FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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序章 出会い
第3話 最強チームと初クエスト
前書き
やっほ~♪07で~す♪
今回は最強チームとマヤの初仕事です。張り切っていきましょーーーっ!
それでは、第3話・・・スタート♪
天気の良いこの日、魔道士ギルド妖精の尻尾では、
ル「や、家賃が~・・・」
ルーシィがテーブルの上で頭を抱えて半泣きしてる。どうしたのかなぁ~?
ウェ「ルーシィさんは家賃7万Jの家に住んでいるんですが、毎月払うのが大変で・・・」
マ「へぇ~。」
ルーシィも大変なんだなぁ~。私は2年前から住んでる家(家賃5万J)があるけど、お金の心配は今は大丈夫。
ナ「よぉ~し、久々にクエストにでも行くかっ。」
ハ「あいさ~!」
グ「んじゃ、こんなのはどうだ?」
グレイが依頼板から、【洞窟にいる凶暴な狼退治 30万J】という依頼を見つけてきた。うわぁ~、如何にも凶暴そうな狼だなぁ。
ナ「よぉ~し、これで決まりだっ!行くぞハッピー!」
ハ「あいさ~!」
エ「待てっ!」
ナ「うおっ!」
ハ「あいいいっ!?」
ハッピーで飛んで行こうとしたナツのマフラーとハッピーの長い尻尾をエルザが摑んで引き止めた。
エルザはナツのマフラーとハッピーの長い尻尾を摑んだまま私の方を見ると、
エ「マヤ、どうだろう?私達と一緒にこのクエストに行かないか?」
マ「ほへ?」
私の頭では、すぐにエルザの言ってる意味が分からなかった。頭にピョコンと?が浮かび上がる。
落ち着いて今言われた事を再確認する。えぇっとぉ~・・・私が、エルザ達と一緒にクエストに行くって事・・で、合ってるのかな?・・・って、
マ「えぇぇぇっ!?」
私の驚嘆の声がギルド内響き渡った。
無理無理無理無理無理!ぜぇーーーーーったいに無理ッ!首を左右にぶんぶん、左手を左右にぶんぶん振り回して全否定しながら慌てて断ろうとしたんだけど・・・
ル「さっすがエルザねっ!そうと決まれば行くわよマヤッ!」
マ「えっ!ちょちょちょ、ちょっと待たんか~いっ!」
私はズルズルとルーシィに無理矢理引き摺られ、静止の言葉は見事にスルーされた。
ミ「頑張ってね、マヤ、最強チームの皆。」
行く時にミラが見送ってくれた。ていうか、“最強チーム”って何?
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依頼先の洞窟に行く道中、さっきミラが言ってた事をウェンディに聞いてみた。
マ「ねぇウェンディ、“最強チーム”って何?」
ウェ「ナツさん、ハッピー、ルーシィさん、グレイさん、エルザさん、私とシャルルは、ギルドで“最強のチーム”と呼ばれているんです。」
シャ「強さはもちろん、問題の多さもいろんな意味で最強なチームなのよ。」
そ、そんなすごいチームに私なんかが一緒にクエストに行って良い訳ェ!?そんな私の心配をよそに、先頭を歩いていたエルザが振り返りながら言った。
エ「マヤも“最強チーム”に入ったらどうだ?」
マ「・・・はひぃ~!!?」
エルザが言ってる言葉の意味を理解するのに3秒ほど掛かった。
いやいやいやエルザ、冗談にも限度っていうものがあるんだよ。知ってる?
ナ「いーじゃねェか、お前強いしよ。」
いやいやいやナツ、何乗っちゃって・・・
ル「賛成!」
グ「同感だな。」
ウェ「よろしくお願いします、マヤさん。」
シャ「また賑やかになりそうね。」
ハ「あいっ!」
エ「よし!今日からマヤも“最強チーム”だ。帰ったらマスターに報告せねばな。」
ナ「よっしゃ~!マヤ、帰ったら俺と勝負だぁ~!」
な、何か・・話が勝手に進んじゃってるよぉっ!?
シャ「全く、いっつもこうなのよね。このチームは。」
シャルルが呆れてる。
マ「でも、楽しいからいいんじゃな~い?」
シャ「ふふっ、そうね。」
こんな他愛もない話をしている間に依頼先の洞窟に到着。
中に入ると薄気味悪くてシィーーーンとしている。ルーシィとウェンディはまだ中に入ってもいないのに小刻みに震えている。
ル「マ、マヤは・・怖くない、の・・・?」
マ「ぜ~んぜん。」
私、こういう場所に来るの慣れているんだ~。エルザを先頭に中に入っていく。
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洞窟に入ってから30分ぐらいは経ったかな?それにしても、肝心の狼が現れないんじゃ意味がないよ。
ナ「お~い、凶暴狼~、出て来~い!」
いやいやいや、ナツ、そんな事言って出てくるおバカさんは・・・ん?
マ「どうしたのエルザ?」
先頭を歩いていたエルザが立ち止まる。
エ「何かいるぞ。」
マ「えっ!?」
ル&ウェ「ひぃ~!」
グ「面白ェ、狼とはいえ、結構強ェ狼みてェだな。」
お、「面白い」って・・・ていうか何でいきなり?ま、まさか・・さっきのナツの挑発でっ!?うっそぉ~!?
狼「グオォ~」
全「!!!」
遠くから獣の呻き声が聞こえる。
エ「来るぞ。」
エルザが別空間から剣を取り出し、ナツは両手に炎を纏い、グレイは両手に冷気を溜める。ルーシィとウェンディはなぜか私の後ろに身を隠している。あのぉ~、一応言っておくけど私、盾、じゃないから・・ね?
