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インフィニット・ストラトス 黒剣の死神と謳われた天才

作者:マンモス
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デート

 
前書き
期末テストようやく終わりました! 

 
Side:真理

「今日の仕事はこれで終わりか」

俺は今、ジークフリード社の社長室で、最後の書類にサインをして背伸びをした。

「明日は、休みか。どうしようかな?」

俺がボヤいていると、右斜め前の机で黙々と仕事をしているモニカさんが、

「明日は日曜日ですし、更識生徒会長をデートに誘ってみてはどうですか?せっかくヨリを戻せたのだから」

「それも良いですね。なら、帰って連絡しますよ。お先に失礼します」

「お疲れさまでした、社長」

俺は社長室を出て、社の近くにある寮にある自分の部屋に向かった。部屋に戻ると俺の帰りを待って居てくれるペットがいた。

「ウーパーちゃんただいま」

それは去年から飼い始めたウーパールーパーのウーパーちゃん(♂)。水槽の中からヒラヒラと体を捻りながら出迎えてくれた。

「エサは少し待ってくれ。電話をしなきゃいけない相手がいるから」

俺はそう言いながら、ポケットに入れてあった携帯を取り出して、刀奈に電話を掛けた。

『刀奈、今大丈夫か?』

『あら、どうしたの?そっちから電話なんて珍しいわね』

『明日俺仕事が休みなんだ。明日は日曜だし、お前もヒマかと思ってな。一緒に買い物でもどうだ?』

『それって、…デートのお誘いよね?』

『まぁ、そうゆうことになるな。『や』…ん、どうした?』

俺はこの時、携帯を耳から離せば良かったと、後に後悔する事になった。

『ヤッター!!真理からのデートのお誘いだー!!』

耳元でかなりの大声で叫ばれ、耳がすごい痛い。

『そ、そうだけど、刀奈、あまり大声を出すな!耳が痛いだろ!』

『あ、ごめん。明日は大丈夫よ!仕事もないから』

『分かった。なら、駅前のショッピングモール『レゾナンス』の前に10時に集合しよう』

『うん、また明日!』

刀奈はそう言い、電話を切った。かなりテンション高かったな。喜んでくれるのは嬉しいが。

「さて、俺も明日に備えて早く寝るか。おっと、ウーパーちゃんにエサやらないと」

俺はウーパーちゃんにエサをやり、明日に備え寝巻き着替えて、寝た。


翌日

今の時間は9時50分、俺は駅前のレゾナンス前にいる。ちなみに俺の格好は、カジュアル系の服装をしている。

「後、10分か、早く10時になんないかな」

俺がボヤいていると、右から刀奈がやってきた。

「ごめん、真理!待った!?」

定番のセリフを言ってやってきた刀奈は花柄のワンピースに水色の上着を羽織った格好だった。普段のおちゃらけを知らない人が見たら、清楚なお嬢様に見える。

「大丈夫だ。俺も今来たところだし、それに約束の時間の10分前だし」

「良かったー。どの服で行くのかけっこう悩んでいたから、遅れるかと思った。」

「大丈夫だ。遅れても俺は待っててやるよ」

「ありがとう真理。じゃ、行きましょうよか!」

俺達は手を繋いで、ショッピングモールの中に入っていた。刀奈が新しい服が欲しいらしく、服屋に向かった。

「どう、真理。似合ってるかしら?」

試着室から出てきた刀奈の姿は、青色の上着にデニムのショートパンツ姿で、モデルみたいにキレイだった。

「なかなか似合ってるぞ、それにしたらどうだ?」

「そうね、じゃあ、これにするわ。会計お願いします。」

「はい、分かりました。」

店員はそういって会計を始めて、店員は計算した電卓をコッチに見せてきた。

「ただいま、セール中で、お値段は4520円です。」

「刀奈、俺が金を払うよ」

「え、いいの?」

刀奈が不思議そうにこっちを見ながら言ってきた。

「俺からのプレゼントだ!」

俺が財布から金を出した。ちょうど4520円があったのでそれを出した。

「ありがとうございました!またのお越しを」

店員がそういいながら、俺達は店を出た。

「真理、服ありがとう。かっこよかったわよ」

刀奈が顔を赤らめながら礼を言ってきた。

「別に礼なんか言わなくてもいいよ。それにあんまりほめるな。なんか恥ずかしいし。」

俺がそう言いながら近くにあった鏡で自分の顔を見ると少し赤くなっていた。

「もう、照れちゃて、あら…あれは」

「どうした?」

俺は刀奈が見てる方を見ると、織斑と、デュノア(女子の制服を着ている)が仲良く手を繋いでいた。その後ろに女子三人組が尾行をしている。

「女子校って尾行術も教えているのか?」

「そんなワケ無いでしょ!」

「まぁ、いいや。それより腹減ってきたし、どっかで飯でも食うか。」

「そうね。ならあそこのイタリアンレストランで食べましょ。ちょうど空いてるみたいだし」

刀奈が指定したイタリアンレストランに俺達は入って行った。俺はチーズグラタンで、刀奈はカルボナーラを食べていた。

「なかなかおいしいわね!」

「だな」

「真理、少しグラタン貰っても良いかしら?」

「別に良いぞ。ホラ、」

俺はグラタンをついだスプーンを出すと刀奈は嬉しそうにグラタンを食べた。

「おいしいわね」

顔を赤らめながら嬉しそうに言ってきた。そんなに熱かったのか?このグラタン。俺達がレストランから出ると真向かいの水着売り場さら簪と本音が出てきた。

「刀奈、あっちの水着売り場に簪と本音がいるぞ」

「あ、うん。…そうね。」

「どうした?いつもなら、簪ちゃーんって猪みたいに突っ込んでいくのに」

「猪みたいには突っ込んで行かないわよ!」

そうか?と、俺が心の中で思っていると本音がこっちに気ずいてブンブン手を振ってきた。

「たっちゃんさんに真理んだよ~、かんちゃん」

「…姉さん…」

ん、簪、今、姉さんって言ったか?昔はお姉ちゃんって言ってたのに、

「よう、2人とも。何してんだ?」

「今度林間学校があるから水着を買いに来たんだよ~。真理ん達はデート?」

「そうだ。」

「簪ちゃんあのね…」

「…行こう。本音…」

簪はそう言いながら、本音の腕を引っ張って早歩きでその場から居なくなった。刀奈はそれを寂しそうな顔で見ていた。

「この間言えなかった悩み事ってこれか?」

「…うん…」

俺は駅に向かう道中で、何があったのかを聞いた。刀奈は悲しい顔をしていた。

「まぁ、何があったのかは理解した。俺も手伝うからちゃんと仲直りしろよ」

「…ありがとう真理…」

「あんまり悲しい顔をするなよ。お前なら絶対出来るから!」

「うん。ありがとう。…真理、お盆には帰ってくるの?」

「あぁ。満月さんと水月も帰ってくるぞ」

俺が言うと、刀奈が嬉しそう顔になった。

「またみんなで、集まれるわね!」

「そうだな。…電車が来たぞ」

刀奈はやってきた電車に乗って、

「じゃあね、真理。今日のデート楽しかったわよ」

「あぁ、俺もだよ」

電車の扉が閉まり刀奈はIs学園に帰っていた。

「さて、俺も帰るか」

俺は駐輪場に止めてあるバイクのもとに向かった。











 
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