仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第八十三話 怪人登場その八
「こうしてか」
「そうそう、そんな感じだよ」
「そうだな、こうしていけばいいな」
「おい、リーチが長いのはいいけれどな」
イギリスはバイクの突進を横にかわしながら言う。
「俺達はどうなるんだよ」
「そうだよ、俺とイギリスはまずいだろ」
フランスも言う、彼はレイピアでイギリスはサーベルだ。
「これでどうやって戦えってんだよ、バイク相手に」
「今気付いたけれどな」
「というか最初からわからないかな」
ロシアは朴訥とした声で突っ込みを入れた。
「相手がバイクで来るのわかってたよね」
「今それに気付いたんだよ」
「こうして戦いになってな」
この辺りはうっかりとしていた二人だった。
「いや、それでもな」
「こうして戦いになるとまずいってわかったんだよ」
「私は普通に戦っていますが」
日本は跳んで戦闘員と交差する形になり斬っていた、武士だけでなく忍者の動きも使ってそれで戦っているのだ。
「この様に」
「俺達は格闘スタイルが違うんだよ」
「そういうのは無理なんだよ」
イギリスとフランスはバイクの突進をかわしながら応える。
「そういうのはちょっとな」
「忍者みたいにってのは出来ないんだよ」
「スペインみたいにしたらどうだ」
ドイツはその二人にこう提案した。
「かわしながら突き刺すあれだ」
「ああ、マタドールか」
「トレアドールかよ」
「それなら大丈夫だと思うが」
何気にそれぞれの呼び名で闘牛士を言った二人に告げる。
「どうだ」
「そうか、そのやり方があったな」
「今気付いたよ」
「二人共最近何気に忘れっぽくないかな」
ロシアはさりげなく突っ込みを入れた。
「歳、じゃないよね」
「いや、そう言われると最近な」
「簡単なヘマも多いかもな」
二人も言われて否定出来ないものがあった。
「用心はしてるんだけれどな」
「ちょっとまずい?近頃」
「そういえばフランス兄ちゃんって千年以上生きてるよね」
イタリアも今は何とか戦っている、その手にしているパルチザンで戦闘員を引っ掛けて落としながらの言葉だ。
「それだけ生きていれば」
「まあなあ。中国は仙人だけれどな」
彼はまた特別だった。
「俺なんかそろそろまずいか?」
「オリンピックもあの馬鹿会長を止められなかったな」
イギリスはそのダメージを思い出していた。
「くそっ、最近身体だけじゃなくて頭も衰えてきたのかよ」
「どうすればいいんだよ」
「そう言っている間に攻めてくれ」
ドイツはまたしても大剣で戦闘員を叩き落としていた、そのうえでの言葉だ。
「今はな」
「ああ、そうだな」
「じゃあスペインの要領でな」
二人はそれで戦うことにした、そして実際に。
突撃を仕掛けて来る戦闘員のオートバイをかわして振り向きざまに突きを入れる、それで一人ずつ倒していく。
これで彼等も戦い方がわかった、ライダー達もまた。
己のマシンを操り迫る戦闘員達をかわしすれ違いざまに拳や剣で撃ち銃を放つ。そうして一人ずつ倒していき。
一台倒れるとそれにつまづいて他の戦闘員達も投げ出される、バイク同士の戦いも戦士達に有利になっていた。
その中でだ、キバーラはライダーになっている光に問うたのだった。
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