皆戦闘態勢に入ったけど、狼は一向に現れない。・・・ど、どうなってるの?
ナ「・・・だぁーーーっ!もう我慢できねェッ!おい!凶暴狼、隠れてないで出て来いやーーーーーーっ!」
そう叫びながら、しびれを切らしたナツは1人で更に奥へ行っちゃた。
ル「ちょ、ちょっとナツ!」
グ「あのバカッ!」
エ「仕方ない、ナツを追いかけるぞっ!」
ウェ「は、はいっ!」
シャ「相変わらず世話がやけるわね。」
マ「アハハハハ・・・」
ハ「ナツ~、待って~。」
今度はハッピーを先頭に洞窟の更に奥へ進んでいると、
ナ「どわぁーーーーー!」
ナツの驚いた声が聞こえた。
マ「ナツ!?」
グ「こっちだっ!」
ハ「ナツ~、どうしたの~!?」
声がした方へ更に更に進んで行くと、
ル「ナツ!」
地面に座り込んでいるナツがいた。
ナ「よぉ!遅いぞお前等。」
ナ以外「えっ???」
ナツは振り向くと、いつもの笑顔で笑っていた。
そんなナツの足元に、灰色の毛で覆われた1頭の狼が倒れていた。
ウェ「ど、どうしたんですか・・そ、その、狼は・・・」
だ、だからウェンディとルーシィ・・私の後ろに隠れないでよ・・・
ナ「コイツ、足に怪我しててよ、触ろうとしたら噛み付こうとしてきたんだ。」
そりゃあ人間だって動物だって、怪我している所を触られると嫌がるよ。それに驚いて悲鳴を上げたって事か。な~んだ、心配して損した。
ナツの脇をすり抜けながら私は倒れている狼にそーっと近づく。
ル「ちょ、ちょっとマヤ!」
皆が青い顔をしている中、私はそっと狼の頭を撫でる。狼の目がギロッと私の事を睨み付けてるけど私はそれに怖がりもせず、狼の頭を撫でながら、
マ「怖がらなくていいよ。私は、君の味方だよ。」
お構い無しに狼の頭を撫で続ける。
そう言いながら撫でているうちに、狼は安心したみたいでゆっくりと目を閉じた。よかったぁ~。怪我をして動けなかったんだね。
マ「ウェンディ、ちょっと、治療魔法をかけてくれない?」
ウェ「は、はいっ!」
ウェンディが狼の足に手をかざすと傷がどんどん治っていく。すご~い!これが治癒魔法か~。
傷が治ると狼は目を覚まして起き上がった。
マ「いい?もう暴れちゃダメだよ。」
狼は洞窟の奥へ姿を消した。
エ「よし、ギルドに帰るぞ。」
これで依頼完了だね☆
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洞窟を出てすぐにルーシィが、
ル「ねぇマヤ、アンタ、動物と話せるの?」
マ「うん。動物の言葉だって分かるよ。」
ル「へぇ~。」
いつの間にか分かるようになってたんだよねぇ~。すると、
グ「お、おい、あれって・・・!」
ウェ「ひぃっ!」
グレイが指差した方は洞窟の入り口。そこにさっきの狼がいたの。
ナ「なんだ?俺達と勝負してェのか?」
ナツ、絶対違うと私は思うよ。すると狼は私のところにやってきて、膝に擦り寄って来た。
私はさっきと同じように狼の頭を撫でるながら、
マ「もしかして、私と一緒に行きたいの?」
そう問い掛けると、狼は「ウォン!」と吠えた。人間の言葉に直すと、「うん!」って言ってる。
マ「よ~し、じゃあ契約しよっか。」
私は狼の首に手をそえると、
マ「我、この者と契約し、共に戦う事をここに証する。契約成立!」
すると、狼の首辺りが青白く光り出して、光が消えると、狼の首に青い首輪が着いていた。この首輪が、契約した証なんだ。
マ「よしっ!今日からあなたの名前はクロウだよっ!これからよろしくね、クロウ。」
ク「ウォン!」
クロウはさっきの洞窟に帰っていった。
ル「へぇ~、あーやって契約するのね。」
ハ「ルーシィは星霊に血判とか押すからね。」
ナ「ケツ痛そうだよな~。」
マ「そうなのっ!?」
ル「ち・が・い・ま・すっ!」
だよねぇ~。それにしても、仲間が増えたっ!ヤッタ~♪私はウキウキ気分で皆と一緒にギルドに帰った。
後書き
HELLO!第3話も無事終了~!
ここで少しマヤについてを説明します。
マヤは小さい頃から妖精の尻尾に入るのが夢で、動物と話す事が出来る不思議な能力があるんです。その理由は次回!そして、妖精の尻尾一の怖いもの知らず。なんと、あのエルザに怒られても平然としてるんです。動物が大好きで心優しく、いつもテンションMAXな元気いっぱいの女の子です。
今のところはこんな感じです。話が進むにつれ、追加したり、訂正する事になるかもしれませんのでご了承ください。
それと、このお話では、ウェンディとシャルルも最強チームとゆう設定です。
もう1つ、マヤの他にも新たなメンバーが登場する事になりました!どれも個性的メンバーばかりです。そして、全員辛くて悲しい過去を抱えています。
賑やかになりますが楽しみにしていて下さいっ!
次回はいよいよ、マヤの過去が分かっちゃいます。それではSee you!
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