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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第八十二話 茶室での会議その十四

「俺の考え通りに働ける」
「草も短いしね」
「ではあそこに行こう」
 その草原にだというのだ。
「そして戦おう」
「そういうことでね」
「敵は何時来るかわからない、いや」
 門矢はこう言い変えた。
「すぐにでも仕掛けて来る」
「問題は草原に行くまでに敵が来るかどうかですけれど」
「足で行っては駄目だ」
 門矢は光にも答えた。
「バイクで行けばいい」
「それですぐに行ってですか」
「その草原で待つ」
 これが彼の考えだった。
「それでどうだ」
「その途中で来た場合はどうしますか?」
「その移動中にか」
「はい、その場合は」
 日本は門矢に対して問うた。
「厄介なことになるかも知れません」
「それに俺達は車で行こうと思っているが」
 ドイツはこう話した。
「バイクにはあまり縁がないからな」
「そういえばバイクに乗る戦士は少ないな」
 門矢も言われて気付いた。
「馬はいるが」
「バイクか。サイドカーはない訳でもないが」
 しかしだというのだ。
「軍では車の方が多いからな」
「その方が安全ですし」
 日本も話す、その事情を。
「そうしたいのですが」
「ならそれでいい」
 門矢も特に反対せずに返す。
「周りは俺達に任せてくれ」
「お願いします」
「バイクでの戦いの経験もある」
「そういえば怪人にはバイクを使うのもいるよね」
 イタリアがこのことについて言及した、右手の人差し指を立てて話す。
「ショッカーにもさ」
「基本が人間だからそれは当然だがな」
 門矢はこの前提から話す。
「馬に乗って戦う場合もあった」
「そうだよね」
「サイギャングが特に得意としたしゲルショッカーだが」
「あれっ、ゲルショッカーにもバイクに乗る怪人いたんだ」
「ショッカーライダーだ」
 ゲルショッカー最大の作戦と言っていいアンチショッカー同盟壊滅作戦で投入された、ダブルライダーとゲルショッカーの最大の戦いともなっている。
「あの連中も乗っていた」
「ライダーだからサイクロン?」
「偽物だったがな」
 しかしサイクロンはサイクロンだった、これは紛れもない事実だ。
「それに乗って戦っていた」
「ふうん、ショッカーライダーねえ」
「ショッカーでは他にジャガーマンがいる」
 この怪人もバイクに乗って戦っていたのである。
「わりかし多い」
「その連中が来るかも知れないな」
 ドイツは腕を組み考える顔になって述べる。
「移動中には」
「また言うがその時は任せてもらおう」
 門矢はドイツにもこう言う。
「俺達で何とかする」
「任せさせてもらっていいか」
「無論だ、俺達は仲間だからな」
「仲間か」
 ドイツはその言葉を受けてすっと微笑んだ。他の面々も同じだ。
 そしてその微笑みでこう言った。
「なら仲間として借りを作る」
「そうしてくれ」
「その借りは草原での戦いで返させてもらう」
「喜んで受けさせてもらう」
 門矢も微笑んで応える、ライダーも国家達も戦士として互いに心で握手しそのうえでショッカーとの最後の戦いに赴くのだった。


第八十二話   完


                           2013・3・24 
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