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ハイスクールD×D混沌竜のドラゴンスレイヤー来る!!

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第5話 アーシア救出決行、混沌竜大暴れ!

 
前書き
文才の無い文ですが読んでください。 

 
「・・・それでこうですか」

「はい、そうですわ」

 部室内でジオと朱乃は机を挟んで向かい合うようにしていた。机の上にはあきらかに見たことのない文字が書かれてる本があり、ジオは本の内容をノートに移し書いていた。

「朱乃さん、ありがとうございます。付き合っていただいて」

「うふふふ、別にかまいませんわ。昨日の助けていただいたお礼ですわ」

 昨日部室に戻りジオは部長から賞賛の言葉をもらい他のメンバーからも称えられた。なんでも倒したはぐれ悪魔は指名手配されている奴だったらしくなんども討伐者が差し向けられていたがことごとく逃げられていたそうだ。それを仕留めたことで部長にたいする評価があったそうだ。
 そしてジオは朱乃から助けてもらったのでお礼がしたいと言われた。ジオは遠慮したが朱乃が体を押し付けその豊満な胸を擦り付けてきて甘い声で言ってきたので理性が負け了承しまった。それを見た一誠は羨ましがり、子猫には「・・・・スケベ」と言われた。
 ジオが頼んだのは悪魔に関する知識だった。将来は悪魔になるのだから今のうちか覚えて損はないと考えたため。朱乃も承諾しジオに悪魔についての知識や常識を教えいた。
 そして今現在二人で悪魔文字の勉強をおこなっていた。

「うふふふ、ジオ君は物覚えが良いんですのね、感心しますわ」

「いえ、興味があることはすぐに覚えるだけですからっ、朱乃さんいつの間に俺の隣に座ってんですか体を押し付けないでください!」

「あらあら、この方がもっと近くで教えられるじゃないですか。それにジオ君もこの方が良いでしょう」

 そう言うと朱乃はさらに体をくっ付けてきた。胸が背中にあたり押し潰されていく。

「あ、朱乃さん。胸が当たってます。たしかに魅力的ですけど、あっ、胸の感触が!」

「うふふ、如何ですか?私の胸は気持ちいいですか」

朱乃は少しSになりジオ耳元で囁いた。

(あっ、朱乃さんの吐息が耳に、ふおおおお!胸の感触も気持ちいい、理性が―――!?!?)

 ジオの脳内の理性の天秤が傾きかけている時、様子を見ていた子猫が動いた。

「・・・・・・先輩のスケベ」

 子猫のパンチがジオの腹にはいった。

ドゴッ!

「グフォ!」

 ジオは腹を押さえ前のめりになった。それを見て祐斗は苦笑いをした。

「みんな、大変よ!」

 部長が慌てて部室に入ってきた。その様子に部員全員が部長を見た。

「イッセーが危ないわ、すぐに転移するわよ!」

 その言葉を受け朱乃、祐斗、子猫は魔方陣の上に集まった。ジオもそれに続こうとしたが部長に止められた。

「御免なさいジオ、眷属じゃないあなたは一緒に連れて行くことができないの。あなたは部室(ここ)で待ってて」

「ジオくん、僕達に任せて」

「先輩は助けます」

「必ず一誠君と戻ってきますわ」

「・・・わかりました。イッセーを頼みます」

 その後、傷ついた一誠と共にみんな戻ってきた。一誠は部長に治療をしてもらったから大事にいたらなかった。悪魔祓い(エクソシスト)の説明がされた。
 悪魔祓いにも二種類あり、今回ははぐれ悪魔祓いにやられたそうだ。教会から追放された者、快楽のためだけに悪魔を殺す、悪魔にとっては厄介な存在だそうだ。
 説明の後一誠はこの間あったシスターのアーシアを助けたいと部長に言ったがそれは退けられ今日は解散になった。








パン!

 部室に乾いた音がこだました。原因は部長が一誠の頬を叩いたからだ。
 用事を済まし遅れて部室に来たジオは状況が解らず困惑していると祐斗がよって来て事情を説明してくれた。例のシスター、アーシアを助けに教会行くと一誠が言って、部長はその件に関しては一切関わらないと言ってそれで口論しているそうだ。

「あなたの行動が私やほかの部員にも多大な影響を及ぼすのよ!あなたはグレモリー眷属の悪魔なの!それを自覚なさい!」

「では、俺を眷属から外してください。俺個人であの教会へ乗り込みます」

「そんなことできるはずないでしょう!あなたはどうしてわかってくれないの!?」

「俺はアーシア・アルジェントと友達になりました。アーシアは大事な友達です。俺は友達を見捨てることはできません!」

「・・・・それはご立派ね。そういう事を面と向かって言えるのはすごいと思うわ。それでもそれとこれとは別よ。あなたが考えている以上に悪魔と堕天使の関係は簡単じゃないの。何百年、何千年と睨みあって来たのよ。隙を見せれば殺されるわ。彼らは敵なのだから」

