組と合同でIS模擬戦闘を行う。解散!」
私はその声を聞き、織斑 一夏と金髪の転校生がさり、すぐに着替えた。
その時に長岡というやつを探したがどこにもいなかった。
アイツはどこに?
~ラウラsideout~
~レイside~
ふぅ、何とかラーちゃんにはバレずに済んだかな。
今僕はアリーナの更衣室に一夏より先に到着して着替えていた。
まあ男なのに同じ教室で着替えるわけにはいかないしね。
でもこのままだと普通は一夏と顔合わせして気不味くなるけど毎回一夏は各学年、各クラスの女子から追いかけ回されていて、逃げ回りながら更衣室まで来ないといけないために来るのが遅い。
そのために顔合わせしないで済んでいるというわけである。
特に今日はシャルルさんがいるから余計にだろう。
まあ最初はトイレとかで着替えていたから効率悪かったけど、一夏が毎回そんな目にあっていると知ったときからいつもこういう感じである。
いやぁ、ナイス!女子軍団!
さて着替え終わったしまたアリーナに一番乗りしていますかね♪
僕はそう思いながらアリーナに一番乗りした。
~レイsideout~
後書き
それにしても箒、セシリアの登場が少なくてすいません。
まあ二人は一夏よりなので必然的に少なくなってしまうので…。
鈴?鈴は一応一夏狙いですがレイくんに絡ませやすいのでそこそこ登場してもらってます。
さて、今回はこれにて!
再見♪
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