「敵を消し飛ばすのがグレモリー眷属じゃなかったんですか?」

「・・・・・」

 部長と一誠は睨みあった。お互いに視線は外さない。

「あの子は元々神側の者。私たちとは根底から相容れない存在なの。いくら堕天使のもとへ降ったとしても私たち悪魔と敵同士である事には変わらないわ」

「アーシアは敵じゃないです!」

「だとしても私にとっても関係のない存在だわ。イッセー、彼女の事は忘れなさい」

 力強く否定する一誠。そこへ朱乃さんが部長に耳打ちすると、部長の表情が険しくなる。耳打ちする朱乃さんも表情が険しい。

「大事な用事ができたわ。私と朱乃はこれから少し外に出るわね」

「ぶ、部長!まだ話は終わって―――――」

「イッセー、あなたにいくつか話しておくことがあるわ。まず、一つ。あなたは兵士(ポーン)を弱い駒だと思っているわね?どうなの?」

 一誠は部長の問いに静かに肯定した。

「それは大きな間違いよ。兵士には他の駒には無い特殊な力があるの。それが昇格(プロモーション)よ」

 部長の言葉に一誠はは訳がわからず困惑している。

「実際のテェス同様、兵士は相手陣地の最深部へ赴いたとき、昇格する事ができるの。(キング)以外のすべての駒に変化することが可能なのよ。イッセー、あなたは私が敵の陣地と認めた場所の一番重要な所へ、足を踏み入れたとき、(キング)以外の駒に変ずることができるの」

 部長の言葉に一誠は理解したのか驚愕している。

「あなたは悪魔になって日が浅いから、最強の駒である女王(クイーン)へのプロモーションは負担がかかって、現時点では無理でしょう。けれど、それ以外の駒になら変化できる。心の中で強くプロモーションを願えば、あなたの能力に変化が訪れるわ」

「それともうひとつ。神器(セイクリッド・ギア)について。イッセー、神器(セイクリッド・ギア)を使う際、これだけは覚えておいて」

 部長はイッセーの頬を撫でながら言った。

「―――想いなさい。神器(セイクリッド・ギア)は想いの力で動き出すの。そして、その力も決定するわ。あなたが悪魔でも、想いの力は消えないの。その力が強ければ強いほど、神器(セイクリッド・ギア)は応えるわ。最後にイッセー、絶対にこれだけは忘れないこと。兵士でも王は取れるわ。これはテェスの基本よ。それは悪魔でも変わらない事実なの。あなたは、強くなれるわ」

 それだけ言うと部長は朱乃さんと一緒に魔法陣からどこかへジャンプした。
 それを見ながらジオは笑みを浮かべた。

(部長も素直じゃないんだから、『私が敵の陣地と認めた場所の一番重要な所へ踏み入れたとき、王以外の駒に変ずることができる』って。これって、遠まわしに『その教会をリアス・グレモリーの敵がいる陣地だと認めた』こだろうに)

 ジオは一誠が祐斗と話している内に気付かれない様に部室を抜け出し教会に向かった。

(イッセーのためと前回何もできなかった分暴れさせてもらうぜ!)





「オラ~~~!!」

バキャ!

 教会に入ったジオは臭いを辿り聖堂前にきた。聖堂の扉を蹴破り中に入った。もう使われていないのに中は普通だったが、十字架に磔になってる聖人の彫刻の頭部が破壊されている。
 俺は聖堂内を見回し柱の影から濃い血の臭いを嗅ぎ取り、柱に目掛けて攻撃した。

「混沌竜の槍撃!!」

ズドッ!

 腕に纏った純黒の波動が槍状になり柱に風穴を開けた。柱の影にいた存在、白髪の神父、フリードは慌てて跳び出し避けた。

「ウキャ~~!あぶね!あぶね!悪魔を待ち伏せていたら得体の知れない奴が入って来て、いきなり殺しに来るとか!俺って舐められてんの?舐められてんですね!いいですよ~~。そっちが来るならこっ「うおおぉ!」ちって「どらあぁぁ!」ひ「おらあぁ!」とが「せりゃぁ!」話し「うらあぁぁ!」~~~いい加減にしやがれ~!!!」

 フリードは自分が喋っているのに攻撃してくるジオにキレて光の剣を振り下ろした。

「混沌竜の斬撃!!」

 だが、ジオは腕の波動を刃状にして、その一撃で光の剣を断ち切り、神父の体を切り裂いた。

ザン!

 「!?っくそ~~!!調子にのりや「お前の相手してる暇わね~!混沌竜の鉄拳!!」グバッァ!!?」

 フリードは斬られた傷口を片手で押さえ拳銃を撃とうとするがジオが追撃を駆ける。顔面を殴り、祭壇まで吹き飛ばし、神父と祭壇がぶつかり祭壇は粉々に砕けた。
 祭壇の残骸の中に神父はボロボロになって倒れている。今の一撃神で気絶したようだ。
 ジオは壊れた祭壇の下から臭いを感じたので調べると隠し階段があった。

「なるほど、本命は此処か」

 ジオは隠し階段を下りていった。
 階段を下りて地下室に着いた。そこは奥に続く一本道だけが存在していた。両脇の壁に時折扉ががあったが無視し奥へ進んだ。
 其処には大きな扉があり、中から堕天使の臭いもした。
 ジオは扉に拳叩きつけ破壊して内部に入った。

「オラアァ~!!」

バキャ!

 部屋の中神父だらけで、全員光の剣を手にしていた。そして部屋の奥には堕天使と十字架に磔にされている金髪の少女がいた。

(あれがアーシアってシスターか)

 シスターを見てた視線を堕天使、夕麻に向けた。相手も予想外だったのか、ジオの顔を見て驚いた顔をしている。

「よう、ひさしぶり夕麻ちゃん。わるいけどてめえらをぶっ飛ばしアーシアを助ける」

 ジオは気楽に挨拶&宣戦布告した。すると 夕麻、堕天使レイナーレは見下した視線でジオを見てきた。

「悪魔が来ると思えばまさか殺し損ねたイッセー君のお友達が来るとはね。それであなたが此処に来たという事はあいつがサボっていたのかしら。・・・まあ、どうでもいいわ。それであなたに何ができるの?唯の人間が堕天使である私をブッ飛ばし、その子、アーシアを助けるですって、チャンチャラ可笑しいわ」

 そう言うと腹を押さえて笑い出した。周りにいた神父達も笑い出した。
 その態度が頭にキタ。

(それにイッセーが儀式とか言っていたからな、時間かけてる暇もねえ)

「悪いが、全開でいくぜ!!」

 ジオは神父達に突っ込んだ。神父達も俺の予想外の速さに不意を衝かれる。神父の一人の頭を掴み―――

「混沌竜の翼撃!!」

 腕から純黒の波動を噴射して掴んだ神父を投げ飛ばした。投げ飛ばされた神父は他の神父達と激突する。
 その光景に動揺する神父達。その隙を衝きジオはさらに動いた。

「混沌竜の劍角!!」

 全身に純黒の波動を纏い、勢いをつけて体当たりをし、アーシアの方に突撃した。

「いかせるか!」

「我らの邪魔をするな~!」

「死ね~~!」

「てめえら~どけ~~~!!」

「「「グハァッ!!?」」」

 神父達も攻撃してきたが弾き飛ばし、そのまま突き進みアーシアの前にたどり着く。
 ジオは十字架に縛られているアーシアを降ろそうとする。

「させない!私は至高の堕天使になるのよ、その為にもその子、アーシアの神器(セイグリッドギア)手に入れ、アザゼル様、シェムハザ様から愛を頂くの、その邪魔をするな!!」

 その時、レイナーレはアーシアの前にいるジオ目掛けて光の槍を投げた。槍は目前まで迫る中ジオは顔だけ槍のほうに向けた。
 
ドッ!

 光の槍が顔面に直撃した。アーシアは顔を青ざめ、レイナーレは笑みを浮かべた。しかし、二人の表情はすぐに驚愕に変わった。

「ふおうどごばざばずびでずだんば、ざんぎゅヴ{ちょうど小腹が空いていたんだ、サンキュウ}」

 ジオは光の槍を歯で挟み込んで受け止めていた。そしてそのまま光の槍を噛み砕き食べだした。

バキッ バリボリガリゴリむしゃむしゃ 

 その光景にアーシア、レイナーレ、神父達は唖然とした。

ごっくん

「ぷっは~、食った~、おかげで力が涌いてきたぜ!」

 光の槍を食べ終わり、ジオは満足げな笑みを浮かべ、体から輝く純黒のオーラを溢れだした。

「なっ、なんなのよ!光の槍を食べるなんて、そんな事人間ができるわけがない!おまえはなんなんだ!!」

 レイナーレはジオ異常さに恐怖していた。ジオは無視してアーシアを解放して十字架から降ろした。そして堕天使達の方を見てジオは名乗りを挙げた。

「俺がだれだって、駒王学園2年、オカルト研究部所属、リアス・グレモリーの眷属、古代の魔法(エンシェント・スペル)滅竜魔法の使い手、混沌の滅竜魔導師(ドラゴンスレイヤー)、竜守ジオだ!!!」

 ジオはアーシアを守るために堕天使達の前にでた。

(さあ、ここからが本番だ。速く来いよイッセー、憂いは無くしてやったんだ。主役がこないとクライマックスにならないだろう) 
 

 
後書き
次回で旧校舎のディアボロスの話は終わりです。感想お願いします。 
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